まほろば探検記

まほろば探検記

2007年12月18日
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カテゴリ: ふしぎな話
寒さもちょっぴり薄らいだ今週。
週末は例によって実家のお掃除&お片付けをお手伝い。
要領が悪く、だらだら~とやっていたら、引き出しの奥に引っかかってた 妙な物体 を発見。

形や大きさでどうやら硬貨らしいことは解ったものの、刻印も図柄も見えないくらい
乾いたコールタール状の黒い汚れがこびりついて、中性洗剤やソープ程度では
全く落ちませんσ(^◇^;)

これはもう、仕方ない。
多少、傷ついてもいいかぁ~(。-`ω´-)ンー  


って感じで、洗剤付きスチールたわしでごしごし洗ったら、 こんなもん が顔を出しました。
ura.JPG


omote.JPG
なんとっ! (屮゜Д゜)屮 今から82年前!?



それでも、この小さな体(?)で 3つの時代を渡ってきたのか~ と思うと、感無量ぽっ

田舎の家は建て替えをしても、代々使用していた馴染みの家具や箪笥を持ち込むことが
多いので、こんな思わぬ古銭との出会いがたまにあるのです。

とはいえ、それもお年寄りのいる間だけ。
愛着のある家具類といっても、若いσ(^◇^;)世代から見れば、やたらデカくて汚らしい、
古ぼけたジャンク。
なので、祖父母の代の人が亡くなれば、こちらでも容赦なく粗大ゴミとして捨てられて
いるもようしょんぼり


デザインとして映るし、「 場所をとってしょうがない! 」という意見もわかる。

それでも、捨てたというのを見聞きすると、やっぱりもったいないな~と思います。
同じものを作るための材料や技術、手間ヒマ考えたら、今手離してしまうと、
同じようなものを再び手に入れるのは難しいわけで・・・


配送料自己負担とか考えると、そこまでする奇特な人は少ないんでしょうが、
モノが良ければ、古民具博物館とかに寄付でもしてくれないかな、と思うし、


それに、それに、たとえばこんなこともあるわけで・・・

親戚で独り暮らしのおばあさんが亡くなった時のこと。
他の親族と一緒に、葬儀前にそのお宅を片付けていたうちの母親が、そんな箪笥の一つを
整理していて見つけたのが、なんと 200万円近い現金 びっくり

昔の箪笥はへそくりや泥棒対策用に 「隠し戸」 的な引き出しがついているものがあって
その箪笥もどうやらそういった類の一つ。

でも、その家の子供たち(と言っても5、60代)は誰一人、そんな引き戸があることも、
母親がそこに現金を貯め込んでいたことも知らず・・・
すでに葬儀後には家を売却する手配を済ませ、家具は一切廃棄処分、にしていたそうです。

たまたまうちの母親が、同じような隠し戸のあるタイプの箪笥を知っていたので、
もしかしたら・・・とチェックして見つけたそうなんですが、
現金が見つかったことを告げたとたん、 「まだありそうだから、探してくれ!」
と葬儀の準備そっちのけで、 「宝探し」 をさせられたそうな大笑い

結局、それ以外に目ぼしい(?)ものは見つからなかったようですが、

「いっそ見つけなかったことにして、あのまま処分場で箪笥と一緒に焼いた方が、
 おばあさんも喜んでくれたかもしれないね~」


10年近く病院に入院していても、数年に一度しか見舞いに来ない子供たちに、
多分、あのお金のことは言いたくなかったのではないのかと、
後で母親はそう愚痴っていましたが、それはまた、その家族のお話。

個人的にはどんなお金でも、燃やされたらもったいない、と思う小市民的な私
今までどれだけのお宝が人知れず、役目を終えた古い家具と一緒に煙になったのか考えると、
めまいがしそうです(大げさ

さて、こんな隠し玉(?)も持っている、古い家具類。
人の生活に寄り添ってきたモノ達だからこそ、現役でいられる間は大切にしてあげてほしい。

・・・とはいえ、私はモノの扱い方が雑で、よく叱られてますがσ(^◇^;)

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最終更新日  2007年12月18日 14時20分14秒
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