
士気低下してるパーティに向かって僕は叫ぶ。
僕 「みんな頑張るんだ!!縄文杉を見に、宮之浦岳のてっぺんに行くんだろ!?こんな階段がなんだ、雨がなんだというんだ?共に行こう!そして終わった時に皆で笑おうではないか!!」
この僕の言葉を聞いて、皆の目に再び光が灯った気がする。そして笑顔が。
A「いいこと言うじゃ~ん!!」
B「そうだよな、その通りだ」
C「きつい~」
D「でもまぁ何とかなるさ。どうせ、あと少しだろう?みんな頑張ろう!!」
皆「お~~!!」
というのはフィクションである。現実はやはりテンションがひたすら低いまま、働きつかれた奴隷集団の如く登山道を歩く。笑顔?何かの冗談ですか?
とにもかくにも、僕らは縄文杉に到着する。
これが縄文杉か~そうか~。
雨は止まず、疲労はなかなかのものだが、一同にひと時の笑顔が戻る。
皆で記念撮影してにっこり。ややひきつった笑顔ではあるが。
縄文杉を後にして一路本日宿泊する新高塚小屋へ。
そこまでの道のりもそこそこにつらかったが、なんとか到着。
新高塚小屋にはすでに別のルートから登った探検部のパーティが到着してた。
我々の到着が遅いから心配していたらしい。
宮之浦では遭難しない限り死なないよと私は思う。即死は別として。こんな人が多い山、救難体制はばっちりだろう。
ただ宮之浦で遭難したら死ぬ。たぶん死ぬ。水には困らないけどもこんな深山幽谷に迷い込んだらひとたまりもないであろう。
船乗り場で宮之浦岳で遭難者がいるというニュースを見た話をしたと思う。
我々が歩いていた時、頭上にはひっきりなしにヘリコプターが飛んでいた。スピーカーから大音量で遭難者の名前を叫んでいた。
遭難はしたくはないものである。
小屋は満員だったけども高校の山岳部の方たちがスペースを開けてくれたため小屋の中で寝ることができた。感謝である。
炊事をしてるとシカが寄って来た。超近距離で逃げもしない。人慣れしてるんだろうな。
ご飯を食べておやすみなさい。小屋泊は他の登山者の迷惑になるからお遊びも何もなく、日が暮れたら騒ぐこともなく就寝。これ鉄則。
翌朝。
まだ暗いうちに起きて炊事。シカの目が不気味に光っている。
いろいろ準備完了。出発。今日はいよいよ宮之浦岳山頂にアタック。晴れるといいな。
上に行くと植生が変わり、もはや杉のような大木はなく、低木が生い茂るだけとなった。
結果から言うと山頂はひどくガスってて、何も見えなかった。
僕は悲しい。悲しいぞぉぉぉおお・・・・。
しかも風がびゅうびゅう吹き付けて非常に寒い。1分1秒もいたくない。
あれほど経ちたかった山頂に1分1秒たりともいたくないとはなんという皮肉であろうか。
とはいえ、道中ところどころ晴れ間もあった。
とはいえ、別に写真を載せるほど展望が開けたわけでもなく。
シカ大好き!かわいい!!キャ~~!!
って人向けの写真。花之江河という所でのワンショット。もちろん野生。
最もそんな人がこのブログを見てるかははなはだ疑問である。
ここまで来ればあと少し、にわかに降り始めた雨もなんのその、ついに淀川登山口に到着。撤収。
車で麓まで。
麓はもう雨は降ってなかった。この島の天候は島のあちこちでバラバラなのだろう。
もう一方のパーティの到着を待ち温泉へ。温泉の新聞を読んで福田総理辞任を知る。
旅をしてる間も世間は動いているのだと感じる。
宮之浦岳登山は中々に悔いが残るものとなった。
(2008夏季旅行の続き→ 2008夏季旅行後編
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