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カテゴリ: 医療
博士が100にんいるむら
http://www.geocities.jp/dondokodon41412002/index.html

 特に大学院生の間で流行ったそうだが、この100人の村博士バージョンは、パロディ-版であるが、笑えない話しである。
 1991年に大学院生倍増計画を政府が打ち出して以来、当時の約8000人から最近は、思惑通りの倍近い大学院生が誕生しているという。一方で、博士は、医師を除くと、まともに研究職に就けるのは、3割くらいで、就職探しもままならない現状である。数年前のデータらしいが、この100人の村によると、無職が、16人、行方不明か死亡が8人と予想以上に厳しい。特に自殺は、極めて高率のようだ。いわゆるオーバードクターあるいはポストドクター問題と言われる。ポスドクとは、博士号を取った後の任期付の職を呼ぶが、大学院は、出たけれど、生かせる職がないと悩み、自殺者まで出る一つの社会問題と言っていい。
 私も経験があるのだけれども、開業医をやりながら、社会人として博士号を取得したので、幸い仕事には困らない立場だった。歯科の世界でも、昔は、大学院を出れば、助手か講師の席が約束されていた。今は、大学院を出ても、研究生が普通で、有給の医員になるのも簡単ではない。医員は、附属病院のある医科歯科系独特のもののようだ。厚労省管轄だと思う。文科省管轄の助手以上の定員は、増えることが少ないために、ポストドクターは、1年契約の医員として働く事が多いと思う。給料が安い為、アルバイトが無いとやってはいけない。
 私が医員(某国立大学医学部)をやっていた20年前で、日給にして6000円くらいだったように思う。月に14~5万だったろうか。当然ボーナスも無い。あの当時でも、月20万円で、親子3人では、やっとの生活だった覚えがある。不足分は、当直をしたり、医局から回ってくるアルバイトで何とか賄った。米などは家内の実家から送ってもらっていた記憶がある。ただ、工学部など他の学科は、医員というポジションは無いし、アルバイトにライセンスも生かしにくいので、もっと大変らしい。
 日本の企業側も研究者が欲しい割には、経験不足で、ポスドクの採用に消極的だという。教育とは時間のかかるものであるが、年齢も30才を過ぎてしまうと転職の難しさもある。最近のポスドク問題の実態調査によれば、特に女性の方が厳しいようだ。日本の頭脳流出は、昔から知られているが、研究もできない、まともな就職もできないでは、大学院への進学を躊躇する学生も増えよう。政府の大学院生倍増計画は、間口を広げただけの片手落ちの政策になっている。輸出資源の無い日本が生き残りをかけて、科学立国をめざす割には、相変わらず課題が多い現状である。博士も昨今は大変なのである。





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Last updated  2007年10月23日 16時25分54秒
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