夢追いランナー笑石人の部屋

夢追いランナー笑石人の部屋

'18 臺北超級馬拉松(臺灣)

「2018 臺北超級馬拉松」(2018 台北ウルトラマラソン)
日時: 2/9(金)15時~11(日)15時
場所: 臺北市花博公園新生園區
距離: 1周663mの周回コース(8時間毎に反転)

計測: ランナーズチップによる自動計測
天候: 9(金)曇りのち小雨、10(土)曇り一時雨、11(日)小雨のち曇り
気温: 9(金)スタート時14.1度、10(土)最低13.4度/最高17.9度、11(日)最低11.6度/最高13.5度/ゴール時13.1度
種目: 48時間走
順位: 総合1位/56人、男子1位/45人
大会結果




【参加のきっかけ】
2006年に初めて48時間走を走りました。しかし、その後、大会が消えてしまい、その時の記録(350.764km)が自己ベスト記録になったままでした。
台湾で48時間走が行われていることを知り、自己ベスト記録を更新したく、昨年挑戦しました。
しかし、故障上がりで練習が積めず20時間で足首を大怪我してしまい、以降は走れず、ワースト記録を大きく更新してしまったのでした。
今年は、そのリベンジ参戦です。

【この大会に向けた準備】
昨年の体調不良による長期休養の影響からフルマラソンの練習までしか出来ませんでした。
ウルトラマラソン向きの練習としては、正月休みに行った60kmを超えるマラニックを2回行ったのみ。
勝田以降の練習は全て3~4kgの錘を背負い、弱点の足首周囲の強化と狭い歩幅で走る訓練をしました。

【目標】
練習不足は否定できないので、段階的に目標を設定するが、固執せず臨機応変に修正して無理のない走りをする。
ただし、36時間までは寝ない。
第1目標:12時間で105km超。(+7.710km)
第2目標:24時間で200km超。(+8.182km)
第3目標:36時間で280km超。(+2.438km)
第4目標:48時間で360km超。(+5.726km)

【補給計画】
基本的に食べ物はゼネラルエイドで定時に出されるものとする。
合間は持参したものとゼネラルエイドに常時置いてあるもので補完する。

【サプライズ】
スタート準備中に台湾の友人がサプライズな応援に来てくれました!しかも出来立てのパイナップルケーキ、月餅、パンなどの差し入れをしてくれました!
その日に日本へマラソン大会旅行するということを聞いて二度ビックリ!本当にありがとうございました!!

【レジェンドたち】
関家良一さん: 12時間走に参加。PB:24H(275.684km),48H(407.966km),IAU24時間走世界選手権で優勝多数。
大滝雅之さん: 48時間走に参加。PB:24h(271.750km),48h(426.448km),6d(735.729km)
沖山健司さん: 48時間走に参加。PB:24h(254.856km),48h(412.909km),6d(762.684km)

稲垣寿美恵さん: 48時間走に参加。PB:24H(241.426km),48H(397.103km),6D(713.530km)
沖山裕子さん: サポーターで参加。PB:24H(224.469km),48H(333.860km),6D(696.000km)
※2000年頃~十数年間にわたり大活躍しました。しかし、その肉体的ダメージは非常に大きく、ほとんどの人が故障を抱えています。複数回、大手術を受けた人も…。
現在は大会の役員や後人の指導、視覚障がい者の伴走などで活躍中です。
こんなに素晴らしい成績を残したレジェンドたちがいるので興奮しました。

【開会式】

(開会式が始まる前に日本人チームの集合写真を撮りました。あっ、全員じゃない…。)

スタート10分前を過ぎてようやく集合のアナウンスがありました。

全員で記念撮影をし、会長の挨拶、有力選手の紹介があり、ALS協会から本の贈呈もありました。
スタート3分前に開会式が終わり、頂いた本を置きに急いでテントへダッシュ。
時間内にスタート地点へ戻りましたが、全員が揃って号砲が鳴ったのは2分後でした。

