文春新書『英語学習の極意』著者サイト

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美術館・画廊メモ 12

平成23年8月30日から10月31日の美術日誌。日付の新しい順に記録してあります。 (画廊展はほぼ2件に1件の割合で、これはというもののみ記録しました。)
各項冒頭の6桁の数字は日付です
(例: 220108 = 平成22年1月8日) 。 展覧会名にリンクが張ってあるものは、ぼくのブログ本篇の関連記事へ飛びます。
このひとつ前の 平成23年7月6日~8月29日の美術日誌 は、 美術館・画廊メモ 11 にあります。
このひとつ後の 平成23年11月1日~平成24年1月14日の美術日誌 は、 美術館・画廊メモ 13 にあります。



231031  山岸 結 (ゆい) @ Gallery Q  (銀座一丁目)
(今年春、ららぽーとの会議室に展示された山岸 結さんの油画 「薔薇」 の筆致の勢い、金箔や緑系の配合の美に魅せられて、購入を希望していた。Tridek mil + i にて購入。山岸さんは昭和62年横浜生まれ、多摩美油画4年。)

231031  一色映理子展 「ふれる」 (~11/5) @ Gallery Q  (銀座一丁目)
(老いた祖父母の姿を描く。ポピュラーにはなりえないテーマだが、作家は聖なる瞬間にながれる光を切り取った。ぼくと同郷の松山生まれ、武蔵美油画 院終了。)

231031  久里洋二 ケセラセラ展 (~11/5) @ art space kimura ASK?  (京橋三丁目)
(みずみずしい着想とウィット、ヴィヴィッドな色づかい。作家の年齢が80代というのが最大の冗談に思えてくる。)

231031  箱嶋泰美 (はこしま・やすみ) (11/22 で会期終了) @ 南天子画廊  (京橋三丁目)
(ぼくが外国人出張者としてタイに入り浸っていたころの空間の息づかいが、そのまま油画として濃密に立ち上がる。昭和54年生まれ、東京造形大 院修了。箱嶋さんは幼少時と20代半ばにバンコクに滞在。)

231029 関一彦コレクション展 (~11/6) @ B-gallery  (西池袋二丁目)
(公務員として勤めながら20年で400点をコレクションした関一彦さんは、納得の目利きだ。人物画を中心に26点を披露。)

231029  三尾あすか&三尾あづち (~11/3) @ Iosselliani T-02-IOS  (神宮前五丁目)
(neutron でお会いした姉妹の、ちょい軽な個展。くちゅくちゅマンガと、シリアスなアートと、きらめく色彩の共存が魅力だね。)

231028  メタボリズムの未来都市展  戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン (~H24/1/15) @ 森美術館
(手塚治虫漫画の未来都市、大阪万博のパビリオン建築、それらが孤立したものではなく、滔々とした時代思潮の発露だったことを知った。)

231028  大久保如彌 (なおみ) 展 「それはあたかも夢のようにみえる」 (~11/19) @ Gallery MoMo Roppongi  (六本木六丁目)
(才能としあわせに恵まれたひと。テキスタイルの美を油画上に自在に取り入れる。)

231027  金子奈央 (なお) 展 (~10/29) @ Gallery Q  (銀座一丁目)
(中原淳一につながる美人画。イラストと一線を画すべく今回は陰影を強めたが、やや行き過ぎの感。)

231027  神山 玄 (はるか) 展 ―フクイクタルモノヨIII― (~10/29) @ アートスペース羅針盤  (京橋三丁目)
(退役した外車、猫、蝶。神山ワールドが一層の展開。岩絵具で描く自動車の侘びは乙な味あり。)

231027  加藤大介展 ―今は見える― (~11/28) @ INAX ギャラリー  (京橋三丁目)
(動物の仮面をかぶった3人の少年の木彫。せっかく彫った少年の顔も生かす展示ができないものか。)

231026 現代アートの国際展  ヨコハマトリエンナーレ2011  Our Magic Hour 世界はどこまで知ることができるか? (~11/6) @ 日本郵船海岸通倉庫  (横浜市中区海岸通)
(横浜美術館の本展とは異なり、大学祭より落つる感じでがっかり。倉庫の場所も分かりにくかった。映像作品の数々とじっくり付き合えばよかったのかもしれないけど。)

231025 現代アートの国際展  ヨコハマトリエンナーレ2011  Our Magic Hour 世界はどこまで知ることができるか? (~11/6) @ 横浜美術館  (横浜市西区みなとみらい三丁目)
(万博でパビリオン巡りをしているような うきうき感があった。
いきなり、石田徹也さんの平成13年作品 「捜索」 に打ちのめされる。鉄道模型の土壌化しつつあるぼく。近くには Paul Delvaux 昭和23年作品 “L'Escalier” も。曲がれば横尾忠則さんの 「黒いY字路」 シリーズのコーナー。
立石大河亞 (Tiger) さんの未来都市絵には、金理有さんの宇宙埴輪、Mike Kelley さんのスーパーマン故郷のオブジェをぶつけ、そこは未来パビリオンになっていた。
孫 遜さんの27分間のアニメ 「21克 (グラム) 」 に見入る。1万枚以上のドローイングでできているという。
湯本豪一さんの妖怪コレクション。池田 学さんの博物誌的スケッチ。ロビー階の森 靖 (おさむ) さん 「絶対領域 ― 竜」 はチンチンする龍。龍のちんちんは、太く短し!)


