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絵本の紹介と読み聞かせのヒント満載(?)育児録
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2016.10.07
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カテゴリ: 絵本
「クマのプーさん」、どうして「プーのウィニー(ウィニー・ザ・プー)」って名前なの? クリストファー・ロビンが出会った動物園の実在の子ぐまウィニーのお話。




 そしてこの絵本はアメリカクロクマのウィニーの数奇な運命の物語。小さな男の子がお母さんに「あのクマのおはなしして」とねだります。

 おはなしの始まりは約100年前のカナダ。母をなくした子グマを従軍獣医ハリー・コルバーン中尉が20ドルで猟師から買い取ります。彼の故郷にちなみウィニペグと名付けられたクマは、女の子だったのでウィニーという愛称で呼ばれるように。愛嬌のあるウィニーは本来ペット禁止の連隊で、マスコットとして可愛がられ(ドリトル先生の緑のカナリヤを思い出します)、やがて第一次大戦にカナダが参戦したことから(この辺は赤毛のアンの娘リラの話に出てきます。アンの息子は2人出兵)連隊と一緒に海を渡ってイギリスへ。そして砲火を交えるフランス戦線への転属命令が出た時、コルバーン中尉はウィニーをロンドン動物園に預けることにしたのです。

 ホッキョクグマ舎の一隅で暮らすようになったウィニーは人懐っこい性格から子どもたちとのふれあい担当動物に。ウィニーに触れたり直接エサをあげる子どもたちの中の一人で乳母に連れられて日参していたセドリック・ヘアの男の子こそ、クリストファー・ロビン・ミルンでした。大好きなクマの名前を彼がお気に入りのテディベアにつけたことをきっかけに、父親アラン・アレクサンダーつまりパンチの作家A・A・ミルンも動物園へついていき、詩集『ぼくたちがとてもちいさかったころ』が生まれ、そしてあの世界一有名なクマのぬいぐるみを主人公とするファンタジー『クマのプーさん』が生まれます。
 なお、戦争終結後、ロンドン中の子どもたちがウィニーになつく様子を見たコルバーンはその場で彼女を動物園に寄贈し、ひとりカナダへ帰国しました。

 絵本はこれだけでは終わりません。実はここまでの話を語ってきたお母さんこそ、ウィニーの飼い主だった獣医の曽孫。絵本の作者リンジー・マティックその人なのです。中尉とウィニー、クリストファー・ロビンとウィニー、そして作者と息子の写真が巻末に並び、この世紀と二つの大陸を超えた物語はひとまず終わります。

 私はしみじみと読みましたが、娘2人はウィニーかわいい♡で盛り上がっています。

 このストーリーは以前アメリカでTVドラマになり、またハリウッドでは現在この絵本を原作とする企画が動いているそうです。

プーさんと であった日 [ リンジー・マティック ]
『プーさんとであった日  世界でいちばんゆうめいなクマのほんとうにあったお話』
  リンジー・マティック文 ソフィー・ブラッコール絵 評論社 2016年 1620円

クマのプーさん全集 [ アラン・アレグザンダー・ミルン ]
『クマのプーさん全集-おはなしと詩ー』 A・A・ミルン作 E・H・シェパード絵 石井桃子訳
                               岩波書店 1997年 8208円
 『クマのプーさん』『プー横丁にたった家』の2冊の物語と、『クリストファー・ロビンのうた』(上記『ぼくたちがとてもちいさかったころ』)『クマのプーさんとぼく』(その続編『ぼくらは7歳に』)の2冊の詩集、つまりプーをめぐる本がまるごとつまった愛蔵版です。お得だけど重い。

ドリトル先生と緑のカナリア改版 [ ヒュー・ロフティング ]
『ドリトル先生と緑のカナリア』 ヒュー・ロフティング作絵 井伏鱒二訳
                              岩波書店 2007年 1836円
 新訳も出てるけど、ドリトル先生はやっぱり井伏先生でなくては。ところで石井桃子は何巻まで下訳をしてたんだろう…。

アンの娘リラ [ ルーシー・モード・モンゴメリ ]
『アンの娘リラ』 ルーシー・モード・モンゴメリ作 村岡花子訳 ポプラ社 2004年 1404円
 新訳がそれこそいろいろ出てるけど、アンはやっぱり村岡さんでなくては。





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最終更新日  2016.10.07 21:41:26
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