2013年09月26日
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遠峰自らが仕組んだテイスティングによって、彼は香花の病気を知ることになる。


第十二の使徒編 第13話



タイトルに「謎解き」とあるとおり、作者は推理仕立てで遠峰に探偵役をやらせ。
香花の記憶障害を「鮮やかに」見抜くことで、読者を感心させたかった。
…という事ですね。


本筋以外の要素をふんだんに取り入れる本気度を見せ…
さらに、作者のもっとも評価を得ている分野である、推理で… と、かなり期待したのですが… ふたを開けてみれば、こんなレベルのお話です。(爆


推理小説のトリックみたいな扱いで記憶障害を使って。
ワインのヴィンテージでそれを暴く。



しかし、そのロジックは余りに稚拙すぎて、子供だましにすらなっていません。
記憶障害に関して、その症状のある方に、すこしでも関わったことのある人なら、絶対こんな描き方にはならないし、遠峰の推論レベルで通じる世界ではありません。



まず、きちんと記憶障害のこと調べてから描きなさい!!!



さらに、推理物として、提示されている要素が、先週と全く変わっていない。
せいぜい、同質の状況証拠が増えた程度で、探偵がカッコよく自らの推理を語ったところで、ストーリー的には何の面白みも無く、自画自賛だけが目立ちます。
少年漫画のヒーロー探偵の次元でも通用しないレベルでしょう。



他人の企画するワインテイスティングには批判的な割に、自ら描くテイスティングに対しては絶賛モード全開で、ストーリーや推理の骨格の杜撰さには気づいてもおられないご様子。

ストーリーはまるでダメでも、絵が綺麗だから… と思っていたのも、今回のお話では、セリフやコマ割りのせいで、絵から伝わる繊細な雰囲気すらそぎ落とされてしまった感じがします。

この先、この話に何を期待すれば救われるのでしょうね…。
まったく、「悲しき謎解き」って悲しいのは、こんなお話に金払わされる読者ですよ。



第十二の使徒、今回までのまとめ。


古酒 フランス産。
雫はボルドー・ブルゴーニュの「歴史ある畑」に絞る。

遠峰側
今回もボルドーを飲む。



次号は10月3日発売です。





● シャトー・ラトゥール





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最終更新日  2013年09月26日 11時22分54秒
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