【スタート~6時間】
落ち着いてペースを守らねばならない時間帯。
走り出しのペースはキロ6分を切るペースでした。早すぎだと分かっていましたがリズムができてしまい、なかなか落せないまま4時間が経過しました。

スタート時は雨が止んでいましたが、その後、細かい雨が降ったり止んだりの繰り返しでした。雨具を着るほどではないけど、ウェアは濡れた状態です。
水を含まない糸で織られたインナーシャツを着ていたので、寒さは感じませんでした。
眼鏡に付着した水滴がだんだん大きくなって前が見難くなるので、時々、足にトントンと当てて水滴を落したり、タイツで拭いたりしました。

5時間悔過頃にコースの内側になる股関節付近に鈍い痛みが出てきたので、エイドでの補給をきっかけにペースを落しました。
また、コーナーでは出来るだけ体が内側に傾かない様に心掛けました。
ディスプレイを見て、順位まで読めた時の順位は、10位。

【6~12時間】
淡々と走る時間帯。
スタート後、8時間30経過時に反転が行われました。
反転後、股関節の痛みが緩和され、ペースもキロ6分20~30秒に落ち着き安定して走れるようになりました。
水溜りはまだ小さかったので避ける事ができ、足裏に肉刺などのトラブルは起きていませんでした。

予定より若干ペースが速く、段階的な目標を余裕でクリアしていたので、少し遅めのランナーとお喋りをして微調整しました。

ディスプレイを見て、順位まで読めた時の順位は、6位。

【12~24時間】
淡々と走る時間帯。
2日目の早朝に24時間の部がスタートしました。同じコース内を走るので、上位を競う早いランナーたちは、遅い48時間走のランナーを抜くために左右に避けていて大変そうでした。

邪魔にならない様、特にコーナーを走る際には気を使いました。
朝食に出たサンドイッチが思っていたよりボリュームがあり、完食したら胃下垂になってしまいました。
周囲の腹筋が引っ張られて痛いので、なるべく体を捻らないようにしたりペースを落してなんとか耐えました。
次の食事は量を減らすかパスした方が良いかも?と思ったのですが、次は大好きなカレーだったので、また、完食してしまいました。

【24~36時間】
トラブルが多くなる時間帯。
予想通り、再び、胃下垂の苦しみとの戦いになりペースダウン。
セルフマッサージ+沖山裕子さんによるマッサージにより完全に胃の位置が戻ったが、痛みが残ったので鎮痛薬を使用。少しずつペースを回復する事ができました。
次は想定外のバトル。
夕方くらいに私の横にトップランナー(中国人)が張り付き、しばらくバトルすることになりました。
ダッシュしても逃げられないので降参し、話し合いで協調モードに!その後、周回ごとに風除けになったり、友情が芽生えました。(笑)
しかし、仮眠のタイミングで別れ、会わなくなりました。長時間寝てしまったようです。

再び単独走になってからは、雨が多く降る時間が増えたせいで、足の肉刺が巨大化し破裂しそうな感じになったので処置をしました。
肉刺は片足につき大小4つ。大きなものは直径が4cm。痛みが強かった母指球付近は肉刺が重なっていて一ヵ所刺しただけでは水が抜けず、3カ所刺しました。
眠気もあったので、仮眠(10分)もしました。

【36~48時間】
肉体的に一番辛いが順位や記録が気になる葛藤の時間帯。
サポーターから私が1位で後は2kmの差で稲垣さんと知りました。
気になる後ろの男性は約17km以上離れていると知り一安心しました。

今回は、日本人女性の偉業を紹介する「超馬博物館」が設置されるくらい女性ランナーが注目されているから、稲垣さんが優勝した方が絵になるかな?
でも、昨年の目標だった360km超えはしたいし、男子トップはキープしたい…。
そこで、男子2位のランナーに追う気をなくさせるため、2時間だけ飛ばして後続との距離を広げることにしました。
最後の最後で追い込まれると勝負弱い私に勝機はないので…。
レース前にサポーター代表のTさんからトップランナーをフルサポートすると聞いていたので、一番コースに出ているサポーターにドリンクの手配を頼みました。
しかし、的確に飲み物の指示をしなかったために、自分用のドリンクではなく、自分にとっては濃すぎるメーカー推奨値で調合されたものが出されました。
脱水症気味だったので、我慢して飲んだところ、嘔吐と吐き気に苦しむことになりました。

吐けば楽になるので挑戦しましたが、腹筋が弱っていて一瞬しか吐けません。
その後は、歩き中心になってしまったので、サポートも受けないことにしました。落胆と心配をさせてしまい、本当に申し訳ありませんでした。
自分の事さえコントルールできずに苦しんでいる時に、日本の女性ランナーが300kmを超えたいので一緒に走らせて欲しいと言ってきました。
しかし、それが出来るならこんなに苦しんでいません。でも、上手くすれば私も確実に記録を伸ばすことができます。
お互いにプラスになると判断し、引き受けました。しかし、私が一時間も耐えられずに離脱…。その後、その方は自力で目的を達成しました。おめでとうございます!
残り1時間、30分前には選手、サポーター、応援者、スタッフが大いに盛り上がり、最後の力を出してラストスパートする選手が増える中、辛い顔でスローペースのまま。
残り15分を切り、私を見かねた台湾の走友(昨年と同じ)が一緒に走ってくれ気持ちをプラスに変えてくれました。
苦楽を共にした人は多くを語らなくても分かり合えますね。また、助けられました。本当にありがとうございました!




【良かった点】
・非現実的な大きな目標は立てず、段階的な目標の設定したので、リラックスして走れた。
・憧れのレジェンドたちが多く来ていたので、興奮して予想以上に頑張れた。

【反省すべき点】
・バトル状態になった時のことを想定していなかったために、一時的にかなりストレスになった。
・サポートを依頼する時の段取りを決めておくべきだった。意思疎通がしっかりできていればもっといい感じで終えることができたはず。

【総括とお礼】
レース展開としては、自分の中では安定した方で、いろいろなトラブルを上手くかわし、距離を伸ばすことができました。
しかし、最後の詰めが甘かった…。終盤の盛り上がってる良い雰囲気を壊し、日本のサポーターや選手、スタッフまでも心配させてしまいました。
救いは、昨年の目標だった360kmを超えたことと、総合一位だったことです。
それが出来たのは、ストレスのない大会運営と選手やサポーターの激励、現地やネットでの応援のおかげです。
本当にありがとうございました!
次の機会があったら…、内容も結果も良いものにしたいです。

【備忘録】
[装備]
・シューズ: adidas・adiZERO japan BOOST 3 WIDE(途中交換せず)
・ソックス: C3fit・ペーパーファイバー5フィンガーソックス(Itoitexのより生地の厚みがあり雨でも快適で良かった。※)
・ゲイター: C3fit・インスピレーションゲイター
・タイツ: SKINS・A200ハーフタイツ
・インナーパンツ: C3fit・トランクス
・インナーシャツ: finetrack・スキンメッシュ ロングスリーブシャツ
・半袖シャツ: ChampionSystem・ロカルノ・Tシャツ(半袖)
・帽子: Buff・VisorBuff
・ウェストポーチ: Runnersオリジナル メッシュポーチ(大)
・GPS腕時計: EPSON・J350B(心拍計の盛り上がった部分が痛いので36時間で外した。)
・腕時計: SEIKO・スーパーランナーズ(時計として使用)
※くるぶしが出てしまいシューズの擦れで出血していた。くぶしが隠れるモデル(クォーターソックス)にすべきだった。)

[定期補給]
・aminoVITAL・パーフェクトエネルギー(計5個摂取)
・浅田飴・プロポリス マヌカハニーのど飴(計7個摂取)
・龍角散・龍角散ののどすっきり飴 カシス&ブルーベリー(計6個摂取)
※36時間以降ほとんど摂らなかった。もっと摂るべきだった。

