まほろば探検記

まほろば探検記

2008年02月21日
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カテゴリ: ふしぎな話
前々回の建築士さんのお話をぶり返すわけではないですが、家や建物・土地の因縁というのは
「場」そのものに密接に関わる ものであるため、 始末に困るものが多いんだろうな
と個人的には思います。
人や物なら動かすこともできますが、土地などは物理的にどこかに動かしたり持っていったり、
なんてことはできませんもんね。
「土地転がし」 なんて言葉はあっても、実際に転がせるわけも無し・・・(。-`ω´-)ンー 

先週月曜日に起きた、足立区の一家4人死傷事件も不可解な点が多すぎしょんぼり


母と妻、次男をナタで斬りつけ自分も自殺するほど追い詰められていたとは考えにくい
預貯金が2千万ほどあった、という話もあるそうなので、経済的な線とも思えず・・・

人柄の穏やかで家族思いの父親だった、という証言を聞くと、やっぱり 何かに入られたのか?
なんて、つい想像してしまうんですが・・・
人間の行動心理を 人外のせいかと疑ってしまう のは、どうも私の悪い癖です

事件があった五反野は、以前勤務していた職場への通勤路線だったので、毎日往復しておりました。
実際に降りたことはないですが、昔あのあたりは荒川が氾濫し、人が普通に住むことなど
考えられなかった湿地帯だったそうです(江戸時代頃まで)。

もしかしたら、ちょっとはそんな影響があったのかも、なんて・・・

では、前回の続きを。

両親が離婚したことを除けば、家庭的にも経済的にもなんの問題もなく成長したC君。
希望通りの高校に進学し、新しい友人たちとともに高校生活を送り始めた矢先、その事件は
起こりました。

父親の親友が、突然自殺 してしまったのです

その人は父親の幼馴染で、言うなれば生まれた時からの付き合い。

父親が生まれる前から家族ぐるみで仲がよかったそうですが、同じ年に子供が生まれたことで
さらに付き合いは深まり、小さい頃からお互いの家を行き来したり、一緒に旅行したり
していたそうです。

実の兄弟より仲がいい、と言われた二人は、地元に残って互いに実家を継いだことで、
その絆はより強くなっていたそうです。

その親友が、首を吊って自殺した。

その一報を聞いたとき、いつも明るく、豪快な人柄だったことを知っていたC君も父親も
すぐには信じられなかったそうです。

最近、仕事がうまくいかない・・・そんな話は聞いていたものの、生活ができないほど
苦しいわけでもなく、 明確な自殺の理由も解らず、不可解な部分が多かった そうです。

そのため、親友の死が事実だと知った時の父親の落胆ぶりはより激しく、
「あんな親父の姿は初めて見た」
とC君が弟にそう漏らしたほど、その落ち込みようは大きかったそうです。

死を選ぶほど追い詰められていたのに、なぜそれに気づいて上げられなかったのか?
どうして、彼は自分にそのことを打ち明けてくれようとしなかったのか?
自分はそれほど彼にとって頼りにならない存在だったのか?

罪悪感と、無力感と、喪失感と、怒り・・・


親友の死を前に、父親が抱いている様々な思いが理解できるだけに、C君には父親にかける
よい言葉も見つからなかったそうです。

家族や周囲の人にとっても突然のことで、慌しくお通夜が過ぎ、そして葬儀の朝を迎えました。

C君はお通夜には顔を出したものの、学校もあるため葬儀は父親1人が出席することになり、
家で父親が帰ってくるのを待っていたそうです。

そして日も暮れた頃、父親は憔悴した顔で家に帰ってきました。

「黄昏時って、妙になんか怖いよね」って思える方は、ぽちっと1つ→ ranking











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最終更新日  2008年02月21日 13時54分39秒
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