Day3

[Day3] 8月10日(木)

今日は、ロンドンへ移動の日。
お世話になった知人は普通に出勤なので、出発が遅れてはまずい!と、急いで準備をしました。
ちょっと焦りながら支度していたせいで、TVの目の前にいたのに、それはBGMでしかなく、「セキュリティレベルを上げてなんとか・・」と言っていたことも、イスラエルかなんかの話だろうと思い、本当は何が起こっているか全く気に留めていませんでした・・・
後から知って驚くことになったのですが。

時間通りに車に乗って最寄の駅へ向かいましたが、朝から渋滞。
夏のホリデーシーズンは道路工事が多いんですって。
それも考慮して家を出たのですが、結局乗りたかった列車には間に合わず(こういう時は時間通りに来る!w)、次の電車に乗りました。
車中でロンドンの廻り方のアドバイスを受け、今日の予定を立てました。
本当に知人にはいろいろとお世話になりました。感謝感謝です。

知人と別れて地下鉄に乗り換え、今日宿泊予定のホテルへ向かいました。
ビクトリア駅のすぐ近くのホテルで、比較的スムーズに見つけることができました。
時刻は朝9時過ぎ。普通はチェックアウトの時間なので、チェックアウトの人で少々混雑してました。
忙しい所、申し訳ないと思いつつ、チェックインできるか、ダメなら荷物だけでも預かって欲しい…とお願いしました・・が。
クィーンズイングリッシュの前に撃沈・・・何を言ってるか全然理解できない(T-T)。
後になって思えば、「チェックインの手続きだけ今して、部屋に入るのは後で」と言われていたのだと思う。
ひとまず、私が言いたかったことは伝わってるらしかったし、これを書けとドキュメントが出てきたし、バウチャー渡してサインして、レジストレーションもして、どうやらチェックインの時に行う作業は全て完了したっぽいからまぁいいか、という、なんともアバウトな私w

荷物を預けて身軽になったところで、まずは三越へ。
列車の中で知人から「三越で買い物するならツアーの人が来ない午前中が良いかも」とアドバイスを頂いていたので。
行きの飛行機への搭乗の際に荷物の重量がギリギリだったことから、お土産はロンドンで買って別送品で送ってしまえ!と思っていた私、三越はクロネコヤマトが入ってるからそこにしようと思いました。ベタですが。
地下鉄に乗ってピカデリーサーカスへ。
まだ比較的早い時間だったせいか、エロス像の周りには思ったよりも人がいませんでした。
曇り空で時々日が差す程度だったこの日、7分丈のGジャン着てても肌寒い・・・
そんなわけで、数枚の写真を撮ってすぐに三越へ。
買おうと決めていたアザミ柄の箱のショートブレッド等、おみやげをがーっと買って別送品の手続きをする。
25kgまで値段が一緒なので、今後不要なものを一緒に入れて送ることができたのですが、何しろまだ旅は始まったばかり。
何も入れられるものがなく、結局お土産のみ発送。
帰国時の別送品の手続きについての説明を受けて発送完了!忘れないように手続きしなくちゃ・・・

お腹が空いたな~と思って時計を見ると11時30分をまわっていました。
本当はちゃんとレストランに行こうかなと思っていたのですが、朝のホテルでの英語撃沈が記憶に新しく、一気にレベルを下げてカフェへ(爆)。
三越のすぐ近くにあったチェーン店らしいがキレイで入りやすい感じのカフェで、カプチーノとラップサンドでお昼にしました。
このお店、いろんなサンドイッチやデニッシュのほかに、スープやサラダなどいろいろありました。
おいしそうだったのですが、とにかくサイズがでかい上に物価高。私が頼んだ2品で800円以上!
食べ切れなくて残っても困るので、極力小さいものを選んだという感じです。
カプチーノは甘くなくておいしかった♪
ちょうどお昼時、ビジネスマンさんやOLさん達もたくさんいて、それを見てるのも結構楽しかったです。

さて、お昼を終えて向かったのは大英博物館。
地図は広げず、散歩がてら、だいたいの方向で歩いていったんですが、方向が違ってた(汗)
ピカデリーサーカスから北東へ向かって歩いていたつもりが、北北東・・いや、北に向かっていたらしい。
「あれ?こんなに早く大きな通りに出るはずないのに・・・ま、いっか」と思って歩いてて、そこがリージェントストリートだと気付いたのはセール中のウェッジウッドのショップから出た時でした。
ま、全く見当違いの方向に進んでいたわけではなかったので、良しとします(イヒw)。
その後は地図で位置を確認しつつ、2時過ぎに無事に大英博物館に到着。
さすがにたくさんの人がいました。
入場無料ですが・・・一応わずかばかり募金させていただきました・・・もっとたくさん寄付できればいいんですけどね・・・ごめんなさい。