231024 横田 尚 (よこた・なお) (~10/29) @ Gallery Tsubaki  (京橋三丁目)
(きりりとセンシュアルな顔。ピュアな少女の遊び心を、媚びることなく、すっくと描いた。作家の前で楽しく批評の時間を過ごすうち、事実上、新作をご注文したような状態になっております。)

231022  近藤聡乃 (あきの) 展 「KiyaKiya」 (~11/12) @ ミヅマアートギャラリー  (市谷田町)
(近藤聡乃さんの新作アニメ。キャラの女の子がぷくぷくと愛らしく、かつキレがある。彼女のドローイングが前から欲しかったのだが、その魅惑のスケッチ集が出ていて、夢中で買った。)

231022  茅根賢二 Melting scene (~10/23) @ トーキョーワンダーサイト本郷 3F  (本郷二丁目)
(近眼の目で見た都市夜景のような…。)

231022  前田雄大 (かつひろ) 展 ― 絵画性の視座 Viewpoint of Painterliness (~10/23) @ トーキョーワンダーサイト本郷 3F  (本郷二丁目)
(キャンバス上に繊細な墨流しのような多色の絵具の饗宴。)

231022  熊野 海 (くまの・うみ)  HAPPINESS ∞ REVOLUTION (~10/23) @ トーキョーワンダーサイト本郷 2F  (本郷二丁目)
(待ってました! シェル賞展・VOCA展で見た、サイケな爆発と祝祭のように起こる出来事の数々が8点の画面に展開。)

231022  木戸龍介 Form of Sin (~10/23) @ トーキョーワンダーサイト本郷 1F  (本郷二丁目)
(一本の丸太を彫り込んで、いのち渦巻く白い奔流を現出させた。)

231021  土屋祐子 個展 WALL LOVER (~10/25) @ Art Trace Gallery  (墨田区緑二丁目)
(アイラインを強調した顔の絵。男性を描くと、宝塚の男役が現世に降り立ったよう。顔のスタイルは確立されていて、構成は門倉直子さんを思わせる。)

231021  大谷有花展 ―対話の記憶― (~11/5) @ Gallery MoMo Ryogoku  (墨田区亀沢一丁目)
(黄緑を基調にしたさわやかな油画。画廊は床に百本以上のドライな黒薔薇を植えて、特別な空間になった。)

231021  中島千波 (ちなみ) 展 「おしゃべりな花たち」 (~10/28) @ ノエビア銀座本社ビルギャラリー  (銀座七丁目)
(署名を見て、あぁ、桜花の絵を描かれるかただと思い出す。その同じ作家が、あそび心を発揮。)

231021  鳥羽美花展 (~10/31) @ ギャラリー長谷川  (銀座六丁目)
(さわやかな型染めで、サイゴンやラングーンの光景を切り取る。)

231021 紫綬褒章受章記念  河内成幸作品展 (~10/29) @ Niche Gallery  (銀座三丁目)
(電話ボックス内を北斎の波が占める木製パネルの1枚は、酒場の入口に飾りたいと思った。波を懸命に飛び上がる、けなげな鶏の木版画もうれしい。)

231020  一点消失 ・ 中村 宏 (~10/22) @ Gallery-58  (銀座四丁目)
(DM葉書を見て、若い人かと思っていたら、大ベテランだった。雄渾と巧みな計算と。画集を拝見して、豊饒なるデザインの寶箱をもったかただと知った。)

231020  安藤かえ・荒井眞治・中村成二 三人展 (~10/22) @ スパンアートギャラリー  (銀座二丁目)
(それぞれに。)

231018  島村信之展  ―画集刊行記念― (~10/30) @ 柳画廊  (銀座五丁目)
(日本女性の美をここまですなおに美しく凝縮できるのも、超絶リアリズムの技ゆえ。購入した画集にも賛嘆。)

231017  中島登詩子展 (~10/22) @ ギャラリー La Mer  (銀座一丁目)
(しずかに引き込まれる女性ポートレート画。昭和53年福岡県生まれ、多摩美日本画卒。)

231017  やないふみえ展 『空想家と帰り道』 (~10/22) @ Gallery 銀座フォレスト  (銀座一丁目)
(ジブリふうのイラストですが、絵画に桟橋がかかっている。やないさんは小杉放菴記念日光美術館の非常勤学藝員。)

231016  小柳優衣 (ゆい)  銅版画小作品展 (~10/23) @ ギャラリー上原  (上原一丁目)
(松屋銀座で作品を2点購入した作家。ガラスの小瓶を描いた 「エーテル」 や琵琶湖畔を描いた小品にキレあり。昨15日がオープニングパーティーだったが、翌日の今日行ってゆっくり話せたのは正解だった。画廊を出るころ、入れ替わりにご夫君が来られた。)

