All The Things You Are

July 23, 2005
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テーマ: Jazz(2023)
カテゴリ: カテゴリ未分類
『Summertime』(サマータイム)

ジョージ・ガーシュウィンが1935年に書いたフォーク・オペラ「ポーギーとベス」の中の曲です。
作詞は原作の小説「ポーギー」の作者のデュボース・ヘイワードです。

この曲は説明がいらないくらい有名で、良いのか悪いのかわかりませんが、
演歌や歌謡曲の歌手までが歌ったりするほど日本では有名な曲となっていますが、
この歌の意味を知っている人はどのくらいいるのでしょうか?

この曲は、黒人の漁師の夫ジェイクと黒人の妻クララの子供に歌われる子守唄で、
オペラ「ポーギーとベス」の中では3回歌われます。

一回目は、オペラの冒頭、夕暮れ時の船着き場で漁師ジェイクの妻クララが歌います。



三回目は、クララは嵐の中、赤ん坊をベスに預けて外に飛び出し、
結局、ジェイクもクララもクラウンもみんな帰ってきませんでした。
そんな状況で、ベスがジェイクとクララの子供を抱いて「サマータイム」を寂しく歌います。
ラストシーンでポーギーがベスを追ってニューヨークに旅立つ時、
この赤ん坊は、夫ロビンズを賭博のいざこざで殺されたセリーナに抱かれています。

この歌は回を重ねるごとに周囲の状況に悲壮さが増すという、何ともやりきれない歌です。
そして、この歌詞の内容は現実とは全然違う、全くのウソッパチなのです。
現実には絶対にありえない夢のような世界と子供への想いを歌っています。

こういうことを考えると、この歌は少なくとも中途半端な気持ちでは歌ってはいけない歌に思えてきます。
ビリー・ホリデーが歌っていますが、黒人の私生児として生まれ、
強姦、売春、投獄、アルコール中毒、麻薬といったものを身をもって体験した彼女は、


この曲は、ブルース進行に近いものでマイナー・キー(短調)なので、暗い曲調です。
黒人霊歌の「時には母のない子のように」からヒントを得たとされています。
なお、曲名の「Summertime」は一語で成り立っていて「Summer Time」というように二語ではないので、
間違わないように注意が必要です。

*****


Summertime

作詞:デュボース・ヘイワード
作曲:ジョージ・ガーシュウィン
1935年


ああ、夏だわ、そして生活は楽だわね 
お魚も飛び跳ねてるし、綿もよく育って高く伸びたしね
お前のお父さんは金持ちだし、お前のお母さんは美人だよ
だから赤ちゃん、泣くんじゃないよ

そのうち、お前も歌いながら立ち上がる朝がくるんだろうね
それからきっと大きく翼を広げて、空に向かって飛び立っていくんだわ
でもその朝が来るまで お前はここにいれば、なんの心配もいらないんだよ
お父さんとお母さんがいつもそばにいて、あなたを守っていてあげるからね





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Last updated  July 24, 2005 05:51:28 PM
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