来たる来月中旬の文化祭に向け、今日は出し物の話し合。例のごとく、俺は司会として教卓に立つ。
こういった議会を開くと必ず人は3種に分かれる。
『会議を無視、もしくは遊び放題』
基本的にふざけて笑いながら、到底通るとは思えない意見を大量生産する。時折、斬新なアイデアをポツリと生み出すから、あなどれない(ぁ
ちなみに議長でなければ俺はここへ。
『超マジメ、本気で盛り上げる』
熱血行事参加型。ガリ勉も含む。面白みがなく、創造性、独創性に欠けるが、彼らがいなければまともに会議が進まない。
必要不可欠な存在。
――――そして、そのどちらにも属さない派。
会議には参加するが意見を言うわけでもなく、ただ司会の俺を見ているだけ。
彼らはなぜあんな目で俺を見るのか。
こういう場を開くたびに怖くなる。
あの目は何を訴えてる?
『ちょっと俺、言いたいことがあって・・・』――違う。
『なんでそんな方針に決まっちゃったの、イヤだったのに・・・・・』――これも違う。
『あぁ~この会議暇だなぁ~・・・』だったらなんで俺をじっと見てる?
終わった後「何かいいたい事あったん?」とさりげなく聞いてみても
「別に・・・」と一蹴。でも絶対にあの目は何かを訴えてる。
誰か俺に教えてくれ。彼らみたいなのは一体会議中何を考えてる?
俺はそこまで司会が下手だとは思ってないし、むしろ得意だ。
なのになんで?――――怖い。
会議はうまくいってるのに、何か釈然としない気持ちが残る。
みんなの意見が上手くまとまらないのは当たり前。
それぞれの理想が叶わないんも仕方がない。
だから頼むから、そんな絵画でも見るような目で俺を見ないでほしい。
少なくとも俺は全力でやってる。
彼らの目は、ずっと俺の心の端っこを引っ張り続ける。
『なにかもっといい案があったんじゃないのか・・・・?』
『ほんとにこれがベストなのか・・・・?』
誰か教えてほしい。彼らは何を考えてる?
0点でもFifty,fifty May 20, 2007
読書、開始。 May 18, 2007