231014  李朝 民画と工藝展 @ 阿曾美術  (銀座三丁目)
(李朝の優品には、別の宇宙、別の記号がある。韓国ドラマの画面に出てくる駄品とは大違いだ。)

231014  松村光秀 自選展 @ Gallery 枝香庵  (銀座三丁目)
(さいしょは気味が悪い絵に見えたが、だんだんと妖しいあたたかみ、突き抜けた諧謔に気付く。離れがたい思いを、購入した画集が癒してくれる。)

231013  吉川和江 @ ギャラリー現 (げん) (銀座一丁目)
(武蔵美卒業後、数年おいてハンブルク美術大学へ留学すること10年、ついにドイツに軸足を移した昭和20年生まれの作家は飄々と元気だった。)

231013  堀口 徹 (とおる) 三代 秀石 (しゅうせき) ) Exhibition 2 @ 和田画廊  (八重洲二丁目)
(江戸切子の技の極限越え。切子の紋様を残しつつ、再度の焼成によって紋様を平滑な表面で覆ってしまった作品とか。虹色の器も表情ゆたか。シャープな黒が生きるガラスぐい呑みも。)

231013  熊澤未来子 (くまざわ・みきこ) 展「27」 @ 第一生命南ギャラリー  (有楽町一丁目)
(無重力遊泳的作品もさることながら、ぼくの好みはバランスを急速に失う住宅内のカオス画。「不安定な生活」は、だまし絵的楽しさもあり、絵ならではの異次元を体験できる。)

231013 日本の美・発見V  大雅・蕪村・玉堂と仙崖 (せんがい。山かんむり無し)  ― 「笑」 のこころ @ 出光美術館  (丸の内三丁目)
(やはり仙崖さんの絵は、いい。六曲一双 「書画貼交屏風」 や 「百寿老画賛」。池 大雅の六曲一双 「十二ヵ月離合山水図屏風」 は三月の図に点描法の柳の緑。中国の文物に、漢代の「鍍金虎鎮」の諧謔み、明代の 「青磁三閑人壺」 は壺底に褐色の亀と鯉を配し、壺の縁に三閑人あり溺れる童子を引上げる。)

231012  杉山八郎/浩一 ペン画魅了展 @ 丸善丸の内本店4階ギャラリー  (丸の内一丁目)
(建物の魅力をやわらかな陰影で引き出す父・八郎さん。よりシャープな陰影の息子・浩一さん。)

231012  関根哲男展 primordial life -原生- 2011 @ Gallery Q  (銀座一丁目)
(木切れと布と段ボールで作って焦がした真っ赤な位牌が2011個。画廊に置ききれたのは1500個ほどだそうだ。70代のエネルギッシュな作家の由。)

231012  大倉ひとみ個展 幻燈街 @ ギャラリーツープラス  (銀座一丁目)
(心に沁みる、ほのときらめく場末のバー。昨年の古アパートにつづき、いい絵だ。飾る空間を絵が選ぶ。)

231012  オーライタロー展 @ ギャラリーゴトウ  (銀座一丁目)
(以前、ツープラスで拝見した作家。今回は静物画が新作だろうか。やはり神田のビルに限る。)

231011  米倉斉加年 (まさかね) 妖し絵展 ~ドグラマグラの系譜~ @ 銀座モダンアート  (銀座一丁目)
(尊敬する人である。演劇と美術の両面で長きにわたり才能を発揮しておられる。妖し絵、1枚1枚惹きつけてくれる美しさ。)

231011  渡邉ゆりえ個展 「あの子がねむる理由」 @ Gallery 銀座フォレスト  (銀座一丁目)
(だんだん上田風子さんに近づいている。上田風子にならないためにいろいろ小道具が出てくるのだけど、小道具より出来事で勝負したほうがいい。腕を上げたのは感じる。初期作品を1点買っているので、渡邉ゆりえさんには伸びてほしい。)

231010  植木寛子 ヴェネチアガラス展 ~ファッションとアートの出会い~ @ 伊勢丹新宿 アートギャラリー  (新宿三丁目)
(多様な造形。ハイヒールシリーズの構想もおもしろい。植木寛子さんは、観月ありささん似の美女だった。きれいすぎて、気後れして話しかけられなかった。アート作品とは別に、ワイングラスやぐい呑みもじつに繊細なデザインで、いつか再会したら必ず買いたい。今日は我慢した。)

231010 第4回  高瀬 誠 洋画展 ~イタリア紀行~ @ 伊勢丹新宿 アートギャラリー  (新宿三丁目)
(くっきりした陰影を得て、絵に光があふれる。枯淡にとどまらず、あでやかな街並みも描く。東京藝大油画。)

231010  David Stanley Hewett 展 ―Legacy― @ 新宿高島屋美術画廊  (千駄ヶ谷五丁目)
(長野にアトリエをもつ米国人。装飾画の数々はどことなく “南蛮” を感じる。陶藝作品は鈍い金色シリーズがエキゾチック。)