[使用薬]
・整胃錠: エーザイ・セルベール整胃錠(5回使用)
・H2ブロッカー胃腸薬: 第一三共ヘルスケア・ガスター10(5回使用)
・痙攣防止薬: 小林製薬・コムレケアゼリー(3回使用)
・解熱鎮痛薬: ジョンソン・エンド・ジョンソン・タイレノールA(2回使用)
・解熱鎮痛薬: 第一三共ヘルスケア・ロキソニンSプレミアム(1回使用)

[眠気防止]
・眠気止め薬: ライオン・トメルミン(3回使用)
・ガム: ロッテ・キシリトールガム(2枚使用)

[ゼネラルエイド]
果物類: バナナ、インドナツメ、みかん、ミニトマト
菓子類: チョコ、キャラメル、喉飴、クッキー、チョコクッキー
※喉飴は口に合わなかったが、それ以外は美味しく、よく利用した。

・定時(4~6時間毎)に出された食事:
(1)おにぎり(美味しかった。いなり寿司:半分,巻きずし:半分)
(2)インスタント・ラーメン(食べず)
(3)サンドイッチ(美味しかった。完食。半分にすべきだった。)
(4)カレーライス(美味しかった。完食。胃下垂になった。半分にすべきだった。)
(5)チキンラーメン(食べず)
(6)お粥(美味しかった。完食)
(7)台湾風具入りクレープ(美味しかった。半分)
(8)野菜入りご飯(食べず)

[テント&テーブル]
一つの長机を2~3人使うよう割り当てられていた。(名前のシートが張られていた。)
私の場所は奥の角だったので、間に人が仮眠していると踏まないように気を使い、物資を取るのが大変だった。
次回、もし、サポーターがいて余裕があるなら、物資をとってもらうのを頼もうと思う。

[ダメージ]
胃痛&吐き気: 大会翌日まで。
足裏の肉刺: 左足5個(最大で直径5cm)、右足に4個(最大で直径4cm)。途中で水を抜いたので破れずに済んだ。
腹筋痛: 胃下垂になって3時間くらい。2回目は走れなくなるほどの痛み。初めて鎮痛薬を使用した。
唇の割れ: 2日の夜~3日目に給水の量が少なかったみたいで、唇が割れてしまい痛かった。
爪の割れ: 12月に割った左親指の爪の残り部分をテープで固定していたが濡れて緩み、割れた部分が少し腫れて炎症をおこしていた。

[体の変化]※出国前と帰国後のデータ
体重: 52.6kg→50.4kg(-2.2kg)
足がパンパンに浮腫んだ状態。直後はもっと少なかったと思う。
体脂肪率: 13.6%→7.3%(-6.3%)


[48時間走上位5位までの結果]
(男子)
P. 姓  名 距離
1 竹田 賢治 365.726
2 李 榮富 343.242
3 梅澤 功 334.549
4 劉 國華 322.946
5 羅 維銘 319.957
(女子)
P. 姓  名 距離
1 稲垣 寿美惠 361.934
2 黄 筱純 353.054
3 林 憲子 303.360
4 小池 友恵 302.172
5 肖  靜 281.461

[大会スポンサー]
[ VIRUS ]

昨年は特別に高機能タイツを頂き、今年も防寒用の帽子を頂きました。
本当にありがとうございます♪
昨年みたいに寒くなったらこのロングタイツに着替えるするつもりでしたが、凄く寒い日本から来たのと、雨のため冷え込みが弱く着替えの必要がありませんでした。

[超馬博物館]
今回、日本女性のレジェンドが2名(稲垣寿美恵さんと沖山裕子さん)が来られるということで、その功績を示せるトロフィー、表彰楯、メダル、写真などの展示が行われました。

能登さんや古山さんのものも展示されていました♪

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