虚

悪意と紙一重の


  *“馬鹿も休み休みに”のその後


    「好きだよ。」

    「お前はなんだってそう割りとめんどくさそうに人を

     おちょくるのがうまいんだ。」

    「君こそ最近やたらめったら冗談がうまくなったね。」

    「安心しろ。お前ほどじゃない。」

    「またまた。謙遜なんてらしくない。」

    「俺って奴はどうしてお前と一緒にいるんだろうな・・・・・。」

    「うん、だから好きだと言ってるじゃないか。」

    「嘘つけ。」




      それが好きな奴を見る目だとするならば。

      殺戮者はよほどその被害者たちを愛していたに違いない。









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