毎月送っていただく雑誌「致知」が届きました。
ものつくり大学の名誉教授、上田惇生さんと一橋大学の名誉教授、野中郁次郎さんとの
対談が特集されてたんですが、とても興味深い話でした。
経営学者「ピーター・ドラッカー」について見識の深いお二人が、
経営について語られるお話しは単なる技術論ではなく、すごく深いモノがありました。
「知識を磨いて知恵にまで高めるには、審美眼や倫理観がないとダメだ。」
「経営は科学ではない。だからMBAだけでは決して学べない」
「マネジメントはクラフトでありアートであり、そしてサイエンスを総合したもの」
野中さんは、こんなコトも話していました。
「未来を知る方法は未来を自分で創造するしかない。
企業の差は、未来を創る能力の中にある。
未来はどんなに分析しても分からない。
唯一分かるのは、世のため人のために何をやりたいかということ。
そういう理念を掲げ、持続的に動機付けるためには志の高いビジョンに賭けるコト。
この「賭ける」という決断をしたときにはじめて我々は運命に抗するコトが出来る。
「賭ける」という場に立たない限り、誰もコミットしないと思うんです。
そういう未来に賭けながら、ミクロの現実の中に入り込んで未来を探っていく。
そこで得た気付きを美徳の現実、あるいは卓越性に向かって絶えずまわし続けていく。
知識を知恵になるまで磨くとはそういうコトだと思う」
ケインズでもなく、ポーターでもなく、僕がドラッカーに魅かれるところは
こういった人間的な部分を大切にした考え方があるからです。
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