やまぶろぐ・登る呑む撮る滑る山ブロガー

2012/06/10
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カテゴリ: 登山
山歩きに行ける興奮を抑えることができず、昨夜酒を飲み続けたやまやろうです。早よ寝られま。ホテルで朝食をとった後、昼食の時間を考慮して新聞を読んでから支度を整える(結果、この目論見はばっちりだった)。

8:46 ホテルを出発。肩掛けカバンにはカメラと折りたたみ傘と小物。大事なのはホテルフロントにあったパンフと登山記録を残すメモ帳だ。先ずはパンフにある みかも山公園 を目指し、国道50号線を東進。

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イオンの横を過ぎると、街中の雰囲気は一変し水田が広がるのどかな風景になる。目指す山容が姿を現す。予定では写真の山並みの右から左に稜線を歩き、最高峰は左端の三角ピークとなる。

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9:15 道の駅みかも。意外に早い到着。建物には寄らずに公園入口を探す。山を正面に見て右手に進むと入口があった。

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みかも山公園の遊歩道に入る。山中には車道と遊歩道が張り巡らされている。フラワートレインなる機関車を模した車が走り回るようだ。当然そういうものには興味はなく、直登できる右手の遊歩道を選ぶ。

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古びた石の階段が続く。三毳神社の参道なのだろう。一気に高度が稼げるのは有り難いがそれにしても急である。しっとりとした広葉樹の林で鳥のさえずりだけが聴こえる。

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9:37 三毳神社。まあなんと味も素っ気もない作り。熟年ハイカーや山菜採りの夫婦や子連れの家族など沢山の人がこの山を楽しんでいる。やまやろうは登頂と写真が目的。神社の裏手に道は続いている。一旦下って稜線上の山道を歩く。

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9:44 突然東面の視界が開ける。パラグライダーが飛び立つみたい。ウィキによれば、三毳山は南北約3.5kmにわたって連なる細長い山だそうだ。現在北に向かっている。

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そもそも関東平野の中に島のように浮かぶこの山は不思議な存在感がある。万葉集にこの山は歌われており、古代から人々とともにある山だと分かる。

しもつけの みかものやまの こならのす まぐはしころは たがけかもたむ

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水も食料も持たず、ひたすら歩き続けるやまやろう。汗はかくが樹木によって直射日光にさらされることはないのでそれほど辛くはない。軽装の人は沢山いるが、ほぼ間違いなく麓の駐車場から歩き始めているわけで、それで構わないのだ。登山前に40分ほど歩くのは分かっていたから本来は何か持つべきなのだろうが、2、3時間水なしで歩けなくてどうすらよ。

再び車道に出る。青竜ヶ岳まで500mの標識。アカマツは影を潜め、薪炭材に使われたと思われる株立ちの木がちらほら。なだらかな上りが階段状に変わり、終点を予感させる。

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10:18 三毳山(青竜ヶ岳)229m。栃木百名山の標識。眺望は良いのだが、山頂にはデジタルテレビ中継局が鎮座している。標柱と遠景をからめた写真を撮ろうとすると電線が無残にフレームを分断する。腰を下ろそうにもケーブル埋設のために斜面が削り取られ木陰も消えている。

要するに風情も何もあったものではないのだ。登頂してこれほど腹の立つ山も珍しい。山腹に縦横に走る車道とフラワートレインも理解に苦しむ。かたくりの咲き乱れる自然豊かな山でありつつ、観光と開発に蝕まれている山なのだ。

10:27 下山開始。往路を引き返し、西口広場への分岐に入る。山腹を巻くように擬木の階段を緩やかに下る。

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10:50 西口広場に着いた。写真中央のピークが三毳山だ。広場一帯はハーブ園になっている。作られた環境ぽいので興味なし。本日第二の目的地を探す。近くなのだが道が分かり難い。広場のゲートを一旦出て、脇の山側の私道の突き当たりが目的地であった。

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11:05  蕎麦処 大文字庵 。三毳山の登山記録をネットで調べているうちに見つけた店である。そば好きとしては行かないわけにはいかない。11時の開店に合わせて出発時間を調整していたのだ。到着した時にのれんが掛かった。一番客だ。

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先ずは冷酒を注文(500円)。それから旬の天ぷらそばも(1000円)。登山の後はビールが定番だが、蕎麦の店なら酒でしょ。暑いから冷やで。古民具に包まれた元農家宅の店内。徳利やそばちょこや盛り皿は全て昔のものだ。んんー骨董も気になるやまやろうとしてはたまらない。



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昼の部30食のみのそば。角が立つ細切り。つなぎなしなのか一本一本が短い。喉越しはあくまでも滑らか。薬味のユズ皮が素晴らしい。暑い季節にぴったりな爽やかなそばに変身。そば湯もついて大満足。食べ終わった後の器チェックは当然実施。

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自分の田舎に帰ってきたかのように、のんびりとゆったりと落ち着ける雰囲気だ。唯一惜しい点は、店内から縁側の先に見える庭(駐車場)が、コンクリートであることか。いやしかしそこに庭園や緑があったら、お客は席を立たなくなるので商売にならないかー。





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Last updated  2012/06/10 07:36:29 PM


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