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May 14, 2007
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テーマ: Jazz(2023)
カテゴリ: Musician
フランク・シナトラは、アメリカを代表するシンガー。
その卓越した歌唱力によって「ザ・ヴォイス」と称され、映画俳優としても活躍しました。

The Best Of The Columbia Years

●フランク・シナトラ(Frank Sinatra)

本名:Francis Albert Sinatra(フランシス・アルバート・シナトラ)
1915年12月12日、アメリカ、ニュージャージー州ホーボーケン生まれ。
1998年5月14日、アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルスで、多臓器不全により死去。82歳。




フランク・シナトラは「マイ・ウェイ」の大ヒットで知られ、エルヴィス・プレスリーやビートルズなどと並び、
アメリカのポピュラー音楽史上もっとも偉大な歌手のひとりと言われていますが、
彼は、まぎれもなく偉大なジャズ・シンガーであったと言えます。


何から話したらいいか困ってしまいます。
確かに「マイ・ウェイ」はシナトラのイメージが強く、大ヒットはしましたが、
これはジャズではなく、初期のシナトラの持っていた魅力とは異質のもので、
私にとっては、どちらかというと退屈な音楽の類に入ってしまうものです。
しかし、1940年代から1960年代にかけてのフランク・シナトラは数々の名唱を残していて、
それは「マイ・ウェイ」とは別人のようなトップ・ジャズ・シンガーとしてのシナトラです。

1940年、トミー・ドーシー楽団に入団したシナトラは、
トミー・ドーシーのトロンボーンのフレージングや息継ぎ(ブレス)のタイミングなどの影響を受けました。
そして、もうひとつ、トミー・ドーシー楽団のアレンジャーをしていたサイ・オリヴァーの、
2ビートを重視した当時としては革新的なサウンドに大きく影響を受けたようです。

シナトラのすごいところは、ただ声量があるとか音程がいいということだけではなく、

それが、スローでのメロディーをゆったりと長く歌うときも、
速い曲を歌うときも、2ビートと4ビートを微妙に正確に使い分けてスウィングできたことで、
ほかのだれもできなかったノリをだしています。
これは、ちょっと聴いただけではわからないかもしれませんが、
深く聴いていくと、スウィングするとはどういうものかということを、


マイルス・デイヴィスのスウィング感にもシナトラと共通したところがあり、
マイルスも、このシナトラの歌い方を研究したのだと言います。

そしてシナトラは、コルトレーン・ショックと似たような現象を、
ジャズ・ヴォーカルの世界にも巻き起こしています。
コルトレーン・ショックとは、1967年にコルトレーンが亡くなる数年前からから始まって、
1970年代以降にまで続いたテナー・サックスの世界で起きた現象で、
コルトレーンの築いたジャズの境地を受け継ぐようなプレイヤーが、
一人もでてこなかったような状況を言っていますが、
シナトラの場合も、このときと似ているようなところがあります。

カウント・ベイシーやデューク・エリントンといった超一級のジャズ・バンドとの共演でも、
より、すばらしい歌を聴かせることができるシナトラのスウィング感、声量、音程、表現力は、
ジャズからポピュラー・ヴォーカル界においてもそうそういないでしょう。
そして、フランク・シナトラは、ジャズ・シンガーのわくにとどまらないエンターテイナーであり、
彼こそが「Mr.エンターテイナー」ということでしょう。

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Last updated  May 14, 2007 01:10:13 PM
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