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懐かしい友に会った。
35年ぶりなんです。高校の同じクラブでした。
写真部に所属してまして、勉強はそっちのけでカメラに夢中でしたね。
というよりはSL(蒸気機関車)にはまっていました。
彼は1級下なんですが、当時はSLブームということで、彼にも私の影響がじわじわとしみ通りまして、ついには一緒に九州まで撮影旅行となったんです。
その思い出話に花が咲きまして、さっきまで話し込んでしまいました。
たった、1年ぐらいの付き合いでしかなかったんですが、強烈な思い出なので、ちょっとした昔の武勇伝みたいな感じで懐かしさが増幅されました。
若い頃の思い出というのは、ちょっとしたことでも自分の人生の大きな思い出となるものですが、さすがに高校生の分際で親の反対を押し切って、1週間の撮影旅行というのは、当時としては大それた冒険でした。
金がないので、寝るのは基本的に列車の中。今みたいに携帯もないので、途中ではぐれてしまい、心細い中、撮影旅行を続けました。3人で出発したんですが、途中で僕一人がはぐれてしまい、他の2人がどうしているか、心配はしてもどこで落ち合うとか決めていなかったんで、仕方なく撮影を続行しました。もう一人は僕と同じぐらいのベテランでしたから、まあなんとかやっているだろうと、気楽なもんです。後で話を聞いたら結構スリルのある旅行だったようです。
職場が変わって、通勤途中に彼の家がありますので、これからは時々訪ねていこうかと思っています。
今日は、その後の人生をどう生きてきたかに時間を割いたんですが、今度はその当時の写した作品を持ち寄って、思い出話を聞きたいもんです。
今となっては記憶が薄れて、どういう行程だったのか思い出せません。
撮影したネガを見ながらの、記憶の掘り起こし作業になりそうです。
言えることは、僕は後輩に悪影響を与えた悪い先輩だったと、いうことです。
まあ、時効ですよね。彼もそこそこ立派な大学に進学できたし、めでたしめでたし。
でも、懺悔しなくてはいけない人がいます。それは母親です。
先生と親と本人の3人で、大学の検討会ですね。
どこにするとか、第1志望がここで、第2志望がどこでという、大事な話し合いですよね。
それを、私はすっぽかしまして、母親だけが学校に出向いたんです。
「あれ、息子さんは?」
「あの、カメラを持ってSLを写しに九州まで行っています。」
「え~!。話になりませんな。」 ばたばたと資料をしまって、
「お母さん、お帰り下さい」
母は泣きながら帰ったそうです。
なんという、親不幸でしょうか。こんなことする高校生はいますかね。
信じられないでしょう。考えられないですよね。
地域でも名だたる進学校で、その大事な進学についての懇談会を自分の趣味を優先させてサボるとは。
今だったら、校長訓戒か学年主任訓戒の処分を受けるぐらいの罪ですね。
成績はどんどん下がるし、学年でも下から数えた方が早い順番まで下がりきっていた。
さすがに、1期校(昔は国公立は1期と2期に分かれていた)を落ちてからは、やばいと思って、勉強しましたね。1ヶ月間ほんとに必死だった。
でも、ネガの記録を見ると、入試の1週間前にも奈良まで撮影に行っている。
やはり息抜きは必要です。(危機意識の欠如も甚だしい。反省!)
かろうじて合格できたからいいけど、ほんとに危なかった。
担任に合格を報告したら、
「おまえなあ、おまえみたいに成績が下がった奴は初めてや。さんざん遊んで、なおかつ、国立に合格だと?人生をなめとるな。」
でもね、これで終わったんではないんです。大学に入ってからも、あっちこっち行きましたからね。完全にバカです。
もう一つ。この担任に20年ぶりに会ったときのことです。
その先生のいる学校に偶然に仕事で行きまして、またまた偶然その先生に会いまして、
「お久しぶりです。お元気ですか。」
「やあ、どないしとるん。」
「ええ、今年から転勤して○○で働いています」
「なに~!おまえなあ、人生なめとるやろ。」
それなりに苦労はしているんですけどね。そんな風に見られますかね。やっぱり。
反省、反省!