鳥の海歯科医院

鳥の海歯科医院

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

Shinora

Shinora

Freepage List

Calendar

Comments

h9BJu2FUxhef http://www.hacklab.org.uk/ capsulated@ h9BJu2FUxhef http://www.hacklab.org.uk/ capsulated h9BJu2FUxhef <small> <a href="http://w…

Archives

2024年11月
2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月
2008年02月22日
XML
カテゴリ: 社会
 先々週 失業率は、下がっているにもかかわらず、ワーキングプアが、増えているという記事をある英字新聞で目にした。日本語と違って、返ってインパクトがある。ワーキングプアとは、年収200万円以下でぎりぎりの生活を送る貧困労働者を言うようである。(They earn less than2million each year.)前回の技工士さん達の記事は、まさに当てはまる。
 数字を中心に拾ってみると、2002年の調査では、ワーキングプア世帯は、656万世帯あった。(In 2002 there were 6.56million working poor households in Japan.)これは、労働世帯の18.7%にあたり、急速に増えているという。(That’s 18.7 percent of all working families.)同時に失業率は、ここ十年で、始めて3.9%に下がった。(The unemployment rate fell to3.9 percent for the first time in 10 years.)ただ、雇用が増えているのは、非正規雇用者で、彼等は、正規雇用者と比較して、時給で、53%しか貰っていない。(Part-time workers earn only 53 percent of what regular workers make in hourly pay.)多くが、若者達で、会社に低賃金で搾取され、一度働き始めると、正規の仕事を得る事が難しくなるとの悪循環になるようだ。
 日本は、戦後総中流社会を誇りにしてきたが、昨年は、約5、400人の人達がアパートを出ざるを得なくなり、24時間営業のネットカフェに生活の拠点を移す状況になった。(Around 5,400 people had moved into all-night cafes.)しかも、現在18、000人のホームレスが、日本にいるそうである。(Tnere are more than 18,000 homeless people in Japan.)最低賃金は、最高が、東京で、739円で、最低は、沖縄と秋田で、618円。(Minimum wage levels are highest in Tokyo at 739 yen an hour, and lowest in Okinawa and Akita at 618 yen an hour.)他の先進工業国の中では、かなり低い方で、たとえば、イギリスでは、1200円とのことであった。(Britain ,for example,has a minimun wage of 1,200 yen.)ワーキングプアとは、賃金が安すぎて、いくら一生懸命働いても、貧困から脱却できない人々の事を指すとも言える。

 さて、日本政府は、ただ社会保障費を削減するだけで、残念ながらワーキングプアに対する根本的な対策をまだ進めていない。日本では、総中流時代は、既に終わり、明らかな二局分化が進んできているようだ。際限の無い市場原理の流れが招いた結果だと言えよう。有限な地球環境の中でグローバルな経済至上主義も過渡期にきていると思う。企業は、生き残りと称した刹那的な使い捨ては止めて、日本の未来を背負う大切な若者達に希望を持って強く生きられるような夢を与えてやらなくてはいけない。
 昨年末(12月15日)のNHKのワーキングプアの総集編(三部作)は、非常に反響が多かったようである。第二部では、コンビニのゴミ箱に捨てたマンガ本を広い集め、一冊50円で業者に買ってもらい、一日400円の食費を稼ぐだけで満足していたホームレスの青年のドキュメントが特に印象的だった。第三部では、この青年が清掃業者の仲間に入り、7000円の日当を得て、ホームレスながら食堂で食べたり、銭湯に行ったりしていた。時には、公園での炊き出しのボランティアを率先して手伝ったりもしていた。貧しいながら、お互いを助け合う仲間ができ、徐々に社会復帰しつつあるこの青年は、記者のインタヴューに対して、しばし堪えきれなくなり、下を向いて、涙を流していた。長年心の隅に閉じ込めていた人間的な感情が、どっと沸き上がり、まさに堰を切って流れた瞬間だった。多くの視聴者は心を奪われたと思う。日本の未来はまだ大丈夫だ。こういう人達が支えてくれる限り、救いはある。この人達を見捨ててはいけない。このまま、日本人が昔から守ってきた大切な心を無くしてはいけない。奉仕の心を。利他愛の心を。テレビを見ながら、私も溢れる涙に目の前が霞んでしまったのを覚えている。
参考)NHKスペシャル「ワーキングプアIII 解決への道」の感想
http://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/workingpoor5.html








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008年02月24日 18時38分58秒
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: