おさるのPCセキュリティ情報

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無線ICタグと非接触ICカードの違いは?



 ICタグとは、ICチップを記録媒体として持つデバイスのことを指します。
 「無線タグ」や「電子タグ」、「RFIDタグ」などとも呼ばれています。
 タグ(tag)とは荷札の意味。
 つまり、無線で読み出せる電子的な荷札がICタグです。

 ICタグの技術は、実は決して新しいものではありません。
 第二次世界大戦当時、戦闘機が味方のものか敵機かを遠くから見分けるために登場した技術が基本にあります。
 その後技術が発展し、非接触ICカードなどに応用されていきました。

 すでに広く普及している非接触ICカード(以下、ICカード)として、JR東日本で使用されているSuica、店舗での小額決済などに使われるEdyカードなどが一般的に知られています。
 こうしたICカードと同じ技術をICタグも使っているのです。

 ICカードは、情報を読み書きするリーダーにカードをほとんど接触するくらい近づけたときに無線通信するような使い方が多いようです。
 数cm程度で読み取りすることで、隣の改札や別の売り場のカードを間違って読み取ってしまう心配がなくなるからです。
 ICカードとリーダーで1対1の関係を成立させ、データの読み取り、認証、データの書き込みといった一連の処理をこなしやすくなるのです。

 ICカードと同様の技術で物の荷札を作ったら便利になるのではないでしょうか――。
 そうした発想から生まれたのがICタグなのです...

(湯本 由起子=慶應義塾大学SFC研究所 Auto-IDラボ インダストリアル・ディプロイメント担当副所長)

 詳しくは、 こちら から!

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