バリの海で苦しむ

【バリの海で苦しむ】
バリ島に行った時、彼氏の希望でダイヴィングをやった。(2002年3月。ポイント名、タンジュンポエンとカナン)

バリの海は外見は緑。海の中は透明度は悪くあまり良くない。
そして手漕ぎの木のボートで海へ出て行ってエントリー。

私が借りた器材、おかしかった。
息を吸うと残圧系の針が動く。この器材トラブルは勉強した。でもこの時はこの器材トラブルが何だったか思い出せなかった。

でもエントリーする前に空気を吸ってみたら吸えたから、そのままエントリーした。
1本目、ちょっと吸い難いけど普通だった。

2本目、流れが速い所を通ったら息が上がっていっぱい空気を吸いたかった。でもあんまり吸えない。普通に吸う量は出てくるけど、息が上がってる今は足りない。
いざって時に誰かに気付いてもらわないと、すぐに誰かのエアーをもらえるようにしておかないと困ると思って、彼氏の手を取った。彼はずっと下ばかり見てた。いざって時に気付くのか??と思って手を引っ張ってみたけど反応無し。
こいつダメだ!と思って他のダイバーの近くに行った。
でもそのダイバーは写真ばっかり取ってて、私が何かあった時に合図しても気付いてはもらえなそうだった。

その時思ったのは、一緒に潜るバディはダイヴングに慣れきった人はダメだ。ダイヴングを始めたばかりでまだ緊張が抜けなく、写真を撮る余裕も無いような、そんなガチガチの初心者が良い。ちゃんと基本に忠実にアイコンタクトとかしてくれそうな。しかもダイヴィングがあまり好きじゃない人こそがバディとして素晴らしい、ダイヴィングが好きな人はダイヴィングに夢中なんだからダメだ、と悟った。

で、とりあえずガイドの所に行こうと流れの速い中を一生懸命泳いだ。したらガイドの所に着く頃にはゼーハーゼーハー。でも空気が少ししか出てこない!苦しい!
ガイドの所に行くなり、ガイドに『苦しい』の合図をする。それと残圧計を見せた。『この器材おかしい』って合図をして。
でもただのパニックダイバーだと思われ、呼吸を整えるように言われる。
吸ってーーー吸ってーー、はいてーーーはいてーーー、とゆっくりやれと合図される。
だからっ、吸えないの!!って残圧計を見せる。が、やっぱり通じない。
で、頼るのはあきらめた。結局自分の少ししか出てこないエアーで我慢する。このまま伝える事を頑張るより、今はとにかく指の1本も動かさずに自分のあがった息を戻すのが一番良いと判断した。そして心拍数を戻す。
結局乗り切ったけど、海から上がったら超ーー文句言いまくり。ショップでも騒いでた。

後で彼氏が言った事、そうゆう時はエアが少ないとか変とかじゃなく、『エアが切れた』って合図をするんだって。
でもエアが切れてた訳じゃないし、かろうじて出てたし。。。

とにかくこの時まだダイブ本数16本。
スクーバダイビングは最も事故の少ないスポーツなのに、15、16本目にして器材トラブルに当たってしまった。

目的も達したし、これから1年5ヶ月、ダイヴィングから遠ざかった。

【ログ】 ダイヴ本数21本

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