☆ちきちきレン号猛レース☆

☆その後編☆




流星が空に帰ってもう四ヶ月が経過しました。私たちの日常は普段と同じ、緩やかに時間が流れていきます。
本当だったら今月の末には流星がこの世に生まれてくる予定でした。今頃大きいお腹で育児をやっていたのでしょうか?
もう流星はいないのに、そんな事をふとした時に考えてしまう癖は未だに抜ける事はありません。

流星のお骨は今も家に置いてあります。リビングに置いておけば家族みんながいつでも傍にいる事を解ってもらえそうだから・・・。
本当は、もうお墓にいれなきゃいけないんですよね。その事も悩みの種ですが、パパとの意見が合わずに今もこういう状態が続いてるけど、私的には傍に流星がいる感じがするから、もう少しこのままでもいいかな・・・。
とも思ってるから、もう少しだけこのまま一緒にいたいと思う。

最近、パパは流星の話をしなくなった。最初は「もう忘れちゃったのかな?どうでもいいのかな?」なんて思ってたけど、パパはパパなりに考えていたんだと今は信じれる。
流星がいなくなってパパは一度も泣かなかった。私はワンワン泣いてばかりだったから、私を慰めるのに大変だったと思う。
けれど、パパも一度だけ泣いてしまった時があったらしい。
それは流星がこの世に生まれてお棺に入って家に初めて帰ってきた時、私がベットで休んでる時にパパは一人泣いていた・・・・・・・・。

悲しくない訳ないんだよね。泣かないから、話さないから冷たいとか忘れてるんじゃなくって、パパなりに色々乗り越えたんだよね。
レンと私を支えて、ずっと頑張ってくれていたって事をようやく最近になって理解出来た気がします。
どんな言葉でもこの気持ちは表せないけど、とにかくこの家族に巡り合えて本当に良かった・・・・・・・・・・。

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