231009  "petit" GEISAI #15 @ 東京都立産業貿易センター台東館7階展示室  (台東区花川戸二丁目)
(森本愛子さんに注目した。絹本著色の作品は、しっかり完成度を確保しつつ、顔を焔に置き換えるシュールな構図も取り入れるなど、オリジナルの味を出している。昭和63年生まれで、東京造形大に入った翌年、東京藝大油画に入り直した。ファイルを見ると、ジョゼフ・コーネルふうのアサンブラージュの小品もそつなく作っている。
La Mer で会った ににユイチさんとも再会。色鉛筆画の 「君との待ち合わせ」 がよかった。買ったのが絵葉書で、ごめん!
新宿眼科画廊で以前作品を見た そらみずほ さん。吸引力のある女性像の油画。)


231008  小林海来 (みらい)  ―aqua veritatis― @ Gallery Suchi  (日本橋茅場町二丁目)
(スペインで活躍する作家。抽象作品で、DM葉書ではピンと来ないが、実物を前にしばらくたたずむと銅箔のかもす多彩な輝きや黒い背景にあるシミの効果、細ごまと描き込まれた小道具などに引き込まれた。)

231008  Paddy Shaw: Opus 9 - Mixed-media artwork @ hiromart gallery tokyo  (文京区関口一丁目)
(思いがけず小ぶりの作品群。さまざまな音楽作品のインスピレーションに身をまかせた作家の手すさび。ファイルにあった "Aramis + Athos" のドローイングを購入(sep mil ducent)。)

231008  講談社の表紙絵・挿絵 原画展 @ 講談社野間記念館  (文京区関口二丁目)
(講談社の出版文化が産み落とした美術世界の豊饒。日本人の情操を育てた、まことに偉大な営為だ。)

231007  モダン・アート,アメリカン ―珠玉のフィリップス・コレクション― @ 国立新美術館 企画展示室1E  (六本木七丁目)
(Edward Hopper の作品を見るのをとても楽しみにしていたが、"Sunday" と "Approaching a City" の2点のみで、やや拍子抜け。気に入ったのは、Rockwell Kent "Burial of Young Man" と John Sloan "Six O'Clock, Winter".)

231007 東日本大震災復興チャリティ・オークション  今日の美術展 @ 東京美術倶楽部3~4F  (新橋六丁目)
(全399点。小嶋悠司さん 「穢土」 の土俗み。中村信喬さんの人形「羅漢童子」。大竹伸朗さんのリトグラフ「赤神の旅」。)

231007  門倉直子 “なぜわからないの” @ アート★アイガ  (八丁堀二丁目)
(眼鏡をかけた少女の油画は、唇がセンシュアルで欲しくなったが我慢した。ドローイング「桃拾洗濯女絵図」を購入(tridek du mil)。門倉さんの描いた手指・足指を見られる作品だから、レアだ。門倉さんのデビュー当時は、中原淳一ふうの少女像から遠く、まったくかわいくない女性を描いていたことを知り愕然とする。
アート★アイガのオーナー野々宮 崇 (たかし) さんの志に共鳴した。常連客になるつもり。)


231006  麻生志保展 @ マキイマサルファインアーツ2F  (銀座二丁目)
(鯉の群像を描く気迫と細部の紋様の技。圧倒された。木枠に絹を張り、下地に紙をつかっていないので、向こうが透ける透明感がある。裏からも彩色しているという。ぼくがご贔屓の吉敷麻里亜さんとは武蔵美日本画で同学年だったという。)

231006  奏でる鼎展 @ ギャラリー・しらみず美術  (銀座五丁目)
(最高の3人展。荒木亨子さんの色づかいは赤をせつないものにする。日本画でありながら、岩絵具を塗り重ねていわゆる日本画を超えたマチエールの巧みさ。
森洋史さんも、背景の塗りが一段と念入りになった。進化するひとだ。
オーガフミヒロさんの作品群は、手描きアニメのひとコマとして見るといいのかもしれない。)


231006  甲秀樹 人形作品展 ― a Boy's portrait ― @ スパンアートギャラリー  (銀座二丁目)
(いちだんと緻密な作りに。うずくまり横を向いた刺青の青年人形が絶品。見る角度を探す楽しみあり。)

231005  「絵画」 ― 写真を超えて @ 不忍画廊  (八重洲一丁目)
(飾り窓には北川健次作品と、細江英公の 「鎌鼬」。インパクトあり。元田久治さんの廃墟作品から Bird's Nest など。『NEO RUINS: Artworks 2004-2011』 という作品集が出たばかり。山田純嗣さんの絵の滴点は、見る位置によって色が変わる。そこで目線より高い位置にあえて展示した。展示の仕方でも作品への愛を伝える画廊を称賛したい。)

231004  北川健次 (けんじ) 展 密室論 ― Bleu de Lyon の仮縫いの部屋で @ 日本橋高島屋6階 美術画廊 X  (日本橋二丁目)
(メッセージが重力を帯びている写真作品や銅版画を見ているうちに、コラージュのコーナーで釘付け。貼り合わせの手作業をまったく連想させない、緻密完璧に按配された二物衝撃。なかでも青丸で売約済の 「盗まれた会話」 に魅せられていたら、田村正和似の作家の北川健次さんが絶妙のタイミングで登場。青丸の売約先は高島屋百貨店だった。ついに、私を売約先とした赤丸が青丸に取って代わることとなった (cent kvindek mil + i)。今年のアート購入は、これで打ち止めだね。)

