第３話「レントゲンに写っていたものは」
痛みでどうにかなってる体を、思い通りに動かせないのだ。
これは重いばっかりではない。
レントゲンの台に乗るだけでも四苦八苦。
足の横を写すのに、体を90度ひねるのだが、
これがどうやったらそうできるのか、すぐには判らなかった。
レントゲン師さんに教えてもらいながら、やっと体勢を整えた。
しばらくしてレントゲン写真ができ、呼ばれる。
・・・・・
あー、折れてるー。
2本あるうちの細い方、くるぶしの上辺りだ。
ToT
「らせん状に折れてますね。」
らせん状？
ということは、ひねり折れ？
骨が、雑巾しぼったみたいになったってこと？
あらー、よく見るとほんと、きれいに「らせん状」に折れてる･･･。
らせん階段のよーだー ・・・・・・
しかも、ずれてる。
￣◇￣；
「まだ若いし、手術して治したほうがきれいに治るよ。
来週の火曜日ならすぐにできるけど。」
って、3，4日あるじゃんかー。
まあ、そんなには緊急な怪我じゃないのか。
簡易ギブスをして、入院案内持って、何とか帰宅。
そして、エイプリルフールのこの日、
ウソのようなほんとの話を、パパちゃんにメールで伝えることになるのである。
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