前回に引き続いてのヴルストマルクト、今回はワインを中心に書きます。
ワインは主に二つの集落の中で買う(飲む)ことができます。
二つの集落にはそれぞれ何個ものテントがありそのブースそれぞれが各醸造所なのです。テントの奥にバーカウンターがあってそこでワインを注文し(場所によってはテーブルに注文をききにきて持ってきてくれるところもありましたが)、基本的にはそのテント内のテーブルでワインを飲む、という形です。
この写真でみえるところはひとつの醸造所のブースで、あきらかにフランクフルトのワイン祭りより規模は大きいです。このキャパシシティのブースが10個くらいまとまっています。
この集落はフランクフルトなどのワイン祭りと同じシステムで、辛口中心の10種類くらいのラインナップから好きなものを選びます。バイグラスの注文だけでなくボトルで注文して飲んでいるグループも多くみられました。
出店している醸造所はほとんが地元デュルクハイムの醸造所です。プファルツでのトップ評価のところはありませんでしたが、ゴーミヨ三つ房のところや日本にも輸入されていて知っている醸造所もありました。

ふたつの集落がある、と最初に書きましたが、上のようなブースのある集落とはもうひとつは大きく異なっていました。
それは写真のようなタンブラーで飲むということです。
ビール感覚で飲むようなかんじなのでしょうか。値段が高くないので下のクラスのもの、大量に消費しても問題のない(売れ残りで一層したいという意味も)ワインが中心なのでしょう。
このブースではそのまま飲むのよりはショーレとして飲んでいる人が多いようにも感じました。
スプリッツァーがドイツでいうショーレで、ワインを炭酸で割ったものです。清涼感がでてワインだけよりごくごくと飲めます。
他の地域でもワインリストの中にショーレというメニューがありましたが、このブースではショーレにするワインも自分で選ぶことができるのが特徴です(甘くて比較的高価なワイン以外のすべてからです)。
そしてタンブラーで飲むという衝撃の後にさらにびっくりしたのは一杯が500mlということです。まさにビール感覚ですね。
オクトーバーフェストのビールの一杯は1リットルですから感覚的には通常ワインを飲む比率と同じくらいなのでしょうか。
僕はそんな量だと一杯だけでもだいぶ酔ってしまうので、おそるおそる半分の量にできないか、と訊いたらちゃんとハーフサイズのタンブラーがあってホッとしたのでした。といっててもそれでも250mlある、と気がついて自分につっこみを入れましたが。
グラスで飲む集落でも一杯のグラスは250mlです。たくさんの種類を飲みたい人にはとてもつらい状況でした。試飲会ではなく場を楽しむお祭りだからしょうがないのですが。
量のこともあるし、混雑していたこと、そして飲みたいと思う醸造所、ワインが少なかったのでヴルストマルクトでは4杯しか飲みませんでした。
Henselのリースリング・QbA・トロッケン、Egon schmittのリースラーナー・アウスレーゼはワイングラスのコーナーで、タンブラーではPfeffingenのゲヴゥルツトラミナー・シュペートレーゼとFitz-Ritterのリースリング・QbA・ハルプトロッケンを飲みました。
辛口ワインは醸造所を巡って試飲しているワインには確実に負けると思ったので、興味があった醸造所は辛口を、その他で飲もうと思って探していたのは甘口のワインでした。
甘口は高価なリースリングのものは皆無でしたが他の品種のものを飲むことはあまりないので良い機会だと思って飲みました。
リースラーナーはけっこういいなーと思ったしゲヴュルツのほうもわざわざ日本に輸入して飲むほどではないけどおいしいと思いました。
もしドイツで生活するならこういう選択肢もありだなと思いました。
辛口リースリングもふだん飲みの気取らないテーブルワインとしては良質だなーと思いました。
Pfeffingenは出店していた醸造所の中で唯一のゴーミヨで4つ房評価だったのですが、タンブラーのブースに出していたので質の高いワインが飲めなったのは残念でした。
そういえばここの人が、毎年日本から来る集団がいる、と言っていました。
この記事を見かけましたら連絡してくれると嬉しいです。
といったかんじで種類はそんなに飲まなかったけれどワインも満足だったし、この場の雰囲気を味わえたことがとても良かったと思える日々でした。
たぶん何かの用事で近くに来た時のついででない以外には再びこのワイン祭りに来ることはないかもしれませんが、ドイツワインが好きな人は一度は訪れてみるべきだと思いました。
ワインの中身だけではなく、ここでは文化としてのドイツワインを感じることができるからです。
公式ホームページ
僕がとてもうれしかったのは若い人たちもワインを飲んで楽しんでいるということでした。日本では考えられない光景ですし、僕自身もここまで若い人たちが飲んでいるとは思っていませんでした。
他の醸造所の主人との会話でドイツの若者はワイン、ドイツワインに戻ってきている、という話をしていたのですがそれを証明する光景だと思いました。
日本でも若い人にワインは飲みにくい酒というイメージを払拭することができればと思っています。そのためにドイツの白、ハルプトロッケンやファインヘルプ、mildのQbAが効果的だと僕は思っているのですが。

次回のレポートからはプファルツの上質な醸造所を中心に数回書いていきます。
ビュルテンブルク シュトットガルト周辺… 2011.09.18
ドイツ赤ワインの産地アール地方その2 2011.09.10
世界遺産のある街アーヘンと赤ワインの産… 2011.09.05
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