231003  秋山正仁展 @ Gallery K  (京橋三丁目)
(横7メートル、縦2メートルはあろうかという1枚紙に色鉛筆で骸骨と鯨と象のからみを豊かな紋様で展開する。)

231003  朴寶正 Park Bojung <Kokoroame> @ Gallery b. TOKYO  (京橋三丁目)
(脳のなかで書道作品を見る部位が赤く点滅した。ミニマルに、さらっと描いているが、完成度は高い。精進の賜物。昭和54年韓国・大邱 生まれ、慶北大西洋画卒、多摩美油画博士号取得。)

231003  伊津野雄二展 @ Gallery Tsubaki  (京橋三丁目)
(清 (すが) しい教会音楽のコーラスが響く会場に、天使をモチーフとした木彫、テラコッタ、デッサン、またブロンズに写した古楽譜も。昭和23年兵庫県生まれ。)

231002  第2回ららぽーと東京 Office Art Exhibition @ 浜町センタービル ららぽーとマネジメント受付階  (日本橋浜町二丁目)
(上田雄三さんのキュレーションで、7人の若い作家たちの絵が小会議室ごとに飾られた。多摩美3年の後藤直哉さんの作品はちょいと横尾忠則っぽい。
多摩美2年の馬場美桜子 (みおこ) さんは、大きな花びらに彩色する苦心を話してくれた。
多摩美2年の Kim Jieun (金枝垠)さんのは、絵具流しの遊び心。アクリル絵具を薄く溶くことでできた技。
ほか、小倉綾乃さん、武田倫子 (みちこ) さん、Yang Hee (梁熙) さん、牧野光一さんの作品も。)


230930 収蔵品展  清方、秋の情趣 @ 鏑木清方記念美術館  (鎌倉市雪ノ下一丁目)
(建物に占める展示スペースがやや小さすぎる感じだが、ひとときゆっくりと名品と対面できた。)

230930  二見彰一版画展 @ 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館  (鎌倉市雪ノ下二丁目)
(叙情的なアクアティントの銅版画、約100点。思いのほか見ごたえあり。本美術館に二見作品は約400点所蔵という。)

230930 開館60周年  近代の洋画 ザ・ベスト・コレクション @ 神奈川県立近代美術館 鎌倉  (鎌倉市雪ノ下二丁目)
(高橋由一の明治10年作品 「江の島図」、清水登之 「映画館」 など、時代の記録になっていて興味深い。心うばわれたのが、25歳で夭折した画家・和達知男 (わだち・ともお) の「眼鏡をかけた自画像」。いずれも絵葉書購入。)

230930 開館60周年  現代美術の展開 ザ・ベスト・コレクション @ 神奈川県立近代美術館 葉山  (神奈川県葉山町一色)
(やや地味な展覧会。村岡三郎のアッサンブラージュ 「冬眠中」 と 「タラップ (いろはにほ…)」 が面白かった。アッサンブラージュとは、いわば立体コラージュですね。北代省三 (きただい・しょうぞう) の 「自由落下」。佐野繁次郎の 「画家の祥三(死んだ画家)」 は赤が鮮烈で、絵葉書購入。)

230929  義村京子展 森の記憶 @ art space kimura ASK?  (京橋三丁目)
(個展のチラシに、ぼくが以前購入した小品の写真も入れられていて、うれしかった。今年は一段とカラフルに、快活に。ガラス作家の戸田晶子さんとのコラボもすてきだ。コラボ作品の文鎮 "Rainbow Jellyfish No. 1" を購入 (dek mil)。)

230929  鶴 友那 (つる・ゆな)  大村雄一郎 @ gallery 坂巻  (京橋二丁目)
(鶴さんの描く女性は一見 はかないが、丹念な赤みの彩色で存在感が強まった。大村さんの幻想画はうまいのだが、絵のなかに答えまで盛り込んでしまった感じがする。謎は謎で残したい。)

230928  嶋崎達哉彫刻展 @ galleria grafica bis  (銀座六丁目)
(端正な顔立ちの、バラエティに富む木彫。漆の使い方にも様々な挑戦があり、飽きない。二科展出品作にも再会した。)

230926  山崎克己紙刻絵展 @ スパンアートギャラリー  (銀座二丁目)
(不屈のキャラたちが平然とおかしなことをしてるんだ。)

230924 藝術センター記念受賞作家展  青野正展 ―Steel's Ash― @ 東京藝術センター1F  (千住一丁目)
(鉄を溶断し組み上げて、人物や塔の室内オブジェを。遊び心もたっぷり。昭和30年徳島県生まれ、東京造形大彫刻卒。)

230923  "Re-birth" Golmaryam Masood Ansari @ マキイマサルファインアーツ 2F  (浅草橋一丁目)
(昭和56年テヘラン生まれの女性作家の立体作品。記帳の多くがペルシア文字だった。)