さて、どこから廻ったものか・・・ひとまず、手近な部屋に入るといきなりのロゼッタストーン登場!
なにやらテレビの撮影中のようでした。
それにしても、何の囲いもなく、どんっ!と据えられていることに驚きました。思わず等大のレプリカかと思っちゃったくらい。
さらになんとなく進んだ隣の部屋は特設展示で日本文化に関するものが展示されていました。
遠く離れた異国の地で甲冑なんか見たら、なんだかそれだけでイギリスという国に親近感を感じてしまうという妙な感覚を覚えました。
あとでわかったのは、通常の常設の日本の展示室が工事中で、一部をここに展示していたらしいです。
英語の理解が微妙な私は、あとでパンフに沿って日本の展示室の前に行くまで気付きませんでした(汗)。

さて、そういえば音声ガイドがあるはず・・と思ってインフォメーションに行った。
「日本語のボイスガイドはパルテノンの展示室だけだけどいい?」と聞かれましたが、他にガイドブックもないので、まぁいいかと思って借りることにした。
にこやかなお兄さんに見送られ、パルテノンの展示室へ向かう。
音声ガイドを開始し、それにしたがって廻り始めたのですが・・・解説が長い(汗)
こりゃ、全部聞いてると他を廻る時間がなくなるかな・・・なんて思ったりもしたけど、せっかく借りたのでちゃんと見ようと思い、早送りせずに聞いていきました。
聞き始めて15分くらいしたころだったか、突然声をかけられた。が、何を言われたかわからない。
その人は、他の観光客にも声をかけている・・・すぐには理解できなかったが、どうやら博物館の係員さんで、外に出るように指示しているらしかったので、指示に従い展示室の外へ。
結局パルテノンの展示室の中にいた人は全員、展示室外に出された。
係員が集まってきて、無線機を使ってなにやら話している・・・ちょいと物々しい雰囲気。何かあったのかな?
ふと見ると、お父さんと小学生の息子といった感じの二人が係員に何か言って中に入ろうとしていた。
二人は係員の許可のもと中に入り、しばらくして、子どもが手にリュックを持って出てきました。
あー!持ち主不明の荷物が置き去りになってたから、不審物として警戒されたんだ!最近物騒だしね~
原因がわかったなら、きっと安全が確認されれば再び開放されるだろうと思い、しばらくそこで待っていました。
借りたボイスガイド、まだ聞き始めたばっかりなのに返すのはもったいない。
5分ほど待ったところで、再び展示室の扉が開かれたので、続きを見学しました。
この時点でまだ私は、世界中を震撼させる大事件が起きてロンドン中が大騒ぎになっていることを、これっぽっちも知りませんでした・・・(汗)

ボイスガイドに従って展示室を見学すること1時間半・・・まだガイドは残っていましたが、ちょっと疲れたので、ベンチに座り、他の見学者を眺めていました。
そういえば、実家にも連絡しなくちゃ・・と思って母にメールを打つ。送信後、一応メールチェックを・・と思ったら着信あり。
同居人とスイスの知人からで、内容を見てビックリ!! 
ここで初めて世の中で何が起きていたのかを知りました。朝のテレビのニュースで言ってたのはこのことだったのかっ!!
そうなんです、2006年8月10日、アメリカ行き旅客機を使ったテロ計画発覚に伴って、容疑者が多数逮捕されていたのです!><
ロンドン周辺の空港は朝から厳戒態勢、フライトスケジュールも大幅に変更され、かなりの欠航便が出ているとのこと・・・なんてこった!!><
さっきの不審物事件も、そりゃ大騒ぎになるさ!と納得。
どうしよう?!居ても立ってもいられない気持ちになりました・・・が、焦っても仕方ない。むしろ落ち着け、落ち着け、落ち着け。
実家にはさっき元気だとメールしたばかりだから良しとして・・ひとまず情報収集しなくては・・・でもどこで?どうやって??
それに大英博物館、パルテノン以外のところを見ていない・・・ひとまず、他の展示室を見ながらどうするか考えよう。
折角来たのにほとんど見ないで帰るなんて!と思ったのですが、あとから考えれば、一度出て再入場すればよかったんですよね、入場無料なんだから。
突発的なことが起こると、冷静なようでいて、かなり妙なことをしてしまうことが、よ~くわかりました。

結局大英博物館を出たのが17時ごろ。
町は、そんな騒ぎが起きてることなんて全く関係ないという感じ。
ロンドンでメールチェックでもしようと思って調べておいたネットカフェの情報が思いがけず役に立った。
大英博物館に程近い、トッテナム・コート・ロードのeasyInternetcafeに行き、早速ネットでニュースをチェック。事の大きさに驚きつつ、でもテロが起きたわけではなくて良かったと心底思った。
さらに、明日予定していたロンドンからジュネーブへのフライトがどうなるのか、近距離は軒並みキャンセルだと聞いていたので、航空会社のHPをチェック。
18時の時点では、私が搭乗予定のフライトはキャンセルリストになく、ちょっとホッとしましたが、ロンドンのほかの空港からジュネーブに向かう便は全てキャンセルになっていたため、明日にはキャンセルになるかもしれない・・と思いました。
さらに、同じHPに搭乗時に持ち込める荷物の詳細が書かれていたので、入念にチェック。
ポケットサイズの財布(お金、カード、証明書類)、パスポート、エアチケット、常備薬(水薬はダメ)、サングラス(ケースなし)、コンタクトホルダー(保存液は不可)、ベビーフード・ミルク・オムツ、サニタリー用品、ティッシュ、ハンカチ、鍵。
そして全て透明なプラスティックバックに入れること・・・もし、うまいこと飛行機が飛んでくれるとしても、搭乗手続きでトラブらないように準備しなくちゃいけないし、相当早く空港に行く必要があるだろう。ぐぬぬ。
ひと通り調べ終え、メールチェックする気にもなれず、他にも情報を集められたら・・と思ったが、結構時間が過ぎていて、そろそろ一度ホテルへ行かなければならないと思い、ネットカフェを出ました。
19時を廻っているのにまだまだ明るいロンドン。

tubeに乗ってホテルへ。
ホテルの前に着くと、今朝ここでクィーンズイングリッシュに撃沈したことを思い出し、さて私はちゃんと鍵をもらえるのか?!と不安になりましたが、キムタク似の素敵なフロントのお兄さんがすんなりと理解してくれ、無事に部屋に入ることができました。
ちゃんと聞き取ることはできないけど、言うことは一応伝わるらしい・・ホッ。
ホテルに入って荷物を解き、途中で買ってきたサラダとパンで簡単に夕食を済ませる。
最終的にフライトがどうなるかは明日の朝もう一度確認しなきゃならないとして、今夜はとりあえずできることが思いつかない。そして気持ちが落ち着かない。
ロンドンに来て、まだピカデリーの三越と大英博物館しか行ってないし、夜景も見たい。
ってなわけで、20時過ぎ、やっと日が落ち、少し暗くなり始めた街へもう一度出かけることにしました。

ビクトリアからtubeに乗ってマンションハウス駅へ。
セントポール大聖堂からミレニアムブリッジを渡り、テムズ川の河畔を東へ。
サザークブリッジをくぐり、クリンクプリゾン博物館(牢獄の博物館。チラッと半地下の窓から拷問グッズが見えました・・・怖!)を横目に、帆船ゴールデン・ハインデを通り越し、ブリジット・ジョーンズの日記でブリジットの自宅として使われた建物の横を通ってサザーク大聖堂へ。
そこからはタワーブリッジを眺めつつロンドンブリッジを渡り、ロンドン大火記念塔を見て、モニュメント駅から再びtubeに乗る。
エンバンクメント駅で下車し、ハンガーフォードブリッジに上がって写真を撮るが、渡らずに下りて今度はテムズ川沿いを南下。
すっかり日が暮れて、イルミネーションでキレイに彩られた船上レストランやロンドンアイを眺めつつ、ビッグベンを目指す。
ウェストミンスターブリッジを中ほどまで渡ってビッグベンの写真を撮り、さらにウェストミンスター寺院も・・・と思いましが、さすがに歩き疲れたのと、夜も更けて一人歩きが怖くなってきたので、ウェストミンスターからtubeを使ってホテルに帰りました。
遅い時間だったので、どこも中を見学することはできませんでしたが、2時間ちょっと、写真を撮りつついい感じで散歩ができました。
最低限行きたいと思っていたところは一応廻ったという感じ。
いかんせん、ロンドン市内1日半じゃ相当範囲が限られますよね。そもそも写真撮ったり、いちいち目に入ったものに足を止める私は人の何倍か時間がかかってると思うし・・・
今回は、今後本格的にロンドン観光に行く時のための下見ってことで。
tubeに乗ったり、ぐるぐる歩き回ったおかげで、方向感覚や位置感覚はだいぶ備わったと思うし。

それにしても、たった数日しかロンドンに滞在してなかったのに、よりによってテロ未遂騒動に巻き込まれてしまうとは・・・!
明日、予定通りのフライトが出来るといいなぁ・・と淡い期待を胸に、でも疲れで即行爆睡したのは言うまでもありません・・・・

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