ほのぼのノルウェー暮らし

ほのぼのノルウェー暮らし

ストックホルム ~ カーナビ事件 その1  


さて、ストックホルム2日目は、前から行きたかったヨーロッパ最古の
野外博物館SKANSENへ。

しかしですね、前日の夜からダンナが足が痛いとか言い出して
足の裏調べたら、水ぶくれが数個ずつ両足の裏にできてるわけですよ。

 『 ボク、足が痛くて歩けない~~ 』

 『 おのれは、何でこんな時に足の裏に水ぶくれ作るんじゃ!! 』

  と、ダンナを労わるどころか、逆上するPUS。

   → でもね、全然痛そうに見えなかった。



まあ、折角ストックホルムにいることだし、足の裏が痛いからと言って
ホテルの部屋でくすぶっていてもしょうがないので
本来ならホテルからたった2kmのSKANSENまで徒歩で行く予定
だったんですけど、幸いホテルの横には地下鉄の駅があったので
なるべく歩かないですむようにストックホルム市内の交通機関
一日乗り放題の切符を購入。

ってSKANSENは、やたらだだっ広い博物館なので
結局はいっぱい歩かないといけなかったんですが・・・。デヘ。

SKANSENで、車イスの貸し出しがあったら借りてあげようと思った
んですが、ありませんでした。

でも、このSKANSENはとっても優れものでしてよ。
中世のスウェーデンの家屋や農家、教会などが展示され
ガラス工房なんかもあって、作業を見学できたりもします。
その上、動物園まであって、大人も子供も楽しめるところ。
ストックホルムにお越しの際は是非・・・。

SKANSENで、ほぼ一日過ごしたあと、旧市街のGAMLA STANへ。
ここはワタシのお気に入りの場所。
小さなお店やギャラリーが所狭しと軒をつらね、カフェやレストランも
数多くあるんですのよ。

その後、地下鉄でホテルに戻って、ホテルの向かい側にあった
ショッピングセンターを散策した後、またもや地下鉄に乗って
ホテルから離れたところに駐車してあった車の様子を
見に・・・。 → 北欧は車上荒らしが多いですからね。

何だかんだ言って、うちのダンナ、足が痛いのに
むちゃくちゃ歩いてますね!

その後、ホテルに戻り、夕食。
ホテルの向かいにある広場には色んなインビスがあって
ギリシャ料理のインビスで夕食購入。しかも激安。
これをホテルの部屋に持ち帰り、予め、ストックホルムの酒屋で
ゲットしておいたマティーニで乾杯。 うまうま♪

で、翌日、ダンナは仕事関係の会議に出席する為
ストックホルム郊外の目的地へ、で、ワタシはストックホルム市内で
観光・ショッピングを楽しむことになり、とりあえずは
一緒に車を駐車してあった場所へ行く事になったんですよ。

荷物を車に乗せ、ダンナがカーナビをセットしようとしたところ
カーナビを路上に落とすダンナ。


ワタシも途中まで車に同乗することになり、車を発進させ
ダンナが行き先の住所をカーナビにインプットしようとしたところ


        あら?

   インプットする為のペンがないぞ!!


 『 あっ、さっきカーナビを路上に落とした時に
   落ちたんやで、きっと!! 』

     と、Uターン。

   車を止めていた付近を捜すと


 『 ああ、あった、あった・・・・・・ 』


 ワタシは最寄りの地下鉄の駅で車を降り、ダンナは仕事へ・・・。

  『 じゃあ、5時ごろ、ホテルのロビーで 』

     → この日は、ダンナの仕事場に近い別のホテルを
       予約してあった。


地図は持っていたものの、初めての場所ということもあり
少し早めに町を出てホテルに向かったワタシ。
って、ホテルの情報によると、市の中心部から3kmって事だったんで
ワタシは周りの景色を楽しみながら、海沿いの道を歩いて行った。

まあ、ダンナが予め、カーナビでホテルの場所をチェックし
ワタシの持っていた地図に、だいたいこの辺り・・・・と
印をつけてくれたので、簡単に見つかるだろうとワタシは鷹を
くくっていたわけですよ、ホテルだし・・・。

ところが見つからんのですよ、奥さん!!
ホテルがあるであろう周辺の目に付く道を全て試したんですけど
見つからんわけですよ。

暑かったし、昼間も観光やショッピングでかなり歩いたワタシは
疲労困憊。 ホテルの住所は持ってたけど、ホテルへの
道順などが書かれたホテルの予約確認書はダンナが持ってたし
ダンナの仕事終了時を見計らって、ダンナの携帯に

 『 ホテル見つからんから迎えに来てちょ。
   ワタシ、スウェーデン国鉄の○○駅の前にいるから 』

と、メールを送信。 この○○駅とは、地図によると
宿泊予定のホテルの最寄りの駅で、ダンナの仕事先から
ストックホルム中心部に向かって車を運転すれば
必ず通過するところ。
カーナビを持っているダンナには、すぐ見つけられる場所だった
わけですよ。

 と、ダンナからすぐ返信のメールがあり

  『 わかったよん。ボクがPUSちゃんを見つけてあげるからね。
    待っててちょー 』  


 ワタシはホッとして、駅に座ってダンナを待っていたら
 ダンナから慌てた声で


  『 ぎゃあーーーーー!!  カーナビの地図が
    全部消えたーーーーーっ!!
    PUSちゃん、悪いけど自力でホテルにたどり着くんだ!!
    あっ、そうだ、タクシー!  タクシーに乗れ! 』


    カーナビの地図が消えた??


 よくよく話を聞くと、朝、カーナビを落とした拍子に
 カーナビの地図の情報が記憶されているチップがカーナビから
 飛び出して、その為に地図が表示されなくなったっちゅう事
 らしいんですよ。


  『 ほんなら、今朝、どうやって仕事先に
    辿り着いたん? 』

  『 それはね、チップを抜いた直後ならカーナビの中に
    まだ情報が一時的に記憶された状態になって残ってるから
    すぐにカーナビが使えなくなる事はないんだよん 』


 で、とりあえず、会議が行われる場所探しで危機に陥る事は
 なかったわけですが、いざ会議が終わり、ワタシを迎えに行こうと
 車をスタートさせたところ、カーナビがご臨終。
 そこで初めて、カーナビのチップがなくなっている事に
 気付いたらしい。


   お・お・おまえーーーーーー!!!!


 タクシーつかまえろってアナタ、町中ならともかく
 ワタシは国道沿いの車がビュンビュン走ってるところに
 立ってるんですよ!!

  → 北欧で、流しのタクシーを拾うのは不可能に近い



  『 わ・わかったーー。 じゃあ、そこで待ってろーー
    今行くーーー!! 』



    それから一時間後・・・・・・・



  『 PUSちゃんを見つけられなかったーーーー 』

  『 で、今どこにいるのん? 』

  『 ホテル 』



    お・お・おまえーーーーーー!!







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