230923  たんたん個展 『おここぱー』 @ アートコンプレックス・センター 2F  (新宿区大京町)
(幼児画の特徴を抜き出し、凝縮して、いい色づかいでアートに高めた。)

230923  百奇夜行展 @ アートコンプレックス・センター 2F  (新宿区大京町)
(5人展。佃 喜翔 (つくだ・きしょう) さんが、イラストの世界を絹本着色の本格日本画に仕立てていて新鮮。)

230923  ヤン・シュヴァンクマイエル、マックス・エルンスト、上原木呂 (きろ)  魔術★錬金術 @ アートコンプレックス・センター B1  (新宿区大京町)
(30分で、1ヶ月分のコラージュ作品を見た…。ヤン・シュバンクマイエル特集の月だったのに、映画を見損ねてしまった。この展覧会でようやく近づけた。)

230923  石川真衣個展 「レオと待ち合わせ」 @ Milk Crown Cafe  (中野三丁目)
(スーパーアイドルの真衣ちゃんの5人展。インテリアがかわいい喫茶店でした。新作のシルクスクリーン作品 「届かない」 (ses mil) と平成22年多摩美藝術祭出品のリトグラフ 「Halloween」 (mil) を購入。11月21~27日に銀座幸伸ギャラリーで親子2人展をするそうです。楽しみですね。)

230921  木島久美子展 @ マキイマサルファインアーツ 2F  (浅草橋一丁目)
(色彩は福田平八郎作品の美しさ。遊び心のある日本画だ。)

230920  小野耕石展 @ 養清堂画廊  (銀座五丁目)
(点の羅列をシルクスクリーンで色を変えつつ100回ほども刷り重ね乾かして生み出される突起の面。どうもぼくは生理的に受け付けられないのだが。)

230920  exhibition fantastic beast 幻獣展 @ スパンアートギャラリー  (銀座二丁目)
(レオ澤鬼、村田らむ、佳嶋、田中章滋、黒木こずゑ、高田美苗、桑原聖美、浅野勝美、Toru Nogawa の9人の insolites なり。)

230919 没後50年・日本民藝館開館75周年  ―暮らしへの眼差し― 柳宗悦展 @ 松屋銀座8階イベントスクエア  (銀座三丁目)
(尊敬する柳宗悦の審美。因習や権威にゆがめられることなく、すぐれた直感で優品を見分け、それゆえに民藝という一体系を打ち立てることができた。その感性に、近しいものを感じた。)

230919  外田千賀展 III @ Gallery 銀座フォレスト  (銀座一丁目)
(作品も作家もうつくしい、ハッピーな個展。開幕とともに千客万来でした。記帳台のところに、ぼくの注文画 「すべてためして知り尽くしたい」 が飾られています (kvardek ok mil)。DM葉書のヌードは、修了展に向けた3枚もののひとつで、CG 制作してジグレープリントしたもの。「イリデセント・プラン (iridescent plan) ~虹色計画 (1)~ ―価値を楽しみ尽くした果てに幸せな眠りに就ける―」。ずいぶん大きなサイズですが、購入しました (dek kvin mil)。)

230916  中岡真珠美 (ますみ)  ―柔らかな楕円形を求めて― @ Art Front Gallery  (渋谷区猿楽町)
(優れた色彩感覚の抽象風景ドローイングがよかった。人物やモノを描かないひとですね。7時すぎから、画廊企画の 「アートを楽しむ夕べ Part III」 に参加させていただきました。中岡真珠美さん、山本 晶 (あき) さんの二人の抽象画作家のトーク。)

230916  aquapolis/海中都市II 飯田 稔 展 @ ギャラリーなつか  (銀座五丁目)
(中東の古代都市遺跡が整然として海に呑まれ、あるいは海から姿を現わすような。昭和21年生まれ、東京藝大油画。)

230916  辻 優子 陶展 @ Gallery 枝香庵  (銀座三丁目)
(ポップな陶器ですが、九谷焼の絵付けの伝統が色に出る。1万円の香炉など、たいへんなお買い得でしたが、我慢。)

230915  羽場文彦展 ― 記憶された風景 <箱> @ Galerie Sol  (銀座六丁目)
(タイルづくりのモノが壊れて…。無用の用の美。)

230915  安田 淳 (やすた・あつし) 展 ~もうひとつの現実~ @ シロタ画廊  (銀座七丁目)
(黒と赤のツートーンに、ことしは白を加えて。漆器の美の伝統を感じますが、じつは油彩なのだそうで。)

230915  東北藝術工科大学6人展  山田ゼミ・大学院展示 @ 新井画廊  (銀座七丁目)
(注目の藤原泰佑さんの作品も。「形骸化する街、写真、その風景 #1」。)

230915  “Science, Mystery & Magic” トゥクラール&タグラ (Thukral & Tagra) 展 @ 東京画廊+BTAP  (銀座八丁目)
(昭和50年代生まれのインドのアーティスト デデュオ。たとえば、スーパーマンが お空でセックスしちゃったら……というコンセプト。画廊の壁面まで花柄で埋め尽くしました。)

