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オキナワの中年
99年 沖縄文学回顧
今年の沖縄文学をめぐるキーワードは「静かなる充実」と「新たな困難の露呈」という事になるのではないだろうか?これといったジャーナリスティックな話題こそなかったが、われわれは崎山多美『ムイアニ由来記』(砂子屋書房)、目取真俊『魂込め』(朝日新聞社)という二つの秀逸な作品集を手にすることが出来た。
『ムイアニ由来記』は崎山としては久々の作品集であり、雑誌未発表ということもあって、非常に新鮮な印象を与えられた。表題作は夜電話の不可思議なシマ言葉により、唐突に呼び出しをうけるという、一種カフカ的な幻想小説である。女性作家の日常がリアルに描かれているだけに、その電話は奇妙であるが、シマ言葉の不思議な説得力により、読者は「ムイアニ」の意味を求めて、「私」と共に迷宮をさまようことになる。ごく自然な「私」の標準語が、シマ訛(なまり)との対比の中で、むしろ作り物めいた感触を感じてしまうこと、話題にこそのぼるが、ついに一人の「男」も作品内に登場しないこと、『ムイアニ由来記』を読むということは、奇妙な幻想である。
一方『魂込め』は、もはや現代日本文学の中でも最も安定的な書き手のひとりといっても過言ではない目取真の、一作ごとの野心的な意欲的な実験の軌跡をまとめたものである。あくまでも美しい沖縄の情景描写と、きわめて酷薄な人間模様は、「戦争」という限定を超えて、平和な日本という前提に大きな疑問を突きつける。ことに「面影連れて」の繊細な語りとみずみずしい自然という地に点じられる、一人の少女の生死は、読者を実生活では出会えない深刻な体験に直面させるに違いない。さらに目取真にとっては『魂込め』は達成ではなく一つの通過点であり、本書発刊後も精力的な創作活動を維持しており、本紙のインタビューでは、長編の構想を提示している。
この二人を筆頭に例えば小浜清志は「けーし風」(『群像』七月号)で健在ぶりをアピールした。沖縄から本土に渡ったウチナーンチュを、外部の視点から描くという作品は、これだけ県出身者が本土で活躍しているのだから、もっとあってもいいタイプの作品だと思われる。伊禮和子は「告別式」で一九九九年度九州芸術祭文学賞沖縄地区優秀作を受賞した。この作品は、又吉栄喜とはまた違った意味での、強い沖縄女性を造形し、比較的短い作品の中で視点人物が交代するという困難を抱えつつも、新しいタイプの沖縄・戦後の描き方を提示した。沖縄を出た時点でこの作品がどのような評価を受けるのか、今から楽しみである。
第二十四回新沖縄文学賞を受賞した山城達雄「窪森」、第二十六回琉球新報短編賞を受賞した神森ふたば「ゆずり葉」両作はいずれもよい意味で粗削りであり、今後を期待させるものであった。創作以外でも川村湊、花田俊典ら、本土の批評家研究者の精力的な研究により、本土文学との対比ということではなく、沖縄文学それ自体が非常に重要な研究対象となっている。沖縄の小説は静かに、しかし着実に充実しているのだ。
その一方である困難に、沖縄の小説は直面している。それは沖縄の小説の興隆期が、小説というジャンルそのものの衰退期と重なってしまったということ、そして県内の若者たちの急速なヤマト化である。上記の作品はいずれも優れたものだが、一体県内でどれだけ読まれているのかというと率直に言って、きわめて難しい面がある。例えば最近の目取真の小説以外の極めてラディカルな発言は直接的には政治状況にかかわるものだが、一方では彼の声がほとんど若者たちに届いていないといういら立ちがあるのではないか。また本稿を見て、崎山に関心をもってくれた読者がいたとしても、現在『ムイアニ由来記』を県内一般書店で入手するのは、なかなか困難である。二〇〇〇年以降の沖縄文学の課題として、復帰後世代に対して、単純に迎合するのではなく、また押しつけでもなく、感性の共鳴をいかに確保するか、という困難があげられるように思う。
(沖縄国際大学助教授)
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