やまねこ兄弟社
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いくつかの偶然が重なっておかあさんの体に宿ったあたらしい命、赤ちゃんを産み育てるということはとてもステキで素晴らしいことです。その愛らしい笑顔や日々少しずつ成長していく姿を見るたびに、心温まる感動が生まれます。でも、赤ちゃんに特有の病気やちょっと目を離したスキに起こる思わぬ事故など、おかあさんの心配の種は尽きることがないことと思います。自然科学としての医学の発達で、少なくとも我が国では赤ちゃんが感染症や飢餓などにより命を失うことはほとんどなくなりました。その一方、核家族化、少子化へと進んだ現代社会に生きる私たちは太古の昔から受け継がれてきた子育ての知恵や哺乳動物としての育児本能を少しずつ失っている様な気がしてなりません。書籍やネットを媒介として育児や病気についての知識は氾濫しています。しかし、手に入れた「知識」は経験を通して自分のものに出来なければ「知恵」にはなりません。子どもの頃に小さな弟や妹の育児に参加した経験が少ない今の親の世代は、情報の海の中を羅針盤も持たずに航海する船のように孤独で不安です。ちょっとした「知恵」で大切な赤ちゃんが健やかに育ってゆけるように、おかあさんがあまり神経質にならずに赤ちゃんを見守って行けるように、深刻にならない子育てが大事だと思います。少しずつやさしい言葉で「赤ちゃんの病気と応急処置」について書きつづっていく予定です。
2002.09.05
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