230914  河原尚子 (かわはら・Showko) 陶板画・陶磁器展 「森ヲ継グモノ」 ―きのこと虫のモノガタリ― @ 銀座三越8階 アートスペース∞  (銀座四丁目)
(丁寧で詩的な仕事。作品も作家も可憐でうつくしい。緊縮財政ながら去りがたく、蝶の線画をプリントした小皿を購入(mil ducent + i)。職場の机に祝迫芳郎 (いわいさこ・よしろう) さんの甲冑動物オブジェ 「おたまじゃくし」 を飾る受け皿に使おう。河原さんは作品写真と一流の自作詩を組み合わせたリーフレットも3枚用意していた。困難な旅の途中にサナギに、そして蝶になる 「森ヲ継グモノ」 がすてき。)

230914  小畑多丘 (おばた・たく) 展 BBOYIZM @ 銀座三越8階ギャラリー  (銀座四丁目)
(ブレイクダンスを題材にした大型木彫。構想ドローイングが完売でしたね。昭和55年生まれ、東京藝大彫刻 院修了。)

230914  軽井沢千住博美術館 開館記念展 @ 永井画廊  (銀座四丁目)
(浅学のため、千住博さんの絵は瀑布ものしかしらなかった。昭和63年作品 「バンパコンの雨」 は田中一村を思わせる南洋風景だ。)

230914  緑の惑星展  イラストレーター指田隆行が撮った、植物の 「顔」 写真 @ ギャラリー La Mer  (銀座一丁目)
(ほんとに、コミカルな顔に見えてくる花や木膚など。)

230913  松谷千夏子 ―Happiness― @ 柴田悦子画廊  (銀座一丁目)
(松谷千夏子さんの作品は女性の髪の毛や睫毛、輪郭などの描線が絶妙で、ぼくは大好きです。昼休みに画廊に行ったら記帳台のところに、ほんらい個展開始5分以内に売れてもおかしくない軽やかな裸婦の本画が2作。白と黒。オーナーの柴田悦子さんとお話しするうち、冬のボーナス払いで購入することに決定(entute ducent mil + i)。)

230913  3人それぞれのイラストレーション展 Marciel・糸乗健太郎・谷口昇司 @ 零∞ (ゼロハチ) (銀座二丁目)
(金沢美工大デザイン科出身の3人。とぼけた味の糸乗さん。立体フィギュアをつくり、イラストふうの写真作品に仕立てる谷口さん。)

230910  玉野綾子 (あやこ) 展 endless pattern @ マキイマサルファインアーツ 2F  (浅草橋一丁目)
(縫うアート作品としては、指折りの高い評価を差し上げたい。大きめのビーズをつかって、隠微にもうつくしい世界を。昭和61年生まれ、日大彫刻卒。
ところでマキイマサルファインアーツは、はじめて。駅から至近距離で展示スペースが1階、2階とあって、近くに旨そうな焼肉店あり! 気に入った。)


230910 作家の視展 2011  上野の森美術館大賞展受賞者展 @ 上野の森美術館
(塙 峰夫 「カルカッタ巡礼」、伊藤阿二子 (あじこ) 「レモンの木 ― 2011夏」 など。)

230908  高柳 裕 (ゆたか) 新作版画展 @ ギャラリーゴトウ  (銀座一丁目)
(ダンディなコラージュふうの My Favorite Artists シリーズ。)

230907 第26回 二科展 @ 国立新美術館
(北村美佳さん、竹淵直美さん、山下和子さんらに注目です。)

230907  紙あわせ ―多摩美術大学大学院 日本画・版画合同展覧会― @ 佐藤美術館  (新宿区大京町)
(画材の展示や様々な技法の解説パネルは大いに勉強になったけれど、作品は (期待が大きかっただけに) がっかりさせられた。図録では良さがわかりませんが、大隈さよこさんの 「まめしぼり」 を見たのは収穫。卒展でも豆づくしを見せてもらい、おもしろい作家だ。)

230905  菅田幸子 (すがた・さちこ) 展 @ Oギャラリー  (銀座一丁目)
(DM葉書の作品は さえないが、病気中の作だった由。退院後に描いた女性ポートレート群がみごと。斎藤真一の絵のような気迫。「ハダイログレー」 や 「彼女」 が欲しく、必死で我慢した。⇒ 230909 ドローイング 「彼女」 を購入 。暗い色調でこれだけ円やかで愛らしい顔はなかなか描けない。絵の左下の青のにじみもいい (額なし、tridek mil)。)

230905  やなせたかし & 宇野亜喜良 『霧野仙子』 出版記念展 @ スパンアートギャラリー  (銀座一丁目)
(やなせたかし さんの秘蔵のストーリーに宇野さんが絵を添えた絵本の誘惑をふりはらう悲しさ。絵本の原作作品群とは別に、コラージュの小品群も一点一点あきない。)

