自然の狩人

自然の狩人

創作小説『真理子}』



時間まで、後五分 安アパートの2階の部屋。女友達が

借りた部屋に転がり込むように暮らした

その友達が 男友達と同棲することに。

男のアパートに引っ越していつてしまう 真理子には

新たにアパートを借りる事など出来ない

アパート近くの駅前の 居酒屋のバイト代では

預金も無く 到底部屋を借りる事など無理だつた

両親も兄弟もいる、けど電話で頼む事など

今更出来ない 

一番の味方であろう 母親に電話も拒絶されてしまつているのだから

真理子は、決意していた どうにもならなければ

「風俗」で働いて 金を稼ごうと

荷造りの荷物も キヤリーバツグと デパートの紙袋

三枚で収まった、

今、不安と希望が心で 渦巻いている

睡眠を取る為だけの友達の部屋には想い出

なんてなかつた

窓から見える景色は 灰色

今にも雨が降りだしそうだつた

著自然の狩人



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