境内内にある社務所(町会集会所)の屋根も若干の修理をしましたので簡単に記録しておきます。
三州の釉薬陶器瓦を使用した比較的新しい入母屋造りの建物です。社殿と同様に降り棟の影盛鬼が脱落しかかっており、一カ所は落下破損したらしく下屋根の種類の違う汎用の鬼瓦を外して来て応急処置で縛り付けてありました
鬼瓦の脱落の原因は社殿と同じく支持銅線の釘一本留めでした。建築時期は違いますが同じ職人による仕事かもしれません。鬼瓦・鬼台と降り棟の先端部を仮外し解体して、社殿と同じく垂木にビス止めした厚手の貫木からステンレス線を出して鬼台と鬼瓦を結束します。
上記の様な施工を東西2面の降り棟鬼瓦部4カ所に行い、下屋根汎用鬼の取り付け直しも1カ所行いました。 他に 1)面戸漆喰の若干の補修 2)棟結合部の処理 3)雪止め金具の取り付け 4)谷板金の簡易塗装 5)雨樋の全面架け替え 6)入母屋トンネル部の掃除 7)脱落して保存されていた家紋の再取り付け4カ所 8)脱落していた銅製桁端隠しの再取り付け 等を行いました。漆喰の全面補修は予算の都合もあり今回は必要無しと判断して今回は見送りました。
以上で町会神社の屋根補修工事は全て終了です。
こうした原状回復の修理工事は終わってみると何処を修理したのか分かりにくいものですので施工途中の映像記録は矢張り大切ですね。一応写真では此の様な感じです。
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