221103
ワンダフルタウン @ 青山劇場 安蘭けい、大和田美帆、別所哲也、星奈優里、宮川 浩、花王おさむ、初風 諄
(「キャンディード」 の作曲者レナード・バーンスタインの作品で、本邦初演。どんな曲だろうと期待に胸がふくらんだ。ニューヨークを舞台にした朝の連続テレビ小説、みたいな作品だ。安蘭けいさんはオハイオ出の作家志望、大和田さんはその妹、別所さんは「マンハッタン」誌の副編集長。It's Love を大和田さんが歌ってじんときて、別所さんが歌い継いでじんじんきた。ミュージカルならではの快感を久々に。演出といい、主役から端役に至る配役といい、曲といい、申し分がない。Me And My Girl に似て、悪人のいないミュージカルで、カンパニーもとっても楽しそうだ。ぜひまた再演を。ところでぼくは、今回のキャストのなかではオトナのかわいさいっぱいの星奈優里さんが好みです。)
221106
現代語裏 (うら)
辞典 (文藝春秋、平成22年刊) 筒井康隆 著
(書名の英訳が Underground Dictionary of Modern Language とあるが、稚拙。泉案 Current Dictionary of Misinterpreted Terms でどうか。「現代誤釈語辞典」 といったところか。世間で通用している解釈こそ誤りで、ここに書いてあるのが正しい解釈だと居直るわけ。)
220924
Postcards from Penguin: One Hundred Book Covers in One Box (Penguin Books、平成22年刊と思われる)
(ペンギンブックスの表紙デザインは実に美しく、関連した本は見つければ買っている。これは、表紙写真を厚手の絵葉書にしたもので、宝箱のようだが、全体の3分の1ほどは変哲に乏しいクラシックなもので、ややがっかりした。丸善丸の内本店で 2,680円+税 で買った。この値段なら、文句は言えないか。)
220813
The Turner Prize (英 Tate Publishing、平成17年) Virginia Button 編
(現代美術のターナー賞受賞作と最終選考に残った作品を昭和59年分から平成17年分まで収録。新鮮なアイディアの奔流。)
220813
Elke Krystufek: Liquid Logic - The Height of Knowledge and the Speed of Thought (オーストリア Hatje Cantz、平成18年)
(昭和45年生まれの作家の、オーストリア応用藝術博物館での展覧会図録。自画像からインスタレーション、そして自身のパフォーマンス写真まで。楽しい! 来日展覧会をぜひ! 図録は独英対訳。)
220813
「ヤン・ファーブル × 舟越 桂 Alternative Humanities」 図録 (淡交社、平成22年)
(金沢21世紀美術館で購入。木彫やインスタレーションの写真は、金沢ではなく所蔵美術館などで撮影したものも多く、単なる展覧会図録を超えて楽しめる。)
221107
暗黒大陸中国の真実 (芙蓉書房出版、平成16年刊) Ralph Townsend 著
(昭和8年出版の "Ways That Are Dark: The Truth About China" の和訳。なんとまあ、中国・米国・日本の国民性は、80年後のいまも不変だ。極度の状況主義、目先の実利主義で、結果的にウソも裏切りも悪と見なされない中国人。その中国人の、多辯で陽気で愛想よくかつ憐憫をさそうところにホイホイと騙される米国人。口数少なく、よそよそしく、くたびれた博士のようで、米国人には不気味で煙たい存在の日本人。ゆがんだ中国びいきの言論が当時の米国でも主流だったようで、宣教師連中による故意の美化が最たる元凶だったと。)
220808
火の賜物 ― ヒトは料理で進化した (NTT出版、平成22年刊) Richard Wrangham 著
(原題は Catching Fire: How Cooking Made Us Human. 火を使う料理で摂取カロリーが飛躍的に増え、しかも消化器を退化させられることで脳に回せるカロリーがさらに増えた。これがヒトへの進化を支えたのだという説で、説得力がある。火を使う料理がセックス以上に、夫婦のきづなを強めたというのも面白い。)
CD: <平成220601 以降に購入> 221022
American Idiot featuring Green Day (Reprise Records、平成176年)
(そもそも Green Day というロックグループのことをぼくは知らなかったのですが、そのグループのヒットアルバムをミュージカルに仕立て、それを新たにレコーディングしたもの。初演は平成22年4月20日、ブロードウェイで。RENT みたいな melodious なところがないのが残念。ギンギンに乗せる曲より、しっとり目に歌ったのが好きだね。)
221022
Song of Norway (Universal Classics Group、平成16年)
(かつて大ヒットしたオペレッタだというので買ってみたら、なんと昭和19年11月に録音され、昭和20年2月に発売されたレコードのCD版だというのです。まじめな作りで、それなりに楽しめました。)
221022
Jekyll & Hyde The Musical (Pulp Fiction、平成17年)
(「ジキル&ハイド」 のチェコ語版。チェコ語にすると随分忙しくなるのね、という感想でした。ところどころ、日本版・ドイツ版とは異なる部分も。)
221022
Love Never Dies (Really Useful Records、平成22年)
(「オペラ座の怪人」 続篇の 2枚組CD. 作曲は Andrew Lloyd Webber. なるほど笹本玲奈さんの言っていたとおり、The Woman in White と似た旋律・雰囲気の曲がいくつも。日本発売のは、英文テキストの小冊子も追加で付けられていて、これはありがたい。初演は平成22年3月にロンドンで。)
221022
Annie: Original Broadway Cast Recording (Sony Music Entertainment Inc.、平成16年)
(昭和52年の録音。「アニー」 は笹本玲奈さんがミュージカルを志したきっかけをつくった作品だけど、こうして聴くのは初めてです。なるほど生き生き楽しそうな作品です。)
221022
THIS IS JAZZ: the Best & the Greatest (EMI ミュージック・ジャパン、平成22年)
(山野楽器本店の店頭でおすすめキャンペーン中だった。「全曲オリジナル通り完奏!」 の謳い文句にひかれた。2枚組で2,500円のお買い得。)