竹林館 空飛ぶ びぶりおてっく

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2009年01月11日
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 さて、今年の初めは、関中子さんの詩集からご紹介したいと思います 。『しじみ蝶のいる日々』 、著者の関さんからこのタイトルをお聞きしたとき、「しじみ蝶」という名前をとても懐かしく思いました。幼い頃はごく普通によく見かけたしじみ蝶、今はどうなのでしょうか? 少なくなってしまったのか、それとも存在しているのに気に留めなくなってしまったのか。しじみ蝶は詩そのものなのかもしれませんね。この愛らしいタイトルにふさわしい素敵な絵は著者、関中子さんの描かれたものです。このしじみ蝶、みなさんのところへ飛んでゆき、きっと心に残ることばを置いていってくれるでしょう。

以下は尾崎まことさんの跋文からの抜粋です。


現代詩の多くは心の垂直軸を失ってしまい、ことばの連想ゲームに陥り、平面を行変えで行進していく散文化の傾向にある。これに対して、関さんの一行、一行には重力が確かに働いている。重力に拮抗して言葉の揚力がある。言葉の羽ばたきが次の一行への推進力となってリズムを生み、その結果である美しい飛翔の軌跡が、われわれの目の前に現れた彼女の詩である。


詩を一編だけご紹介しますね。

          しじみ蝶

        愛らしい
        わたしはそれきり草むらに


        ふるえている

        そうしてわたしの胸に
        やがてわたしの胸に

        次から次へと
        小さな空
        いろいろ色をちりばめて

        うっかり寝てしまった
        ああ 覚えている 愛らしい
        わたしはそれきり草むらに

        ああ 何度でも
        何度でも



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最終更新日  2009年01月11日 21時35分37秒 コメントを書く


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