海砂のつらつら日記

海砂のつらつら日記

2006/08/29
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カテゴリ: 読書
向日葵の咲かない夏
向日葵の咲かない夏  道尾秀介  (2006.8.28読了)

いつも日記を拝読させていただいている方々がこぞってこの作品を読んでいることを知って、
読んでみようと思いました。
道尾さんは実は初めて読む作家さんです。恥ずかしながら知りませんでした。
多分、ブログで紹介してくださらなかったら、ミステリとも思わず手に取るのはきっと
もっと先になったことでしょう。もしかしたら読むこともなかったかも。。。
そう思うと、やっぱりいろんな方と情報を交換することって良いな~って思いました。
おっと、前置きが長くなっちゃった!

明日から夏休みという終業式の日、小学校を休んだS君の家に寄った僕は、彼が家の中で首を吊っているのを発見する。慌てて学校に戻り、先生が警察と一緒に駆け付けてみると、なぜか死体は消えていた。「嘘じゃない。確かに見たんだ!」混乱する僕の前に、今度はS君の生まれ変わりと称するモノが現れ、訴えた。―僕は、殺されたんだ。半信半疑のまま、僕と妹・ミカはS君に言われるままに、真相を探る調査を開始した。(「BOOK」データベースより)

さて、初めての作家さんと言うことで、読みにくいんじゃないかと心配しましたが、

読み出したら、続きが気になって止まりません。
ただ、衝撃の結末が私にはマイナスに感じてしまいました。そんな~って。。。
S君は蜘蛛となって生まれ変わるというあたりから、何でもありなんですけど、
そこまでやるか~って感じです。

ここから ネタバレ全開


S君だけが生まれ変わりなら、まあファンタジーミステリ特有の特別ルールで納得したんですが、
あんなに生まれ変わりだらけというのは、やはりミチオ君の願望と思っちゃいます。
お母さんと同じくミカの流産より心のバランスを崩してしまったということでいいのかな。
客観的に見ると「ミチオ君がS君を自殺に追いやって、泰造さんがその死体を隠した。
巷の犬猫殺しはS君の仕業だった。」という話ですよね。
それがミチオ君の頭の中でぐちゃぐちゃしたややこしい話なっていったと。。。
あぁ~後半何が真実で、何が妄想でというのが分かんなくなってしまって大変でしたよ。(バカ)
後、精神的におかしくなっちゃった人が登場人物の中に多すぎるような気がします。
みんなどこかおかしいので、何となく落ち着かない。。。

・・・と結構否定的な意見ばかり述べちゃいましたが、読んでるときは夢中でした!
企みとしては、ミカ=トカゲにはやられちゃいましたよ~
(えーと、ミチオ君の頭の中でってことですが・・・)
確かに「学校へ連れて行く」とか「S君を食べる」とか
ひっかかった表現はたくさんありましたよね~上手いなぁ。
3歳には思えないしっかりした子だったんで、
実は、一時ミカも死んでるんじゃないかな~って思ったりしてたんですが、
お母さんの存在で、「それはないか~」って油断しちゃった。
ミチオ君にとってのミカはトカゲで、お母さんにとってのミカは人形だったなんて
ちょっとずるいですよね~(似たもの妄想親子ね)



ともあれ、ホラーミステリとしてはなかなかです。読後感はダーク。。。
夜中に読んでちょっと寒気がしましたよ~
ただ再読して確かめたいところは山のようにあるのですが、
また気分が重くなりそうでためらわれます。
私にとってはちょっと苦手(理解力がないので頭がついてかない。。。)っぽい作品でしたが、
良い意味で強く印象に残る作品であることは間違いありません。
ただ、子供が主人公ですが、麻耶さんの「神様ゲーム」と同じく子供には読ませられないな~(笑)


戯れ言2  なんでS君はイニシャルなの??

TBさせて頂いた日記
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最終更新日  2006/08/29 09:08:18 PM
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