中年よ、大志を抱け!

中年よ、大志を抱け!

語ることに躊躇してしまう理由



それはともかく、チューリップです。おおっぴらに人前で語ることに躊躇してしまう理由はいくつかあると思うんですが、まずなんと言ってもバンド名ですわ。

「君、どんなミュージシャンが好き?」・・・「ブラームス」・・・とか言われると一種の風格を感じてしまいませんか?クラッシックの作曲家を言われるとそれだけでもう「侮りがたし」と言う印象がありますよね?

「君、どんなミュージシャンが好き?」・・・「森進一」・・・これはもう反論の余地がありません。世界観までが関わってきそうな雰囲気です。

「君、どんなミュージシャンが好き?」・・・「TOTO」・・・こういう超メジャーなロックバンドの名前を言われると(すみません、古いもんでこんな名前しか思い浮かびません)、「なるほど」、としか言えないわけです。

「君、どんなミュージシャンが好き?」・・・「モーニング娘。」・・・アイドル系の名前を言われると、思わず心が軽くなっちゃう感じです。いいもわるいも「ああ、そうなんだ」と。

「君、どんなミュージシャンが好き?」・・・「拓郎」、「千春」、「永ちゃん」、「浜省」、「剛」、「サザン」なんて言われると、好き嫌いはともかく、かっこいい言い方だなぁ、相当入れ込んでるよなぁ、「サザンかぁ、俺、ちょっと嫌いだなぁ、」なんて軽々しく言えない雰囲気な訳です。

では、われらがチューリップはどうでしょう?

「君、どんなミュージシャンが好き?」・・・「チューリップ」・・・ヘ?・・プッ・・・って言う感じなわけです。

なんか、「ステーキ」とか「天丼」とか「グラタン」などと言わなきゃならないのに「お子様ランチ」って言っちゃったような気がしてくるわけです。

チューリップのリーダーである財津和夫は、ビートルズのレーベルである「アップル」に語感が似てるから「チューリップ」と名づけたと言ってますが、この名前、大の男が人前では発音しづらいものなんですよね。高校時代、初めてチューリップを知った時には、教えてくれたK君に、「なにぃ?チューリップぅ?なんじゃそれ?」と、聴きもしないうちにバンド名だけでどうせ内容も軟弱なもんだろうと馬鹿にしたもんでした。

それはその頃の僕だけじゃなくって、チューリップを知らない人が「チューリップ」と言う名前を聞いた途端に、多くの人が似たような反応を示したのもでした。

ファンとしては、その反応にいちいち反論するのがめんどくさいわけですね。で、あまり人前でチューリップのことを話さなくなると・・・

しかし、これが不思議なもんで、バンド名から受ける印象とは裏腹の「スゴさ」を知るにつけ、ファンにとっては逆にチューリップと言う軟弱な名前がやがて魔法の呪文のように響いてくるようになるわけです。非常にセンスがいいなぁとまで思えてくるわけです。例えば、ファンの方ならよく知っているチューリップのロゴ。僕のいるこのブラジルの町ではまだインターネットが電話回線で、しかもしょっちゅうぶつぶつ切れるんで、写真をお見せすることが出来ないのが残念なんですが、あのまあるいTulipと書かれたロゴをじっと見ていると、何かしら不思議な感覚がわいてくるわけです。この「Tulip」って、すごいんだよなぁって。

では、次回、チューリップの「スゴさ」とはいったい何なのか、ということについて書いてみようと思います。

へへ、なんか全くの自己満足の日記ですけど、ご容赦を!

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