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2006.01.27
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カテゴリ: 内山の名所旧跡
ユっぴー・コスモスです。

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1月23日付の記事で地名の由来をご紹介しました、
「肬水」 の地。


その 肬水 に、 渋沢栄一 の詩碑があります。

この詩碑のことを記事にしようと、
今日は肬水公園まで写真を撮りにいってきたユっぴーです。

肬水公園公園看板
↑ 肬水公園(横から写す)

肬水公園は、ごく小さな公園です。
正面から見ると、鳥居もあり、写真左側に写っている建物は小さな神社です。

肬水地名発祥の碑

            ↑肬水地名発祥の碑




ここの岩場の側面に、下のような、
漢詩を刻んだ石碑 が、はめ込まれています。

石碑

明治の実業家、渋沢栄一作 とされる漢詩です。

書き出し碑文最後
↑ 詩碑の 冒頭 と 最後の部分アップ

この詩碑について、

下に転載しますね。



----「肬水公園の詩碑」----

 小さな岩山に小さなお宮、そばには小さな火の見やぐらが立っている。

 国道に面して独特の雰囲気を放っている空間に惹かれ、
登って山道を散歩したことが何度かある。

そこが肬水公園と言うことも、岩に刻まれた詩碑のことも知らずにいた。

 が、一昨年の秋、肬水公民館で開かれた詩碑についての学習会に参加し、
知らなかったいろいろな事を勉強させていただいた。

 碑に刻まれた詩の作者は渋沢栄一氏(渋沢青淵)。

この人物を私はほとんど知らなかった
明治から昭和にかけての時代の変革期に活躍した
傑出した実業家であったことを知った。

そして 内山峡 というタイトルの、氏19才の作という漢詩に出会った。

 渋沢氏は、天宝十一年(1840)今の埼玉県の豪農の生まれ。

幼少から学問や武芸に長じ、
十五歳から商いをするようになりビジネスにも才覚をあらわした。

そんな中で、
利を追求する商売と、
自分が学び親しんできた儒教倫理と、
両者は当時一般には相反するものと考えられており、
それが解決すべき問題として心に懸かっていたようだ。

 その後尊皇攘夷運動に関わったりもしたが、
ふとしたことから一橋慶喜公の家臣となり、
フランス万博の随行員として渡欧し先進文明を見聞。

ビジネスマンが卑しめられず国の繁栄のために活躍していることを知り、
同時に近代化の基盤は産業と経済システムの整備にあると見て取った。

 帰国後は大蔵省に招かれ財政・金融制度改革を進める。

後、辞職して野に下り、銀行、鉄道、海運、鉱山、紡績、製紙、電気、ガス等々、
民間会社五百社余りもの設立に奔走。
今日の日本の産業・経済の土台となるものを築いた。

実業界引退の後は、社会事業と教育に力を尽くし、
昭和六年(1931)九十二歳で永眠されたという。

 渋沢栄一氏のユニークで偉大な点は、
ビジネスを立ち上げ運営していくにあたっては、
道義(論語に説く正義、誠実、礼節…等々)にのっとり私利私欲を排すべき
という強い信念を持ち、実行していったというところ。

それを生涯にわたって貫き通したという。

有能な実業家であると同時にそのような生き方を貫いた人が実在したということに、
心を打たれる。

 そんな信念の萌芽が少年時代すでに渋沢氏の胸中に生まれていたことが、
肬水公園の岩に刻まれた詩からうかがえる。

 商いの道中、紅葉の内山峡にさしかかった十九歳の渋沢少年。

屏風岩あたりの険しい峰によじ登って眼下に繰り広げられる絶景を目にしたとき、
ずっと心に懸かっていた問いへの自分なりの答え、方向性を見出した。

 俗世間を遠く離れて清く身を修めるのでも、
名利を求めて汲々とするのでもなく、
その中間に「大道」があるのだ、
世の中の「誠」に重きを置き、
理想の道を目指すのだ、と。

 初々しい胸の高鳴りや若者らしい気負いの混じった決意が伝わって来る。
そして、本当にそのように生き切ったのだから素晴らしい。

   ---- ---- ---- ---- ---- ----


この渋沢栄一作といわれる詩碑について、
加藤新聞店の加藤さんが書かれた文章もありますので、
また後日ご紹介しますね。

→こちらに紹介しました★



石碑の上部の岩
石碑の上部の岩

       石碑の上の方の岩。
       力強い造形を感じさせます。

肬水公園から西を見る
↑肬水公園から東を見る

  公園から東を見ると、
  すぐ隣りの 「屏風岩」 が見えます。
  (写真向かって左手の岩山が、屏風岩。
屏風岩は、信州サンセットポイント百選の一つに選ばれています☆ )




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最終更新日  2006.01.27 21:30:31
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