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「図解 吸血鬼」(森瀬 繚・静川龍宗/新紀元社) 吸血鬼本は数多あれど(山のように確保していますが)、この本の特徴は映画や小説に偏っていない、という点。特にマンガやゲームが比重高し。マンガ・ゲームといったジャンルは弱いので、この本を読んでいろいろと興味を持った。読んでみたい、ゲームしてみたい、と思わされたのには、ちと参ったかも(^^;) お金が・・・。 幅広いジャンルをコンパクトに分かりやすく解説してあり、全く知らないものであっても、興味が持てるように作られている。丁寧な作りに好感度大。 そういや最近、ふと見かけるアニメが面白いのだけれど、それについても載っていたので助かった(^^) 「BLOOD +」というアニメなんですが。仕事とかバタバタしていて、毎回見ることができないのが残念。なんか、かなり面白そうなんですが。。。DVD買うしかないのかな?
2006年08月31日
「神様のボート」(江國香織/新潮文庫) 夏の未読作家フェア・・ということで、やはりお名前はよく耳にするものの、恋愛小説にからっきし興味がなくて、今まで手に取ったことのなかった作家さん。 さて、一読して最初に感じたのは、文章のリズム。これが独特。詩のような、歌のような。明らかに音律を感じる、朗読に向いていそうな文章。 その文章の美しさに惹かれた。 不倫で生んだ娘と、絶えず引っ越しをつづけ、いつか相手(娘の父親)と出会うと信じている母。現実に根ざすことのない、自身の中の世界を生き、ある種の心地よい狂気に身をゆだねている。対する娘は現実的に育っていく。やがて高校受験。彼女はついに母親から離れて、高校の寮に入る決意をする。 失敗すると悲惨なホラーができそうな設定なのに、ひたすらに静かで穏やかで透明で儚い。淡雪のような儚さと美しさを孕みながら、物語はやはり静かに収束していく。 とても女性的な作品、という印象を受けた。その繊細さ、その柔らかさ。 なるほど、人気があって当然か、と感心すると同時に、別の作品も読んでみたくなった。 そんな、魅力のある作品。
2006年08月30日
「無限がいっぱい」(ロバート・シェクリィ/早川書房) 大好きな作家さん。過去に読んだので覚えている・・はずが、やはりちょこちょこ抜けていた(^^;) おかげで新鮮な気持ちで読めたから、ま、いいとしよう。 シェクリイの話は一言でいうと「奇妙」な話。不思議で、SFチックで、それでいてラストがひねってある。「グレイのフラノを身につけて」は未来の結婚相談所の話。次から次へと重なっていくアイデアの向こう、ラストのオチまたオチ。うーん、商魂たくましい世の中ですな。「ひる」は「人食いアメーバ」とか「ブロブ」のイメージ。「監視鳥」は絶対そうなるよ、という良さ宇通りの皮肉な展開。何事も盲信してはならんのですな。「風起こる」は大好きな未開惑星ネタ。なんのことはない話のように見えて、ラストが・・吹き出した。そうか、そうなんだろうな。「一夜明けて」ちょっとひねったら、「火星のプリンセス」になってしまいそうなネタか。それとも「コブラ」(クリスタル・ボーイの出てくるヤツ)のオープニングあたりかな? 「パラダイス第二」「暁の侵略者」、この二作が個人的には一番好き。SFで、皮肉で、それでいてひねっていて。たまらんなあ。 アイデアが素晴らしい。今見れば、他にもあるネタに見えるものもあるけれど、執筆された年代を考えればどちらが先かは一目瞭然。 こういうアイデア短編というのは、本当に楽しいですね。
2006年08月29日
