しこり・おっぱいが詰まりかけた時のケア


~しこり・白斑・おっぱいが詰まりかけた時のケア~


吸わせると乳首がチクチク痛む、乳首の先に白い水ぶくれが出来た(白斑=乳管炎)、吸わせてもおっぱいが張った感じが取れない時、しこりが出来た、などのトラブルはいずれも乳管が詰まりかけているせいで起こる問題です。
しばらくは肉類、油っこいもの、乳製品、餅米製品、甘いものなどおっぱいを詰まりやすくする食べ物は避けて、なるべく和食の献立を心がけてみて下さい。
そして症状に応じて以下の対応をとって下さいね。

■白斑・乳管炎・乳口炎の対処法■

白斑・乳管炎・乳口炎の症状
○おっぱいを吸わせるたびに乳首が痛む
○乳頭の先を見ると水ぶくれのようなものがある、もしくは水ぶくれの潰れた跡のような傷がある(白斑)
○乳首の先が一部ふくれている(腫れている・固くなっている)

これらは乳管の1つが詰まっている、もしくは詰まりかけていて乳管の出口の部分が少し炎症を起こしている状態です。
乳首の部分を搾ってみるとしれらの部分から母乳が少しでもにじみ出ますか?
少しでもにじみ出るようならまだ完全に詰まっている訳ではないので乳輪~乳頭の部分を少ししごいて乳管を広げるようにして母乳の出口を確保してあげて下さい。(水ぶくれはつぶしても大丈夫ですが不潔にならないように)
普段と違う抱き方(フットボール抱きなど)で飲ませてみたりされると吸われにくい部分の母乳が出やすくなると思います。
しばらくはおっぱいを詰まりやすくする食べ物(高脂肪、高カロリー食、乳脂肪、甘いもの、餅米)などは控えるようにして下さい。
吸わせるとひどく痛む場合はしばらくは授乳回数と同じだけ搾乳をしてやり過ごし炎症を治すという方法もありますが、搾乳だけだと母乳の出が悪くなってしまう恐れがありますから、イソジンなどで白斑を消毒しながら出来るだけこまめに授乳を続けられる方がベストです。
白斑はなかなか治りにくく治るまでに2~3週間かかる場合も多いです。
また一旦治っても詰まりやすいタイプの人は繰り返しなる人も多いようです。
これら一連の症状から乳腺炎に移行する人もいますから乳腺炎になりやすい人は出来るだけマメに吸わせるようにされてドラッグストアや薬局などで葛根湯を買って早めに飲んでおくなどされると安心かと思います。

■しこり・詰まりの対処法■

しこり・詰まりの症状
○乳房の一部にしこりができる
○おっぱいに押さえると痛むしこりできる
○おっぱいを吸わせると乳首がチクチク痛む(針で刺されたような痛み)
○赤ちゃんに飲んでもらった後も張りが残る、おっぱいがフニャフニャにならない
○授乳していない時や授乳後におっぱいがチクチク痛む・筋肉痛のような痛みがある(おっぱいに古い母乳が残っている可能性があります)

赤ちゃんに吸われるおっぱいの方向はいつも同じなので、普段吸われにくい乳腺はどうしても出にくくなり詰まりやすくなります。
赤ちゃんに吸い癖がある場合もありますし、授乳間隔が開いてきた、授乳回数が減った、ママがおっぱいが詰まりやすい食べ物を食べた、ママが睡眠不足だったり疲れが溜まっている時、などにおっぱいが詰まりやすくなったりおっぱいにしこりができることが多いです。
しこりができる仕組みはしこりの部分でおっぱいが詰まっているのではなく、たいていは乳輪~乳頭付近の乳管が詰まっているせいで、作られたおっぱいが出口を失いうつ乳状態になっています。
しこりの部分をもみほぐしたりしても痛いだけで無意味ですから、しこりの部分は触らずにおでこに張る 冷却シート 、濡らしたキャベツの葉、じゃがいもシップ(作り方は 乳腺炎の対処法 のページ参照)、 里芋シップ 等で冷やして下さい。
そして 乳管開通マッサージ などで詰まりがある乳輪~乳頭部分の乳管のマッサージ&搾乳をされるようにして下さい。
またしばらくの間は普段と違った抱き方等でマメに授乳されてみることをオススメします。
詰まり・しこりは早急に対応しないとその後乳腺炎になってしまう可能性もありますから、おかしいなと思ったらなるべく早く、食事・冷やす・乳管開通・フットボール抱きでのまめな授乳を実践して下さい。
乳腺炎になりやすい人は葛根湯(薬局・ドラッグストアで買えます)を早めに飲んでおかれてもいいでしょう。


里芋シップ       冷えピタ          葛根湯

フットボール抱きのやり方 (主に脇側のしこりに効果的)
アイロン台、ソファー、ローテーブル、枕やクッションを2つ程度重ねたものなどの上に赤ちゃんを寝かせ、ママの脇から赤ちゃんの頭を抱きかかえるようにして、おっぱいを飲ませます。
その時、しこりの部分の外側を少し乳頭の方向に圧迫してやるとその部分に溜まった古い母乳が出やすくなります。

縦抱き (主に下側のしこりに効果的)
ママの太ももの上に赤ちゃんをまたがせて赤ちゃんの頭の後を支えて赤ちゃんとママが向き合う感じでおっぱいを飲ませます。
この時もしこりの部分の外側を少し乳頭の方向に圧迫してやるとその部分に溜まった古い母乳が出やすくなります。


しこりの部分を冷やす、乳管開通、抱き方を変えての授乳、これでしこりの大半は解決出来ると思いますが、それでも解消出来ない場合やしこりが痛んだり熱を持ったりした場合は乳腺炎に移行してくる可能性も出てきます。
詳しくは 乳腺炎の対処法 のページを参考にされてみて下さい。
これでも解消出来なかったり、1人で対応するのに不安がある場合は早めにお近くの助産院、母乳外来のある産婦人科などに相談されてみて下さい。


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