日が昇らないあした ~デトックスver.1

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猫とアタシ

猫とアタシ

2008/12/21
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カテゴリ: あしあと
ちびはまだ帰ってこない。
棘のように引っかかって取れない。あの子は家族だったから。

メンドクサイね、家族って。
通院先の心理士は「アダルトチルドレンという概念で救われる人がいるのならそれでもいいと思ってる」と、まぁ医療関係者の一般的な意見を述べてくれた。
じゃあ、アタシの子供時代は普通だったのか?
祖母がアタシに<お前のかあちゃんは泥棒だ>
母はアタシにそんな祖母の愚痴を延々と言い募る。
父は知らん振り、というかどちらかといえば最初は祖母の肩を持っていた。
祖父は・・・・、まだまともかも知れなかったけど、時々1kgぐらいあるごつい灰皿が飛んで来ていた。


普通は誰かが折れて仲介役するんだろうが、彼らは偉かった。
意思の強さ、芯の強さもここまでいけば天晴れだろう。

どう見たってクッション役は子供たちにしかできなかった。

田舎の、山間の集落。そこは遺伝地域性があるらしい。
近親婚とまではいかずとも、それに近いことが多かったのだろうな。そして、それに明治以降の家父長制度が輪をかけたのだろう。

<家族>はブラックホールだ。希望の光なぞ届きはしない。
今、強くそれを思う。
猫は別種の生き物で、特に今いるくーちゃんはただの同居人としてしかアタシを見ていない。
まぁ、それでもなんとなくアタシがいないと文句を言うぐらいには認識してくれているけれど。ちびの家出は実はくーちゃんが唆したのかも知れない。<とっとと自立しろ>って。
道路に猫の遺体が無いことだけを毎日確認している。

祖父はとうに亡くなり、祖母は老健施設へと移った。彼女は80をとうに過ぎて、未だに高血圧以外の不調は無いらしい。一緒に育った孫たちは薬漬けの日々を送っているけれど。

彼らもやっぱり芯が強いよ。
こうして以前<家族>だったものは両親を残して緩やかに解体し、今は穏やかに過ごしている。


約5年をかけてアタシはアタシなりに今までの<家族関係>を解きほぐして、納得してしまった。それと同時に両親の態度も少しは変わってきている。
以前の父ならば今のアタシの状態は<人間以下>としてしか捕らえられず、それを露骨に表していたのだろうが、それは無い。
ねぇ?それがもし、あなたの言葉でアタシが過剰服薬の果てに精神病院に入院した事がきっかけならアタシは悲しいよ。多分それも母がなけなしの母性本能で厳しく言ったおかげなのだろうけれど。


両親に対しては・・・・・、アタシの方が先かな?こんなに薬漬けじゃね、脳も退化するみたいだし。アタシができることは残った人生はアタシのものなので、できるだけ楽しく過ごす事だけ。


とりあえず、もう<家族>なんてものに振り回されることだけは真っ平だ。






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Last updated  2008/12/21 10:12:21 PM
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