語りと筆しごと~書家香玉のうずまき帖

語りと筆しごと~書家香玉のうずまき帖

2004年06月07日
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カテゴリ: 育児の記録
相手が大人だったら、完全に多重人格を疑うところだ。

聞くところによると2歳の子どもの1日は
大人が1ヶ月をすごす感覚に相当するらしい。
それくらいすごいスピードで
1日が流れていくという。

このところ
息子の様子が日替わりで変化しているのを感じる。
毎日、新しい言葉を使う。

どう考えてもきのうはわかっていない様子だったのに
きょうになるとわかっている。
朝起きるたびに、脱皮しているかのようだ。

1日が1ヶ月と考えるとなるほど妙に納得できる。
凄まじい成長期。
「成長」ときくと、プラスのイメージである。
確かにプラス、喜ばしいことには違いないが
その成長期につきあう大人の私には
とてつもないエネルギーが要求される。
気力、体力、忍耐力。

ちょっと前までは

一人じゃ何もできないのが当たり前。
母の助けをじっと待っていたあの頃。

今の息子は、自己愛のかたまりである。
自我意識が完全に目覚め、剥きだしとなり
なんでもかんでも「マキが、マキが」

ちょっと前までは、一緒に楽しく歌っていたのに
今は、息子の鼻歌についつられて歌っただけでも
「ひとりで!」とぷんぷん怒る。
一人で靴を履きたい気持ちは大切にしたいが
いつまでも履けなくて、なかなか玄関を出られなくて
つい手伝おうとすると
「ひとりで!」と断固譲らず、結局できなくて
靴を放り投げ、いつまでも大声で悔し泣き。

公園に行っても、スーパーに行っても
そこにあるもの全て
「これマキの?」を繰り返す。
否定されると、またまた悔し泣き。
おそそしいほどの独占欲なのである。

当然、友達にもおもちゃを貸せなくなったし
思い通りにいかないと、たたいたり
噛みついたり、力でねじ伏せてやろうという
凶暴性も目立ってきた。

2歳は往々にしてそんな時期なのは知っていた。
一足早く、2歳をすぎていった友人の子たちも
みんなそうだったから。
何もわからなかった年下の息子は、2歳児から
さんざん泣かされてきた。
「逆襲がはじまった」と友人たちは笑ってくれるが
やっぱり、見ていて気持ちがいいものではない。

きょうは
友達につかみかかる息子を必死で引き離していたら
私の右肩にがぶり。飛び上がるほど痛かった。

後から息子が
歯形がくっきり赤く腫れた肩を見て
ちょっと驚いた様子で、傷を撫でてくれたが
「ごめんはいわん」と言う。
なんで?と聞いても答えてくれなかった。

毎日、毎日、息子を怒鳴ってばかりの私。
この噛み痕は、
いったい何を意味するのだろう。


















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最終更新日  2005年01月08日 00時42分47秒
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