230903  阪本トクロウ/交差点 @ Gallery MoMo Ryogoku  (墨田区亀沢一丁目)
(たゆたう波紋や遊園地の遊具を鮮やかに切り取る技を、いろんなところで拝見していた。初日パーティーで阪本さんに会ったら、舟木一夫みたいだった。昭和50年生まれ、東京藝大日本画。昨年から描いている夜景にひかれる。建物から霧のように湧き上がる光。「阪本トクロウ作品集 2001 - 2010」を購入 (1,890円) 。)

230903  福田紗也佳 「Photopsia」 @ トーキョーワンダーサイト本郷 2階  (本郷二丁目)
(題して 「光視症」。川を遡上する濁流を、光あふれる文明が迎える。)

230903  齋藤杏奈 「そうしつ。 わたしが失ったものを知るための、記録。 」 @ トーキョーワンダーサイト本郷 3階  (本郷二丁目)
(ムンクからの変容。このひとは才能あり。一見、ひたすら暗鬱なテーマだけど、さまざまなニュアンスのグレーは いい色だし、たどりついた様式に甘えずに放棄と模索をつづけているのが見て取れる。2年前にフォレストミニで個展、さすが森 弘幸さんの目利きだ。女子美 洋画 在学中。)

230903  平子雄一 「庭先メモリーズ: ソング」 @ トーキョーワンダーサイト本郷 2階  (本郷二丁目)
(植物への変容、荒削りの浮浪者ダフネ。この主題そのものは、ぼく的には飽きた (ごめんね) 。初日で、平子さんの音響パフォーマンスあり。)

230903  ピメリコ 「東京ズールーランド」 @ トーキョーワンダーサイト本郷 1階  (本郷二丁目)
(ファイルにあったドローイングを見て、才能のある人だと思った。今回の展示は、いまひとつかな。)

230902  山下和子展 @ Shonandai MY Gallery  (六本木七丁目)
("Hotel Oasis" という作品が欲しくなり、悩んだ。今回は我慢したが、きっと彼女の作品をぼくは買うと思う。ドイツとトルコで色彩を吸収し、いまは金沢にいる作家。女子美卒後、金沢美工大で博士号。二科会でも期待の若手。)

230902  丸山数理 (すうり) 個展 うちもーど @ ギャラリー・トリニティ  (赤坂九丁目)
(「こんもりした土の向こうは、どうなってるんだと思います?」 と、うつくしいギャラリストの新井周子さんが謎かけをしてくれたのでした。雲がまとわり遊ぶ。)

230902  上里 洋 個展 @ Gallery-58  (銀座四丁目)
(ツバ広の帽子をかぶりビキニのパンティをはこうとしている女性。背景には神社。紳士靴と赤い毛糸の球。思い切ったコンポジションが、いい。)

230902 金沢美大卒業生作品による  山本冬彦コレクション展 @ Gallery 枝香庵  (銀座三丁目)
(人物画4点がよかった。開 光市 「BOY」。原崇浩 「少年 ブルーボーイ」。児島新太郎 「残像」。岡倉聡宏さんの 「呼吸」 は、光の粒で明るみを、影を薄紅色であらわした裸婦。)

230901  Small Works Exhibition: m.t.p. - miniprint @ ギャラリー青羅  (銀座三丁目)
(多摩美版画のOG・OB展。受付に波磨悠子さんがおられた。ぼくがOギャラリーで 「Cloud Collector」 を買ったことがある作家。画廊を出たら、Oギャラリーの大野博子さんが自転車で乗りつけたとこ。)

230901  國盛麻衣佳 (くにもり・まいか) 「be with underground」 @ 銀座ギャラリー女子美  (銀座四丁目)
(さまざまな性状の石炭や石炭灰を岩絵具として使い、胡粉や漆喰も併用して、人物画やコラージュ "in my home town" を描く。大牟田生まれの、色白で目がくりっとうつくしいひとである。女子美で洋画、東京藝大 院で壁画、いまは九州大学 院で環境・遺産デザイン、博士後期。)

230831  篠原愛イラスト展 「My Progress」 @ Gallery MoMo Roppongi  (六本木六丁目)
(いまをときめく篠原 愛さんの初期作品群。美少女をとりまく陰性のメタモルフォーシスがテーマの油画を描くひとですが、じつは美少女イラストから出発したひとだったんですね。平成14年、彼女が18歳のときのペン画 “The feast 2” を買いました。ほかならぬ篠原 愛さんですから。Dudek kvin mil + i. )

230831  小林 智 個展 「ノット・フラット」 @ gallery 坂巻  (京橋二丁目)
(部屋に入った途端、ミニーちゃんの色彩が炸裂していた。花 + α の絵に陰影で立体感をつけるのが面倒になり、いっそ木彫りの絵にして色をつけちゃった、って感じ。)

230831  引越し後  K's Gallery コレクション展 @ K's Gallery  (京橋三丁目)
(広さが倍以上になって、大作を飾れる壁面も、小品を展示する奥の小スペースも。お隣りが 「ギャラリー檜 plus」 さん。)

230831  藤沢まゆ展 @ Gallery b.TOKYO  (京橋三丁目)
(パステル色でありつつヴィヴィッド。象や鯨のキャラもかわいい装飾画。女子美のテキスタイルデザイン出身の藤沢さんは、筒描きや捺染で布を染め描く。)


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