自然の狩人

自然の狩人

ベアフツト。。。1



   育ち

それぞれの空の下で暮らし

 別々の時間を過ごした

出会いは夏の終わり秋の初め

 ひとけの去った海

並んで座り浜砂をすくい上げ

 つかんだ砂を顔前にかざし

 握った拳を緩めると

スルスルと砂は流れ落ちた
見つめ合って声を出さずに

  笑った

突然ミュルを脱いで

引き返す白い泡の

 海に

走り出す、嬉しそうな

 後ろ姿

愛おしさの波が

 胸を襲った

風が彼女の髪を

 弄ぶのが

 見えて

 眩しい

著自然の狩人。びりい

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