自然の狩人

自然の狩人

素肌の君は



一度連れて行きたかった、お店。赤坂で芸子を

していた、と言う年配の女将、お客に、三味線を弾きながら長唄

とやらを、聞かせる店 日本の文化が好きと言う

あなたを連れて行きたかったのだ

座るとザルの様な物に杯が何種類も入っている

何焼きか当てていた 私は解からない店の女将もたいそう気につたようだ

ころころ笑いながら楽しそうな横顔 自分の事を打ち明けている

淋しそうなあなたと、ころころ笑うあなた 胸にキユンと込み上げる

愛おしさ、直にでも抱きしめてあげたい衝動

白い肌が薄く桜色 楽しそうにしている 楽しそうなあなたを

見ているのが好きだった 私は酒が弱い 車だから飲まない

お酒が気持いいのだろうか 隣の私の頬にキスをする

女将は微笑んでいる やるせなくあなたは可愛かつた


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