「殺人の門」(東野圭吾/角川文庫) これだけ有名な方なのに、実は読むのは初めて。テレビドラマとかは見たことがあるんですけどね(^^;) 小学生の時から、大人になってからも、なぜだか延々と主人公につきまとう「悪意の影」のような存在。時には親友、時には友人、時には相棒、しかし。何度となく相手に殺意を覚えながらも、なかなか「殺人の門」を越えることのできない主人公。果たして人間は、どういう時に人を殺すことができるのだろうか。主人公は「殺人の門」を越えることができるのだろうか。 強烈な作品。で、なかなか進まなかった。一文字でも読み落とすと、大切なことが抜け落ちそうで、読み進めてはまた戻り、とじっくり一ヶ月ほどかけて読み終えた作品。 これでもかこれでもかと不幸が襲ってくる主人公。本人はいたって普通の感覚を持ち、むしろ善人といってもかまわぬ性格である。にもかかわらずに、うまくいきそうになると(それもささやかなレベルでしかない)必ず、不幸に陥る。とこには決して偶然などではない、明らかな他人の意図、悪意がひそんでいる・・・。 なのに、なのに、である。 主人公はその悪意の相手と完全に縁を切ることができない。悩み傷つき苦しみながらも、いつのまにかまたつきあいが戻ってしまっている。 「こんなヤツ、つきあうな」と言ってしまうのは簡単だ。けれど現実にはなかなかそうはいかない。私も何度となく家族に同じことを言われた。「相手はあなたを利用しているだけ」自分でも分かっているのに、それでもなかなか相手を切ることができなかった。(この小説と同じく、同性だった)なぜなのか。 それは相手が百%悪意の塊ではなかったからかもしれない。「あの人、本当はいい人なんです」と庇う、暴力夫の妻のように。主人公もまた、悪意ある相手を完全に切り捨てることはできなかった。そのために、殺意が、憎悪が膨れあがっていくということにも気づかずに。 重い。 自分と重ね合わせて読んだこともあり、とにかくつらかった。 それでいて、どうなるのか先が気になって仕方がなかった。 ラスト。 予想通りと言えばそれまでだ。そうであってほしくなかった、いや、そうでしかなかったのだ。相反する感情が揺れ動き、読み終えた後しばらく身動きできなかった。 もし、私が主人公の立場であったのなら。 もし、あなたが主人公の立場であったのなら。 殺人の門。 踏みとどまるだろうか。 それとも。
2006年08月28日
「症例A」(多島斗志之/角川文庫) 毎年、夏のフェアになると角川や新潮社の文庫を二冊ずつ買って読んでみることにしている。そうでもしなければ、偏った本ばかり読むことになってしまうからだ。今回も、実は読んだことのない作家を選んだ。特にミステリは外国翻訳に偏っているので、日本人作家のものは珍しい。 精神科医(男性)が受け持つことになった少女。少女の言動は周囲をも巻き込んでいく。治療という立場から対立する医師と臨床心理士。時折かかってくる少女の「姉」からの電話。前任医師の不可解な死。果たして・・・。 という内容。 今までにたくさんのそういった小説やノンフィクションを読み過ぎていたせいか、新鮮みや強烈さというものは感じなかった。その代わりに、興味本位ではない、真摯な筆者の姿勢が伝わってきて、好感を持った。決してセンセーショナルでもなんでもない。一人の医師が一つの病に立ち向かっていく有様は、非常に「地に足がついている」描き方である。
2006年08月27日
「不完全犯罪ファイル」2 (コリン・エヴァンス/明石書店) 実家帰省中、読む本を探していて、たまたま本屋で発見・購入。「2」とついているので、本当は「1」も欲しかったのだけれど、発見できず。 サブタイトルは「最新科学捜査が挑んだ88の殺人・凶悪事件」。 淡々と事実を羅列するという印象。それが却って、ヘンにドラマティックに書いていない分、読みやすい。一つ一つについてはそれほど詳細ではないので、まずは事件の概要を知りたいと言う的に便利か。興味があれば、自分でもっと詳しく調べればいいだけだし。とっかかりというかきっかけとして利用するには、非常に便利な一冊。 スカイパーフェクトの番組で科学捜査とかを細かくやっていた実録の番組があったのだけど(タイトル忘れました)、あれよりは詳しくはない。なので捜査方法を詳しく、とか、事件を詳しく、という人には物足りないかもしれない。 それにしても、犯罪ってのは多種多様ですね。 事件があって、加害者がいて、被害者がいて、そして逮捕する側がいる。 永遠につづく構図なのでしょうか。
