温故知新

2004.11.19
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今日は、久々に、自分の中の嫌な部分を吐き捨てたいと思う。

どうにもこうにもいられない。
嫌な気分をもらうと引きづられてしまいそうな心持ちの人は、読まない方がいいと思う。

今日、退院後、久々に、発達遅滞の子供のための教室に行ってきた。
久々に会いたい面々とも会え、つつがなく終えて帰途につこうとしたとき、スタッフから呼びとめられた。
入院中に行われた知的障害児施設の見学を、希望するなら個別で対応するが、というものだった。

是非に、と答えて日程を合わせている時、スタッフがポツリと言った。

「△△(娘の名前)ちゃんは当落スレスレなんですけどね。」



入れなければ、週3回、昼食有りで日中ずっとの療育から、今まで通り、週1回1時間半の療育のままになってしまう。

保育園に通わせたいとも思っているんですけどね。

と、独り事のように言ったら、大袈裟に驚き、何故か笑い出した。

「2歳児でしょう?保育園?無理でしょう~(障害児)枠ない時でしょ。どこも空きないって聞いてますよ。」

どこを?と聞くので、心中の保育園名を口にすると、更に笑って、言った。

「××さんのとこが、空きがないけど、あそこを第一希望にするって言ってたよ。
彼女のところは経済的にも彼女が看護師として働かなければやって行けないし、△△ちゃん(娘の名前)は不利だよ。」

このペラペラと人の内情まで話してしまうスタッフが口にした名前は、以前、日記に書いた、 壊れかけた障害児の家庭 の彼女だった。
障害児に無理解で、定職につかず、暴力までふるいながら、あちらから別れると言い出した夫を、
それでも愛しているから、と、今でも、すったもんだの末、一緒に暮らしている。


彼女から以前、メールで保育園について相談され、私はその度に様々な保育園の情報を流し、
娘のための心中の保育園まで明かしていた。

その保育園を第一希望にしたからって、それを私に教える義務は確かにない。
だって、そんな仲ではないのだから。

それでも、そんな程度の仲の私に頻繁にメールを送り、電話をしてきたのだから、その時、一言言ってくれても良さそうなものなのに。


こんな時だけ世間の物差しである、生まれの年齢、で、入所時期を決めてしまうのか。

どうして、経済的に不安でも、実両親が近くに住み、働いている間、子供の面倒をみてくれる環境にある人が、
経済的な問題は無くても、誰も助けてもらえない状態ではあるが、学業、キャリアを積んできた自分のために、
仕事をしたい、という人よりも、有利になるのか。

そもそも、どうして、療育所のスタッフという立場の者が、人の経済状況まで他人にバラしたりしているのか。

怒りや不満は多々多々多々あるのに。
あるのにも関わらず、どうしても。

狭き門を奪い合う彼女を憎い、と思ってしまう…。
知的障害児施設の枠を狙い、娘よりも早い生まれの人の動向を遠まわしにうかがってしまう…。

そんな自分に反吐が出る。





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Last updated  2004.11.19 18:07:37
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