『人間性未来論―原型共同体で築き直す社会―』
という新刊のご紹介です。著者中田豊一さんは、長年にわたり途上国援助をお仕事として、熱帯アジアと日本(開発途上国と先進国)との間を行き来して来られた方です。そのたくさんの経歴や活動はここでは省略させて頂きますが、現在は参加型開発研究所代表、非常勤の役員として、(特活)市民活動センター神戸理事長、(特活)ソムニード代表理事(共同代表)、シャプラニール代表理事を務めておられます。著者については、下の中田さんご自身のホームページに詳しく書かれています。中田さんはご家族を伴ってラオスに二年間滞在しておられました。本書では、そこで触れ合った現地の人々との交流や海外でのこれまでの活動の経験などを通して、今の日本に何が欠けているのか、人間にとって本当の豊かさとは何なのか、など人間性と共同体の関係を探っていきます。それが単なる感傷に終わっていないのは、長年に亘る実体験と理論的にも最新の学問に裏打ちされているからですが、とはいえ難しい本ではありません。非常に明快に、かつ暖かな視点でもって書かれていて、次第に失われつつある「人情」や「やさしさ」がいかに大切なものであるかをわたしたちに教えてくれるでしょう。キーワードサーチ
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