搾乳のコツ・搾乳機について


~搾乳のコツ・搾乳機について~


赤ちゃんの上顎(口蓋)にはママの乳首を舌と上顎で挟み込んでおっぱいをしごき出す、「くぼみ」があります。
大人の上顎(口蓋)にはこのようなくぼみはなく、上顎はなだらかなカーブを描いているだけなのですが、赤ちゃんの上顎にはママの乳首をくわえる為のスペースである深いくぼみがあり、その部分の上顎にはおっぱいをしごき出すときに便利なヒダが存在します。(このくぼみ及び上顎のヒダは年齢が上がると共に徐々に消失していく)
赤ちゃんはこの上顎のくぼみと舌の間にママの乳首をくわえ込んで上顎に押しつけるようにして、舌をくねらせ物理的におっぱいをしごきだしています。
そして口の中にあふれ出てきた母乳を吸引力で飲んでいます。
母乳を飲むという行為は決して吸引力だけでで吸っている訳ではないため、吸引力だけで母乳を吸い出す仕組みの搾乳機ではうまく母乳が搾れないという場合も多いです。

搾乳機で搾れるおっぱいというはおっぱいがある程度張って溜まる「溜まり乳・張り乳」気味のおっぱいで、また太い乳管から出る母乳やある程度溜まっている母乳と出るのは一部の乳管に限られます。
反対に吸ってもらった刺激がないとおっぱいが湧いてこない「さし乳」のおっぱいだと搾乳機を使っても痛いだけでほとんど搾れないということが多いです。
本来母乳を出すには乳輪~乳頭の部分を物理的にしごき出すことによって母乳が出る仕組みなので、吸引力だけで母乳を出す搾乳機は乳頭及び乳腺に負担をかけ、乳腺を痛める可能性が高くなりますので、たとえ搾乳で良く出るおっぱいさんでも、やむ終えない場合(手っ取り早く母乳を搾る必要がある時)以外はなるべく手搾りか搾乳機を使うにしても時には手搾りも併用されることをオススメします。
ちなみに私も子供の幼稚園のバザーでほとんど新品同様の手動ポンプ式の搾乳機を300円で買ってみたことがあったのですが、乳首が引っ張られて痛いだけで全く母乳を搾ることが出来ませんでした。

■さし乳さんの搾乳のコツ

差し乳さんが搾乳で母乳のストックを作りたい場合は赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激の代わりに搾乳前に乳頭刺激を与えて人工的に催乳反射を起こしてやることがポイントになると思います。
乳頭刺激の1例を紹介しますと、搾乳の前に乳頭の先を指で開いてみたり、そこに白い乳カスがあれば取ったりして乳頭に刺激を与えてみるとすると催乳反射が起きやすくなると思います。
催乳反射を起こすとその場でおっぱいがツーンとかジーンと湧いて来ますから、全く張っていない状態のおっぱいからでも母乳が搾りやすくなります。
また片方に時間をかけるより、短時間で左右を何度か往復させるほうが出やすくなります。
割合おっぱいが張っている朝一番などの時間帯に乳輪~乳頭の部分をいろいろな方向からしごくようにして両方のおっぱいで30~50程度の少ない量を搾って冷凍しておき、何日分かを合わせて1回分にするという方法がオススメです。
搾乳が大変な場合はお出かけの時はスティックミルクにする、というように割り切ってみてもいいと思います。

■手搾り搾乳のコツ

1.おっぱい全体を手のひらでやさしく掴んで、上下・左右に大きく動かす
2,乳頭刺激(どのような方法でも良いが乳頭の先を開いて乳カス等を取る動作が効果的)を行いなるべく催乳感覚(おっぱいが湧いてくる感覚)を起こさせる
3,少し前傾姿勢になり、右のおっぱいなら右手でおっぱいを少し脇から寄せておき、左手の親指、人差し指、中指で乳輪の少し外側の部分をつかみ、そのまま乳頭の方へ引っ張るという感じでしごく
4,一定方向からだけでなく縦・横・斜めといろいろな方向から搾る

他のやり方として指の先ではなく親指と人差し指の付け根を使って搾る方法や親指、 人差し指、中指の3本の指で乳頭を正面から掴むようにして搾っても可

搾乳するときは片方を長く搾るより、短時間で左右を交代して搾る方が母乳が出やすくなります。
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