先々週 失業率は、下がっているにもかかわらず、ワーキングプアが、増えているという記事をある英字新聞で目にした。日本語と違って、返ってインパクトがある。ワーキングプアとは、年収200万円以下でぎりぎりの生活を送る貧困労働者を言うようである。(They earn less than2million each year.)前回の技工士さん達の記事は、まさに当てはまる。 数字を中心に拾ってみると、2002年の調査では、ワーキングプア世帯は、656万世帯あった。(In 2002 there were 6.56million working poor households in Japan.)これは、労働世帯の18.7%にあたり、急速に増えているという。(That’s 18.7 percent of all working families.)同時に失業率は、ここ十年で、始めて3.9%に下がった。(The unemployment rate fell to3.9 percent for the first time in 10 years.)ただ、雇用が増えているのは、非正規雇用者で、彼等は、正規雇用者と比較して、時給で、53%しか貰っていない。(Part-time workers earn only 53 percent of what regular workers make in hourly pay.)多くが、若者達で、会社に低賃金で搾取され、一度働き始めると、正規の仕事を得る事が難しくなるとの悪循環になるようだ。 日本は、戦後総中流社会を誇りにしてきたが、昨年は、約5、400人の人達がアパートを出ざるを得なくなり、24時間営業のネットカフェに生活の拠点を移す状況になった。(Around 5,400 people had moved into all-night cafes.)しかも、現在18、000人のホームレスが、日本にいるそうである。(Tnere are more than 18,000 homeless people in Japan.)最低賃金は、最高が、東京で、739円で、最低は、沖縄と秋田で、618円。(Minimum wage levels are highest in Tokyo at 739 yen an hour, and lowest in Okinawa and Akita at 618 yen an hour.)他の先進工業国の中では、かなり低い方で、たとえば、イギリスでは、1200円とのことであった。(Britain ,for example,has a minimun wage of 1,200 yen.)ワーキングプアとは、賃金が安すぎて、いくら一生懸命働いても、貧困から脱却できない人々の事を指すとも言える。