手綱(koaremix)

「手綱」
少しずつ 緩めてく
急に手放しても
戸惑うだけだから


暴走した身体が
天に向かって
燃え尽きてゆくのをみたい?


私は嫌
そんなの 決して本望じゃないもの


だから
少しずつ 緩めてく


思ったより力が要るのね
擦れあう 手のひらと藁の綱
赤い肉が 顔を覗かせ
でもね
なんとなく 生きている気がするの


いつだって 望んでたのは
針の筵(むしろ)のような力だった


一点に集中する力
爆発の まさにその瞬間


多分
この星が生まれた瞬間
そのぐらいのものを望んでた


急に手放せば
赤い肉から 炎が叫びだすわ
擦れあう 手のひらと藁の綱
爆発の  まさにその瞬間


暴走した身体が
天に向かって
燃え尽きてゆくのをみたい?


私は嫌
まだ 生きていたい


お終いなんて 何処にもない


手の 届く範囲にも
耳の 感じる範囲にも
鼻の 香る範囲にも
そして
目の 限りなく澄ました範囲にも


まだ
お終いなんて 何処にもない


ああ 指の腹からも 赤い肉が
でも
本当に不思議ね
なんとなく 生きている気がするの


許された気がするの


手綱を堅く 握り締めながら
少しずつ 緩めて

                                   .
ねえ
私は 笑ってる?



かおりさんは常に「探している」人です。
悲鳴とともに生きる強さが伝わってきて
心の痛みとダブらせつつ
強く生きなくちゃと思うyayaです。

kaoremixさんのサイトへ


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: