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2006.11.19
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あれは、一年前の8月某日。


その約1ヶ月前に、いろんな想いの末、少し距離をおこうと私のほうから提案していました。ほぼ会わない日はなかった二人だし、私の突然の申し出に激しくうろたえていた彼。

彼がちょうど2週間の海外出張にでかける前だったせいもあり、なんとか納得してもらい、お互いの気持ちを見つめなおす時間をとることにしました。

職場も同じで、あまりにも長く自分の一部であった彼との別れは、身を切られるように辛い選択だったけれど、お互いの為にも私は「旅立ち」の選択を自分に納得させようと必死でした。
これからの人生を一緒に添い遂げる二人ではないのなら、お互いにけじめをつけて、それぞれの道を歩き出すしかないと、泣きながら決めた。
彼に頼るのではなく、自分の足で立てるようにならなければ。
せめて二人の出会いを、大切な思い出として心に残したいと願いながら。

ひさしぶりの電話に、ぎこちない二人・・・


「まさか、もう他に誰かいるの?」

気が弱いのに、調子がよくて、優柔不断な人ではあったけれど、彼を信頼しきっていた私は、まさかと思いながらもその言葉を口にしました。

言葉に詰まる彼。

人は本当に信じられないことを目の前に突きつけられた時、混乱と衝撃に寒気とめまいが走るのだと初めて知りました。見栄も建前も吹き飛んで、ただただ呆然とする瞬間・・・

別れは覚悟していたけれど、こんな結末は一片も想像していなかった。

過去の恋愛から、人の心変わりは仕方のないことだとは知っていました。
ただ、私自身の価値観の中では、他に好きな人ができてしまっても、きちんとけじめをつけてからはじめることが、過去の人にも現在の相手に対しても最低限の誠意だと思っていたし、そんな私の考えは当然彼も知っているはずでした。

それだけでも衝撃だったのに、彼は言い訳を繰り返しながら、結果的に既にその人と関係を持ってしまったと告げました。

あまりにも自分本位に彼を信頼しきっていた私は、全ての価値観が崩れ落ちるのを呆然と眺めていました。
たった1ヶ月、出張の期間を差し引いたら、日本に帰ってきてたったの2週間弱。
その間に、二人の7年間は幕を閉じました。



そんな言葉を泣きながら繰り返す彼に、かける言葉は私にはもうなかった。
彼の相手は、私の会社のひとつ年下の後輩だった。

私は前日もその彼女と昼食をとっていたのです。
笑いながら、何も知らずに。

「なんでそんなひどいことするの・・・」

たくさんの思い出が詰まった7年間、たくさんのことを乗り越えてきた7年間、それさえ汚れていくような、めまいに襲われながら。
「だって、そうなってしまったんだよ」
それが彼の答えでした。















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Last updated  2006.11.19 19:55:56
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バウ2 @ ただいまです(^^) shonanyoonaさん! 本当にお久しぶりです…
shonanyoona @ おかえり~♪ ずっと待ってたよーーー\(^o^)/ ママ…
radishbear @ Re:アナタの人生の地図(09/02) 手垢で汚れたガイドブック、何度も開いて…
ココロ0925 @ Re:アナタの人生の地図(09/02) 今までの自分の人生を思い返しながら読ま…
ほのか777 @ Re:アナタの人生の地図(09/02) 本当に素敵な文章ですね 何かを掴みかけ…

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