May 30, 2011
カテゴリ： art
普段、本屋さんで平積みされているような流行の本はめったに読まないのですが、
たまたまヨメに借りて読んでみました。
日常のちょっとしたドラマが数珠繋ぎ的に語られていく。短編が微妙にリンクしあいお話を形成しているのはよくありますが、本作はそれが電車の沿線に沿って繋がれていくのが面白かったです。
登場人物全員が前向きな心持で物語が終わっていくのが、ちょこっと都合よく感じつつも、概ね面白い小説でした。
寝取られ美人の翔子さんが、強気故に孤立した小学生に自分を重ねて、
「あなたみたいな女の子はこれから沢山損をするわ。でもかっこよかったわ」
と優しい言葉を投げかけるシーンはやっぱり感動。
翔子さんの話はプチ復習劇にもかかわらず爽やかな読後感なのは、彼女が自分を責めなかったこと、それとやはり物語全体に流れる前向きな活力のおかげだったかもしれません。
余談ですが、ヨメ曰く、映画では安めぐみの寝取り女っぷりがハマリ役だそうです。
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Last updated
May 30, 2011 10:36:02 PM
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