2006年08月26日
さぼっている間に、たくさんの本・マンガ・DVDの感想がたまってしまったので、仕事が忙しくなる前に、なんとか補完しようかと。「メリーちゃんと羊」四巻(竹田エリ/集英社) 大好きな漫画の四巻。四コマ漫画なので、なかなかコミックスにならず、いつも早くでないかなー、と楽しみにしている。同じ作者の「T女」も大好きで、暗唱できるほど読み返したものだけれど、「メリーちゃん」もやはり面白い。 たまたま帰省していた時に購入したので、いつも回し読みしている母と弟にも貸すことができてめでたしめでたし。コミックスを読んだ母は、さっそくその夜の食事で、このマンガの内容を応用したギャグを使っていた・・恐るべし。 隔世遺伝で、動物系と人間系が生まれるというアイデアが秀逸。おかげでいろんな個性的なキャラが。ちなみにわが家で一番人気はなぜか、マイキーの父ちゃん(飲んだくれライオン)です。ついつい物まねしてしまうほど(^^;) 毒のない、なんとなく楽しいマンガです。興味のある方は是非。まだたった四冊。揃えるのに時間はかかりませんよー。
2006年08月25日
「ゾンビ屋れい子」全七巻(三家本礼/ぶんか社) 以前、ネットのデジタルコミックスで立ち読みして、ものすごく気になっていた作品。帰省した時に読むものがなくて眠れなかったので(何か読みながらでないと眠れない体質)、本屋巡りをして文庫版全七巻を揃える。 主人公は親から受け継いだ「ゾンビ屋」。死者を一時的に召喚し(ゾンビにする)、依頼主と会話させたり、殺害した犯人を告げさせたり・・という仕事を営む女子学生。単発の事件ものだったが、次第に話は長大になり、双子の姉(同じ能力を用いて世界征服を目論む)との壮絶な戦いや、魔女との戦いなどを繰り広げていく。 主人公が直接戦うのではなく、召喚したゾンビが戦うのが基本。でもって、それが連続養女殺人犯というのは・・・ちょいと。生きてるときは怖かったのだけれど、忠実な下僕ゾンビとして登場すると頼もしく思えるから不思議(^^;) シリーズの前半では、これでもかと仲間が死んでいくので(ていうか主人公も死ぬ)、ビックリする。せめてあの少女だけは生かしてほしかったよ・・・たとえていうなら、「グイン・サーガ」のマリウスに殺された(ことになってしまった)王子みたいな(^^;) 後半は仲間たちもなかなか死なず(死ぬ人も少なくないけど)、少々ほっとしたり。 イラストがどんどん変化していくので、それを眺めていても面白いかな。 私は昔からゾンビが好き、というか興味があるので、血みどろスプラッタ描写にもなんの抵抗もなく、すんなりし読めてしまった。弟曰く「残酷描写の多い「カルラ舞う!」みたいなイメージ」だそうです。 かなりグロイ表現もあるので、苦手な方にはお勧めできませんが、私としては面白かったです。
2006年08月24日
帰省していた間に、徹夜三昧、本・マンガよみまくり状態でした。いやー、寝坊しても家事をしてくれる人がいるっていいねえ(母上ごめん)。大量に吸収してきて幸せ一杯。個人的にこの夏最高の一冊は、最愛の中国人作家・残雪のカフカ研究本でしょうか。大学時代に出会って以来、ずーっと残雪のファンなのですよ。素晴らしい作家ですね。 色々な感想はおいおいアップしていく予定です。しかし、こっちに戻るときに、実家で購入した本を送ろうとしたら・・・ダンボール二箱ってどういうことでしょうか?! 読み過ぎ、買いすぎ?? 何はともあれ、残りの夏休み、真面目に生活したいと思います(^^;)
2006年08月22日
8/21に戻ります。 とりあえず調べ物やらなんやらで、母校に出没率高し。 バタバタしてやたらと忙しいですが、このくそ暑い夏を体感したいと思います。 ・・・早く北海道に帰りたい・・・関西暑すぎ。
2006年08月10日
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