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オキナワの中年
日本平和学会「戦争と文学」分科会
日本平和学会「戦争と文学」分科会/変化する「ひめゆり」/伝説・世俗化の危機はらむ
さる六月一七日、一八日の両日、沖縄国際大学で日本平和学会の研究集会が行われた。そのうち私自身もパネリストとして参加した分科会「戦争と文学」について報告したい。
パネリストは松下博文氏(筑紫女学園大学)、野ざらし延男氏(北谷高校)、仲田晃子氏(琉球大学大学院生)、平良啓氏(球陽高校)、それに私の五名で、司会として浦田義和氏(佐賀大学)が加わった。四時間で五名の報告者ということで、やや時間不足であり、それぞれのテーマを十分に深めることが出来なかった、という点は否めないが、私個人としては、特に若い世代の新しい研究にふれることが出来た、という点で刺激的だった。
松下氏は目取真俊「水滴」において、戦死した石嶺が「きれいな標準語で」「ありがとう」と言った場面に着目し、戦死者たちの許しはあくまでも公式的なものであって、ウチナーグチで語られるような私的な感受性のレベルにはおよんでいない事を指摘した。
野ざらし氏は「校内俳句コンクール」という実践活動を報告した。私自身は授業中に平和について半ば強制的に表現を強いるような教育は、詩歌の本質から言って好ましくないと考えるが、野ざらし氏の実践は、自由参加のコンクールという形式によって、若い感性の思いがけない発掘に成功している。「ヤドカリが薬莢(やっきょう)背負って母探す」など、優れた作品が多数紹介された。
私の報告については別の機会に譲ることにする。
今回の分科会で特に興味深かったのは、いずれも大学を卒業したばかりの仲田、平良両氏の「ひめゆり」に関する言説の研究であった。
仲田氏「沖縄戦・『ひめゆり』をめぐる諸言説」は、新聞を中心としたひめゆり学徒隊に関する記事を丹念に拾い集め、時代の推移に伴う言説の変化を詳細に検討したものである。一九四七年太田良博の「無言の歌」に始まる「ひめゆり」の言説はその当初から、「可憐で」「聖なる」「けがれなき」といったイメージで語られてきた。このイメージは一方では「殉国美談」の物語を産み、また一方では軍国主義批判・平和への希求の象徴となった。五一年に体験者の「実録」として『沖縄の悲劇―姫百合の塔をめぐる人々の手記』が出版されるが、その一方、舞踊や映画といったメディアを通じて全国的広がりを持つようになる。
近年文学的言説を特権化することなく、多様な言説を総合的に読み解こうという精力的な試みが始まったばかりであるが、仲田氏の研究はその模範的な例になっているように思われる。資料として提示したのは、おそらく収集した膨大な資料のほんの一部であると思われるが、ラジオドラマ、観光用の広告記事、中学生の投稿等きわめて多岐にわたっている。一つの事象が多くの人々に受容され、受容された言説が、また別の言説を生み出していく。その過程において切実で一回的な経験の、伝説化・世俗化という危機を孕(はら)む。
分科会後個人的に話す機会を得たのだが、仲田氏は現在大学院で、このテーマをさらに深めた修士論文を作成中だということである。この研究はおそらく再び公にされるはずで、今後大いに期待される。
一方の平良氏「沖縄の戦記をめぐって」は、表現し尽くせない戦争体験を、いかに語り継ぐか、という深刻な問題意識を根底に置きつつ、『ひめゆりの塔をめぐる人々の手記』の五度にわたる改訂を、つぶさに追跡したものであった。
部外者から見れば、五一年の初版から九五年の文庫本まで、そうたいした違いは無かろうという印象を持たれがちであるが、復帰を頂点とする沖縄戦後史の重要な時期、あるいはベトナム戦争のような国際情勢の大きな変化の中で、「ひめゆり」の手記は刻々と変化していく。
「十幾万」から「二十幾万」と書き換えられた戦死者数のように、戦後徐々に明らかになった沖縄戦の実体に基づく改訂から、復帰後も米軍基地の縮小がなかなか進まないという現実に対する危機感の現れと思われる増補など、細かいものから大きなものまでその内容はさまざまである。私個人は当初「彼女等」と表記されていた学徒隊が、六八年以降「乙女ら」と改められた部分など、教師の端くれとして複雑な感銘を受けた。
平良氏は現役の高校教諭であり、新任でもあることから、その多忙さは容易に想像がつくが、この貴重な資料の戦後史的な意義について、平良氏自身のさらなる分析を期待したい。
今回この若い二人に感銘を受けたのは、研究水準の高さもさることながら、復帰後世代が、既に半世紀以上も前の沖縄戦をめぐる言説に、若い情熱を傾けているという点が大きい。沖縄戦は若い世代にとって既に文字通り「歴史」なのである。急激に推移する近代史において、半世紀というのはそれほどの時間であって、しばしば用いられる例えであるが、一九四五年の五〇年前は一八九五年すなわち日清戦争の時代なのだ。
かつて私は「米軍基地が無くなるとカーニバル(アメリカンフェス)が無くなるからつまらない」という学生の作文を読んで、愕然(がくぜん)としたことがあったが、これはむしろ素朴な感想として受け入れるべきだと思う。問題意識の欠如だと頭ごなしに叱(しか)るのは逆効果であって、彼らが生まれたときには米軍基地は既にあったのだ。だがその一方、相当の労力をかけねば知り得ない沖縄戦、あるいは刻々と変化し、文献も驚くほど少ない沖縄戦後史に肉薄しようとする若い世代も存在する。時代に対する単純な悲観や楽観はいずれも過ちである、というのは現在という状況によくあてはまる事だと思う。
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