語りと筆しごと~書家香玉のうずまき帖

語りと筆しごと~書家香玉のうずまき帖

2004年07月11日
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カテゴリ: マッキーの成長
息子の「おしゃぶり」卒業作戦、第6日目。

もちかけたら、やっぱり息子は条件反射のように
「チュッチュ~!」と叫び、台所へ駆けていった。
しかし、当然ながら、あるはずはない。
先週までは、確かに
台所の洗い場の脇のフックに、いくつも
ぶらさがっていたのに。
思えば、こちらも、ずいぶんと頼りにしてきた。

なるべく清潔を保てるよう、常に4~5個は
ストックして、ローテーションで使いまわして
いたのだ。古くなれば、当たり前のように
新しいのを買い、「おしゃぶり」にずいぶんと
お金を費やした。
この親にして、息子は
おしゃぶり依存症になるべくしてなったのだ。

なんとかせねば!
月曜日の朝、チュッチュを洗っていて
急に思い立った。
単に取り上げるのは、しのびない。

ずいぶんと理解できるようになった今
今だからできる、卒業作戦を
決行しようと心に決める。

まずは、長い間世話になったおしゃぶりを
思い切ってゴミ箱に。


そして…
「まき~!たいへ~ん!!」と叫ぶ。
「どうしたの~?」すかさず駆け寄ってくる息子。

「チュッチュがない。どこ探しても見つからないよ」
「え?なんで~?」
「わからない。どこかお出かけしたのかな?」
「お出かけしたのかもね」ちょっと楽しそうな顔になる。
 しめた!
 私は急いでベランダに出た。
「あ~!!見て見て~。チュッチュがお空に飛んでった!
 ほらほら!見える?飛行機になって飛んでるよ」
「え~?ほんとに?」息子が目を輝かせてベランダに
 出てきた。一生懸命、空を見上げている。
「きっと、蒔が大きくなったから、もう大丈夫って
 旅に出たのかもね」と私。
 空に向かって大声で「さようなら~」と手を振ってみる
「ありがとう~」と言ってみる。

 息子はこのメルヘンに見事に乗ってきた。
 おもしろがって私と一緒に「さよ~なら~」と
 空を仰いで手を振った。
 驚いたことに、息子は
 「いっぱいネンネをありがとう~」と
 オリジナルの台詞まで言い放った。
 これには、心底びっくりした。
 乗りやすい性格に感謝。

こうして、卒業物語は幕を開けた。
「チュッチュはお空に飛んでいったから、もうない」
これを決め台詞に、私はこの日から
息子がおしゃぶりを求めてどんなに泣きわめいても
頑なに、この物語を演じ続けている。





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最終更新日  2020年10月22日 12時09分35秒
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