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2005年03月20日
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バルセロナでは丸一日フリーの日があった。
鉄道の趣味もある私は、旅行に出るとかなえられる限り列車に乗ることにしている。

今回のスペイン・モロッコ・ポルトガル旅行では残念ながらここまでのところ、鉄道と呼べる乗り物には乗っていない。
ゴムタイヤではないということでいえば、せいぜいリスボン市内のケーブルカーに乗ったぐらいである。それもたったの数分間。
なので、このフリーの一日は鉄道に乗る唯一のチャンスであった。

私とあと3人でフランスとの国境近くに位置するフィゲーラスまで行くことにした。
フィゲーラスには、だまし絵などで有名なダリ美術館がある。
近年のだまし絵は巧妙になってきており、一目ではそれとはわからないものが多いが、ダリの頃には言われなくても何か変だなあと気がつくものが多い。
そのころはだまし絵などは、絵画の正統派からは認知されなかったことだろう。


これは以前にどこかで写真で見たことがあって、「へぇ~、面白いなあ。」と思ったことがあったからだ。
当時の私には、今で言うトリビア的なものだった。

バルセロナの駅でフィゲーラス行きの列車の切符を買う。思ったほど高くなくてうらやましい。
ところでスペインの列車について、当時のガイドブックには、よく予定が変わると書かれてあった。
タイムテーブルより30分ぐらいの遅れは日常茶飯事。始発・終着駅であっても番線の変更がしばしば。
つまり、ほぼ正確な運行で知られている日本の鉄道事情とは全然違うのである。

案の定、フィゲーラス行きの列車は始発であるにもかかわらず、30分近く遅れて入線してきた。
しかも、列車入線30分前(つまり、時刻表で本来の出発時間)にインフォメーションボードには5番線と出ていたが、5番線ホームで待っていても列車は入ってこなかった。
ホームへは階段を下りなければならないから、何度もホームとインフォメーションボードとの間の階段を上り下りしながら確認をしたりしていたが、スペイン語はわからないから誰かに聞くことはできない。

とても不安な気持ちで5番線ホームで待っていると、隣のホームに誰も乗っていない列車が入ってきた。
私は「これだ!!」と直感した。この辺が鉄ちゃん(鉄道ファンのこと)の鉄ちゃんたるゆえんである。

私は他の3人を引き連れて、5番線のホームの階段を駆け昇り、インフォメーションボードを確認するとやはり番線が変わっていて、私の直感が正しかったことが確認できた。
隣のホームの階段を駆け下りて列車に乗り込むと10分もしないうちに発車した。

もし、直感が働かずにうろうろとしていたり、そのまま5番線で待ち続けていたら10分なんてすぐにたってしまう。なので乗り遅れてしまっただろう。
スペインでは列車の案内などはアナウンスしないのが普通なので、乗り降りには気をつけなければならない。
もっとも、アナウンスがあったところで、私には聞き取れないだろうけれども。






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最終更新日  2005年03月20日 13時25分47秒
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