デンマークでの災難 １
ある年の春、ワタシたち夫婦は、ドイツのダンナが
生まれ育った町に車で遊びに行ったわけですよ。
当初の予定では、５月１日の早朝にドイツを出発するはず
やってんやけど、単なる思いつきでデンマークのライオンパーク
というサファリパークで遊んでから帰ろうという事になり
予定より２日早くドイツを出発することになった。
まずは、そのライオンパークにたどり着くのに６時間かかるので
１日は目的地到着に費やし、ホテルで一泊した後、翌日
ライオンパークでフィーバーし、その後オスロ行きのフェリーに
乗るフレデリクスハフンにより近いオールボーで一泊。
で、翌朝早めにフレデリクスハフンに向けて出発し
フェリーを待つ間、町でウインドーショッピングして楽しもう！
という話でまとまったわけです。
このライオンパークとやらは、レゴランドから２０ｋｍくらい
ですかね？ 名前はライオンパークですけど、ライオン以外にも
いっぱい動物がいますよん。
ここ、なかなかイケてます。 というのは、動物園の中に
いくつか駐車場があって、車でブーーーーンと動物園の中に
入っていけるんですよ。
車を駐車場に止めて歩いて動物を見てまわれる場所も所々
あるんですけど、一部、ライオンとかキリンなんかが放し飼いに
されてる地域があって、そこはもちろん歩行禁止なわけで
車でブーーーーンと入って行って間近に野生動物が見れるという
サファリゾーンなわけですね。
ここで５時間ぐらい遊んだ後、オールボーに向けて出発した
わけですが、３０分ぐらい走ったところで鼻歌を歌いながら
車を運転していたダンナが絶叫した。
『 く・車が～～～～～～～～～っ！！！ 』
ふと横を見ると、赤いランプがいくつも点灯し
スピードメーターも全く機能してませんね・・・・。
『 おまえ～～～～っ！！ 早く車を止めろ～～～っ！！！ 』
と言うワタシの横で、ダンナはあちこちボタンを押しまくり
カチカチやってましたが、それから間もなく
シュ～～～～、シュ～～～～、プシュ～～～～～～～
ご臨終です。
それも、国道の非常電話のすぐ横で。
７年前、ドイツの高速道路でエンストし、高速の出口が
わずか数１０メートル後ろにあった為、高速道路を逆走した
あの悪夢が甦りましたね。 → 別の車ですけど。
ワタシは車の事はよくわかりませんが、ダンナの話では
多分、バッテリーが上がったんだろうと言ってましたが
→ 当時、カーナビ２つとクールボックスを同時に
使用していた。
という事は、他のドライバーに助けを求めればなおるわけですね！
しかし、ここは国道。 みなさま時速１４０ｋｍくらいで
ぶっ飛ばしてるわけで、そう簡単には止まってくれそうに
・・・・・・・・ ありませんね。
ほら、ワタシってかわいいじゃない？ で、ヒッチハイクもどきに
初挑戦！
と、ダンナもワタシのマネをし始めたわけなんですよ。
あんたはいらんっちゅーーーねん！
しかしながら、デンマーク人はノルウェー人LOVE♪っちゅう
歌い文句はウソやね。
→ ヨーロッパでは車のナンバープレートから
どこの国から来たのかがわかる。
まっ、いつまでもこんな事しててもしょうがないので
最後の手段、日本で言うJAFに電話です。
といえど、ここはデンマーク。 どこに電話すりゃいいねん！
こんな事もあろうかと、去年NAF （ ノルウェー版JAF ） の
正規会員になっといて良かったよ。
NAFの正規会員になると、国内・海外問わず、車が故障したときの
牽引料金から修理代に至るまで、もれなく全額カバーしてれる
わけなんですよ。
という事で、とりあえずノルウェーのNAFに電話したら
すぐデンマークの会社に連絡してくれ、折り返し
デンマークのDansk Autohjelp （ デンマーク版JAF ）から
電話が入り、車が故障して止まっている位置を説明。
ここまでトータルで一時間かかったんですが、こういうJAF関係者って
車の修理とかも、すぐ直る故障であれば、その場でパパパっと
やってくれるものと思ったら違うんやね。
このDansk Autohjelpとやらのおじさんは、ボンネットを開けて
バッテリーの状態をチェックし、ハンマーで中を少し
たたいてから
『 こりゃダメだね 』 と言って、即刻牽引の刑。
『 ところで、いつ直してもらえますのん？ 』 と聞いたら
『 今日は日曜だし、明日はメーデーだから、火曜まで
無理だね 』
えええええええええーーーーーーーっ！！！
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