不可思議の海岸線が長くなる為に・・・

不可思議の海岸線が長くなる為に・・・

2008/08/02
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カテゴリ: テレビで見た感想
◇BS-2で黒澤明特集で放送されていたのを録画して見ました。
黒澤明没後10周年記念『静かなる決闘』は、1949年の日本白黒作品です。


薬も満足にない戦地を転々としている内に病気をこじらせてしまう。
やがて戦争が終わり、町医者の仕事に戻った藤崎だったが、自分をずっと待っていてくれた婚約者に、病気の事を言い出せず…。
戦争の傷あとを独自の視点で切った黒澤作品。
三船敏郎が絶望と理性のはざまでかっとうする青年医師を好演。
監督 黒澤明
出演 三船敏郎 志村喬 千石規子 三条美紀 など


言葉が伝わる良い作品でした。
伝染病について知識があるかないかで偏見も減りますからね。
知らずに傷つける事の方が罪だと言いたいですね。

今の映画と違うのは、陰湿さが後に残らない事ですね。
だから話のテンポが良く思えますね。

見習い看護婦の成長も映画を引き立てています。
看護婦としても母親としても人間としても成長し続けています。


親子の落ち込む姿の中、ハーモニカのコミカルな音楽が、いっそう虚しさが襲いますね。
一歩間違えれば逆効果になりますからね。

欲望の葛藤は、少し無理があると思いますが、あそこまで言い切ると納得しそうになりますね。
個人の較差はあるとは思いますが・・・。

最近は黒澤映画をリメイクされていますが、こういう作品も現代でリメイクるる勇気のある監督とスポンサーはいないもんでしょうか?
いても、ろくな出来にならないでしょうけどね(笑)。

機会があれば、見てもらいたい作品でした。






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Last updated  2008/08/02 05:31:10 PM
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