Bylane

2006/02/12
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あまりに唐突で、予想もつかない。




事件がおきたのは、日曜日の、昼過ぎ。




電話が鳴った。




ゲームをしていた僕は、何かの勧誘だったら即切ろうと思い、電話に出た。




電話の主は、女の人だった。




「もしもし? ○○○○さんのお宅でしょうか?」




○○○○? 苗字は一緒だが、こんな名前の人は家にはいない。間違い電話か? ・・・ん? ○○○○?




少し考えてみたら、○○○○は家の兄の名前を読み間違えたものだということだと分かった。









「このたびは、○○大学合格おめでとうございます。それで――――」




ん? ○○大学合格? ああ、家の兄がダメ元で受けた大学が。で、それがなに? ん? 合格? ああ、合格したんだ。へぇ。




で、さっきからこの女の人は何を説明してるんだ? ああ、僕を本人だと勘違いしているのか。・・・・・そっとしておいてあげよう。




<数分後>




「――というわけで、宜しくお願いします」




あっ、説明終わったみたいだ。




「あのう、僕本人じゃないんですけど」




「ぇ・・・・」




そのときの女の人の声は、驚きを隠せないそれであった。




「で、では、ご両親はいらっしゃいますか?」




「いません」









「・・・・・・・・・・」




「で、では、ご本人に伝えてもらっていいでしょうか?」




「はい、どうぞ」




その後、女の人は、説明するだけで数分かかる話を、再度繰り返しました。







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Last updated  2006/02/12 10:19:25 PM コメントを書く


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